山頂から出発した八溝山の散策は、林道鹿ノ又線の終点にやってきました。実は、出発地の山頂からここまで、全く人の姿を見かけていません。動物の姿は、カモシカかイノシシらしい動く物体を一度遠くに確認しただけ。心配したクマとの遭遇はありませんでした。
ここから沢沿い歩きスタートです。しばらく沢を歩いてから、標高差350mの尾根登りとなります。
ハナネコノメソウは終わってしまいました。どの花も赤い葯を落としています。
沢沿いにはニリンソウの群生地が広がります。
ミドリニリンソウ探しました。でも、見つけることができませんでした。
カタクリの花が一輪。
この花は、1本の茎に3つの花を咲かせています。一輪は開花目前。サンリンソウと呼ぶのでしょうか?
歩いてきた沢を振り返ります。数年前まで遊歩道が整備されていましたが、土砂崩れの跡が放置され、すっかり荒れ果ててしまいました。案内版もありません。昔の記憶を頼りに、イワウチワが群生する尾根道へ向かいます。
薄日が差してきました。カタクリの花が開き始めています。
この花も開花中。
尾根道を登ると目的のイワウチワが現れました。
ここからイワウチワの第3の群生地となります。標高が高いため、予想通り点々と花が咲いています。
淡いピンク色の可憐なイワウチワ。
斜面にびっしり群生しています。
ちょうど見頃の時期に訪れることができました。
八溝山のイワウチワは直径1cm程度。先週坪山で見た花よりも一回り小さいサイズです。
遊歩道の両側にイワウチワの群生が続きます。
イワウチワが群生するのは稜線の岩場。標高差50m程度の一帯です。群生地を抜けると笹藪が広がり、そこにはイワウチワの姿は全くありません。この第3のイワウチワの群生地で、初めて人に出会いました(計3名)。皆さんイワウチワが目的のようで、熱心に写真を撮影していました。
満開のイワウチワを見てから笹薮を登り、途中で八溝山頂方面分岐します。分岐点に小さな案内板があるだけで、周囲の景色と笹薮の中の僅かな踏み跡だけが頼りです。かつては遊歩道だったらしく、急坂にはロープが張ってあります。そして、ようやく林道真名畑八溝線に合流しました。
富士見が丘駐車場から直接山頂へ向かわず、暫く林道を直進して、山麓からの登山道を登ります。そこにはカタクリの花が群生しています。
気温は7℃、しかも日差しが無いため、残念ながらどの花も蕾を閉じていました。
山頂に向かう途中、銀性水に立寄りました。徳川光圀命名という八溝五水の1つで名水百選にも選ばれています。残念ながら水は枯れてしまったようです。
近くでは、早くもユキザサの蕾が膨らんできました。今年は植物の生育がとても早いですね。
銀性水から山頂までは5分程度。7時30分から散策を開始して、山頂に戻ってきたのはちょうど10時30分。3時間のハイキングでした。途中、茗荷谷の沢まで下っても、3時間30分あれば一周できます。
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