吉田修一には良さそうなニオイを感じつつ、どうも後味が悪い話というか、
ビターな、ハードボイルドな話を書く人なんじゃないかと疑って、
読むにあたっては腰が引けていた。いつガツンと来てもおかしくない。
そうしたら、世之介のほのぼのとした日常がずっと展開する。
あれれ~?おかしいぞ~?こんな感じなの?意外。
でも途中で現在の現実生活の苦労を垣間見せる章も出て来て。
いずれはこうなっていくんだろうなーと思うと読み進めるのがコワイ。
しかし結果的には話の大部分はほのぼのでいってくれてありがたい。
面白かった。破局を恐れつつ楽しめた範囲で、という条件付きではあるが。
最後もあんな風に穏やかに終わってくれるのは意外。
もっと悲しく終わると思っていたから。まあほろ苦かったけれども。
世之介部分はすごく好きだった。落語的な雰囲気がありましたよね。
――これで悲しいところが全然ない話にしてくれたら、
好きな作家になったかもしれない。
今回のこの話はまだ良かったけど、きっと他の作品は
もっとジャリジャリしてるんだろうなあ……。殺伐としているというか。
ネット上の話によれば、一作ごとにがらっと作風を変えるらしいから、
なかには好きな話もあるんだろうけれど、それまでに地雷をどれだけ踏むのかと思うと、
読み続ける気がしない。
でもまあ腕のある作家だと思いましたよ。
しかし腕の良さだけで小説は読む気にはなれない。やはり好きな話じゃないと。
この作品「は」面白かった。今後、内容的にセーフなのではないかと見える
「路」と「国宝」は読んでみようと思うが、他は多分無理だろう。
ビターな、ハードボイルドな話を書く人なんじゃないかと疑って、
読むにあたっては腰が引けていた。いつガツンと来てもおかしくない。
そうしたら、世之介のほのぼのとした日常がずっと展開する。
あれれ~?おかしいぞ~?こんな感じなの?意外。
でも途中で現在の現実生活の苦労を垣間見せる章も出て来て。
いずれはこうなっていくんだろうなーと思うと読み進めるのがコワイ。
しかし結果的には話の大部分はほのぼのでいってくれてありがたい。
面白かった。破局を恐れつつ楽しめた範囲で、という条件付きではあるが。
最後もあんな風に穏やかに終わってくれるのは意外。
もっと悲しく終わると思っていたから。まあほろ苦かったけれども。
世之介部分はすごく好きだった。落語的な雰囲気がありましたよね。
――これで悲しいところが全然ない話にしてくれたら、
好きな作家になったかもしれない。
今回のこの話はまだ良かったけど、きっと他の作品は
もっとジャリジャリしてるんだろうなあ……。殺伐としているというか。
ネット上の話によれば、一作ごとにがらっと作風を変えるらしいから、
なかには好きな話もあるんだろうけれど、それまでに地雷をどれだけ踏むのかと思うと、
読み続ける気がしない。
でもまあ腕のある作家だと思いましたよ。
しかし腕の良さだけで小説は読む気にはなれない。やはり好きな話じゃないと。
この作品「は」面白かった。今後、内容的にセーフなのではないかと見える
「路」と「国宝」は読んでみようと思うが、他は多分無理だろう。
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