とあるきっかけがあって読んでみた。多分普通に暮らしていたらわたしの視野には
入ってこないジャンルの本。
なかなか面白かった。
正直、大学生の話で――就活生の話で、これはわたしには楽しめるのか?と
だいぶ疑いながら読み始めたが、予想より面白かったですね。
この話の中で行われるのは、広告代理店の第3次?面接としての「プロパガンダゲーム」。
4人ずつ、大学生が2つに組分けされる。政府チームとレジスタンスチーム。
ある一か所の無人島の取り合いをしている国があり、
政府がそのための戦争に対する国民の賛意を取り付けようと、
100人の国民(ネット上の、仮想の)第三者に向けて宣伝活動をする。
レジスタンスチームはそれを阻止する。
それが大手広告会社の就職試験として行われ――ここはリアリティはないが、
ファンタジーとして見ればまあありかと思う。
凡百の学生たちがこの試験に臨めば無理だろうが、普段から興味の方向が
政治・スパイ活動・ポリコレなどなど、いい意味で意識の高いの学生たちの集まりだから、
それぞれの得意分野を生かして活躍することになる。
面白かったのはそれぞれにスパイが1人いる。けっこうこれがドキドキする要素で、
わたしは全然見破れなかったから楽しめた。
ゲームで始まりゲームで終わるお話かと思ったら、そのゲームが終わったあとでも
あれ、まだ続く?続く?で、けっこうどんでんが並んで話をひっぱる。
どっちかいうと陰謀論的な世界観だが、そして若干子供っぽさがないこともないが、
予想よりもだいぶ楽しめた。
だがただ一つ、文句を言いたいところがある。
最後の一行の表現が、あまりにも紋切り型で陳腐だった。これはあかんね。
この一行で作品の良さが少なくとも1割は下がったと感じた。
ここはもっと練るべきだったよね。
とはいえ総じてけっこう面白かったので、今後この作者の別な作品も読んでみようと思う。
図書館利用で悪いが。
入ってこないジャンルの本。
なかなか面白かった。
正直、大学生の話で――就活生の話で、これはわたしには楽しめるのか?と
だいぶ疑いながら読み始めたが、予想より面白かったですね。
この話の中で行われるのは、広告代理店の第3次?面接としての「プロパガンダゲーム」。
4人ずつ、大学生が2つに組分けされる。政府チームとレジスタンスチーム。
ある一か所の無人島の取り合いをしている国があり、
政府がそのための戦争に対する国民の賛意を取り付けようと、
100人の国民(ネット上の、仮想の)第三者に向けて宣伝活動をする。
レジスタンスチームはそれを阻止する。
それが大手広告会社の就職試験として行われ――ここはリアリティはないが、
ファンタジーとして見ればまあありかと思う。
凡百の学生たちがこの試験に臨めば無理だろうが、普段から興味の方向が
政治・スパイ活動・ポリコレなどなど、いい意味で意識の高いの学生たちの集まりだから、
それぞれの得意分野を生かして活躍することになる。
面白かったのはそれぞれにスパイが1人いる。けっこうこれがドキドキする要素で、
わたしは全然見破れなかったから楽しめた。
ゲームで始まりゲームで終わるお話かと思ったら、そのゲームが終わったあとでも
あれ、まだ続く?続く?で、けっこうどんでんが並んで話をひっぱる。
どっちかいうと陰謀論的な世界観だが、そして若干子供っぽさがないこともないが、
予想よりもだいぶ楽しめた。
だがただ一つ、文句を言いたいところがある。
最後の一行の表現が、あまりにも紋切り型で陳腐だった。これはあかんね。
この一行で作品の良さが少なくとも1割は下がったと感じた。
ここはもっと練るべきだったよね。
とはいえ総じてけっこう面白かったので、今後この作者の別な作品も読んでみようと思う。
図書館利用で悪いが。
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