ウリパパの日記

自由気ままに・・・

紅葉が始まった三本槍岳登山 2023.10.3

2023-10-03 20:19:09 | 山登り

今日は休暇を取得して那須の三本槍岳まで色付き始めた紅葉を見に行ってきました。例年は9月下旬に訪れているのですが、今年は残暑が長引き、先週寒気が入って一時的に冷え込んだため、標高の高いところでは紅葉が始まったのではないかと予想しました。YAMAPの投稿でも今週になって三本槍岳周辺で木々が色づいている様子が報告されてます。

今朝は今年1番の冷え込みとなり、笠間では11.5℃を観測。大子町では9.7℃と今年初めて10℃を下回っています。朝5時過ぎに友部のアパートを出発し、途中コンビニで朝食と昼食、飲み物を購入。いつものように北関東自動車道、国道4号、東北自動車道で那須に向かいます。上空は快晴ですが、日光の男体山の奥には積雲が湧き、高原山は見えても那須は積雲の中です。一時的に冬型の気圧配置が強まっている様子です。天気予報は晴れですが、午前7時前に峠の茶屋の駐車場に着いた時は、朝日岳や茶臼岳は厚い積雲の中。しかも暴風が吹き荒れています。駐車場の気温は8℃。那須の暴風は半端ではなく、この状況で稜線や岩場を登るのは大変危険です。天気図を見ると、高気圧の動きが早いため、午前9時頃には高気圧が移動してきて天気は急速に回復すると予想しました。

 

30分ほど待つと、朝日岳方面の稜線が見え始めました。ところどころ青空ものぞいてきたので、7時30分に登山開始としました。

 

30分ほど登り稜線に出ます。ここから剣が峰の南側を進みます。ススキが強風に揺れて晩秋の雰囲気が漂います。

 

足元にはシラタマノキ

 

予想通り天気は急速に回復。朝日岳方面の稜線が見えてきました。剣が峰の南側は日当たりが良く、しっかりと色づいています。

 

暴風に耐えながら鎖場や岩場を登り、朝日岳と1900m峰を結ぶ稜線に出ました。標高1800m以上では色づきが進んでいます。

 

振り返ると朝日岳。帰りに登る予定です。こちらも少し色づいています。

 

南には高原山と日光連山。手間には沼ツ原調整池。

 

男体山、女峰山、帝釈山、小真名子山をズーム

 

1900m峰から朝日岳を眺めます。この付近のドウダンツツジが鮮やかに色づいています。

 

1900m峰南斜面の紅葉と茶臼岳

 

清水平へ下る途中、右手に小さな池があります。この周辺の紅葉も鮮やか。遠くに見える山々は八溝山方面でしょうか。

 

北側には目指す三本槍岳

 

清水平から1900m峰の北斜面を見上げます。美しく色づいています。

 

三本槍岳が近づいてきました

 

紅葉の先に1900m峰、茶臼岳、朝日岳

 

三本槍岳へ向けた最後の登り。振り返ると正面に見下ろす山は赤面山方面。

 

この周辺の紅葉は今がピークです。主に色づいているのはドウダンツツジ。ミネカエデやナナカマドは、先週の強い冷え込みで枯れてしまったようです。

 

峰の茶屋登山口からちょうど2時間で標高1917mの三本槍岳山頂に到着。西風が強いものの、早朝の悪天候が信じられないような登山日和となりました。

 

茶臼岳、朝日岳を振り返ります。

三本槍岳北斜面の紅葉と鏡ヶ沼を見るため、さらに北へ下ります。下る途中、ウサギに出会いました。那須で野うさぎに出会ったのは初めてです。

 

200mほど下り三本槍岳を見上げます。この付近の標高は1850m。昨年9月30日にここを訪れたときとほぼ同じ色づきです。

 

目的の鏡ヶ沼を見下ろします。標高1800m以上は紅葉が進んでいますが、標高1550mの鏡ヶ沼周辺は色づいていません。

 

鏡ヶ沼をズーム

 

西には大倉山、三倉山へと稜線が続きます

 

三本槍岳を見上げます。今日一番の絶景。

 

赤く色づいたドウダンツツジ。青空に映えます。晴れてくれてよかった。

 

再び三本槍岳へ戻り、歩いてきた稜線を見下ろします。左側の白い展望台から鏡ヶ池を見下ろすことができます。正面のピークは旭岳です。その先の磐梯山や吾妻山方面にかかっていた雲が少し解消して安達太良山の稜線が見えてきました。磐梯山は雲の中。

 

三本槍岳山頂から大倉山、三倉山方面を眺めます。まだ色づいていません。その先には福島県の山々を遠望します。

 

燧ケ岳から会津駒ヶ岳方面

 

尾瀬の燧ケ岳、左奥には至仏山

 

大倉山への尾根の左奥は中ノ岳、荒沢岳、越後駒ヶ岳方面がうっすら見え、稜線の右には梵天岳、丸山岳

 

三倉山の北には浅草岳と守門岳がうっすら

 

その北側には西会津の山々。中央右は博士岳。

 

北側には猪苗代湖が見えていました。その手前には布引高原の風力発電所。国内最大最大級のウインドファームです。

 

山頂で遠望を楽しんでから下山します。正面左にはこれから目指す朝日岳。

 

1900m峰まで戻ってくると、北側に会津磐梯山が姿を見せました。

 

朝日岳、茶臼岳と紅葉

 

標高1896mの朝日岳山頂に到着。東斜面の紅葉は色づき始め。ピークまであと1週間くらいでしょう。

 

北側にはうっすらと安達太良山が見えています

 

安達太良山をズーム。和尚山、安達太良山、鉄山、箕輪山と連なります

 

1900m峰の北側稜線の先にはうっすらと朝日連峰を遠望。袖朝日岳、西朝日岳、大朝日岳、小朝日岳が見えていました。

 

朝日岳山頂から1900m峰へ向かう稜線

 

高原山、日光(雲の中)、燧ケ岳、会津駒ヶ岳方面を一望。気温はかなり上がってきましたが、上空は秋の空。

 

剣が峰へ下る途中で見かけました

 

姥ヶ平方面は色づきが遅れているようなので、今日は寄り道せずに峰の茶屋へ下ります。朝日岳方面の山肌はうっすらと色づき始めています。

 

樹林帯まで下ると、エゾリンドウが咲いていました。

登り始めて5時間。12時30分に峠の茶屋駐車場に戻ってきました。驚いたことに、紅葉シーズンに入ったのに駐車場は満車にはなっていません。那須岳周辺の紅葉には早いことと、早朝の天気が悪かったことも影響しているかもしれません。

 

少し時間があるので、帰りは北温泉に寄って天狗湯で休憩してきました。

 

北温泉の近くで見かけたダイモンジソウ

那須の紅葉は標高1800m以上で色づき、1900m以上ではピークを迎えつつあります。猛暑と長引く残暑の影響で色づきが遅れていたところ、先週の冷え込みで一気に見頃を迎えたようです。これから紅葉前線はゆっくりと下り、今週末に一段と強い寒気が入ってくるので、1週間後には標高1500m付近でも色づき始めることでしょう。冬型の気圧配置になると那須の山々は雲や霧に包まれ、強風が吹き荒れるので、紅葉狩りには注意が必要です。


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