今年正月は穏やかな天気に恵まれました。八王子では1月3日以降の最低気温は-4.5℃、-4.2℃、-4.7℃と平年を下回る冷え込みが続いています。この冷え込みで、奥高尾のシモバシラがまだ見られるのではないかと思い、連休最終日の今日の午前中に小仏城山から高尾山を散策してきました。日中は平野部で10℃まで気温が上がるため山間部の気温は5℃前後と推定。日が当たる昼前には融けてしまいそうなので、朝8時30分に自宅を出発して車で日影沢へ向かいます。駐車場には先客が多く、空きスペースは2~3台しかありませんでした。
日影沢から、日当たりの良い城山北東尾根を登ります。標高621m地点から下った鞍部で林道へ下り、見晴らしの良い日陰林道を城山へ登ります。
目的はこの眺望です。相模湾がキラキラ輝き、三浦半島の先には房総半島の山並みを遠望します。
相模湾をズーム。三浦半島の先には東京湾、そして房総半島が鮮明に見えています。標高600mを超えた地点なので、三浦半島の先に東京湾も光っています。
江の島と、三浦半島、房総半島の先端が相模湾と東京湾の中にシルエットとなって浮かびます。素晴らしい眺めに大満足。北東尾根から途中で林道に降りて大正解でした。
続いて本日の目的であるシモバシラの氷華を見に、小仏城山の巻き道へ向かいます。いつも参考にさせて頂くのぞむさんのブログ情報では、寒波が襲来した昨年12月24日には道沿いにどっさり氷華が見られたようです。その後乾燥が続き日中気温が上がった日が多かったため、シモバシラがほとんど枯れてしまったようで、寒波が来ても水分を吸い上げる力が残っていないのでしょう。あれだけどっさりあった氷華は巻き道沿いには全く見当たらず、林床に点々と残っている程度でした。
最後の力を振り絞り水分を吸い上げた様子です
こちらもあと2~3日の命でしょう
ピークは12月下旬だったようです。
10年ほど前までは、この巻き道の周囲で40cm近くに成長した巨大なシモバシラの華を見ることができました。今でも見ることができるのでしょうか・・・
さてシモバシラの観察を終えてから小仏城山の山頂へ向かいます。山頂からは真っ白な富士山が見えていました。
富士山をズーム。登山道の形がはっきりとわかります。
東側には東京スカイツリーを始めとする東京都心のビル群が鮮明に見えています。右端にちょこっと見えるのが東京タワーです。
東京スカイツリーをズーム
実は今日小仏城山を訪れたもう一つの目的は牛久大仏探しです。双眼鏡で丹念に探したところ、遂に見つけました。コンデジでデジタルズームで超拡大すると、それらしい姿を発見。もちろん肉眼では認識できません。この牛久大仏発見については次の記事で紹介します。
小仏城山から一丁平を経由して高尾山へ向かいます。一丁平の北側巻き道もシモバシラの観察ポイントなのですが、全く姿が見えません。登山道は凍結して気温は十分に下がっているので、既にシモバシラの命が尽きて、氷華も終わってしまったのでしょう。
一丁平ともみじ台の鞍部で2か所にシモバシラが咲いていました。今日一番の姿でした。
もみじ台の北側巻き道もシモバシラの観察エリアです。しかし、小さな華が2つ残っていただけで、既に終わっていました。
高尾山頂に寄り道して眺望を楽しみます。丹沢から富士山が美しい姿を見せていました。
丹沢の峰々。中央が最高峰の蛭ヶ岳です。
富士山をズーム
遠くには冠雪の南アルプス。左から蝙蝠岳、塩見岳、広河内岳から農鳥岳と白銀に輝く峰々が見えます。
高尾山頂からも江の島、三浦半島、房総半島を遠望できます。
トクトクブックのスタンプを押すために霞台まで下ります。毎回楽しみにしている浄心門近くの切り株のオブジェ。お正月らしく獅子舞がお目見えしていました。獅子舞の頭が動くのにはびっくり!
ケーブルの高尾山駅でスタンプを押してから、久しぶりに展望塔に登り周囲の景色を楽しみます。大岳山、御前山、雲取山、飛龍山など奥多摩の山々を遠望します。北側の日光連山は雪雲の中でした。
ピラミッド状の御前山の右奥は鷹ノ巣山。左奥は東京の最高峰、雲取山です。
雲取山の山頂をズーム。少し白くなっています。
北東には筑波山。やや霞んでいます。
霞台でも牛久大仏探しに挑戦。すぐに見つかりました。次の記事で紹介します。
霞台から浄心門まで戻り、4号路からいろはの森を経由して、車を停めた日影沢に下ってきました。
近年は奥高尾に出かける機会がめっきり減ってしまったので
正確なところは分かりませんが、昔に比べると
氷華のサイズが
かなり小さくなった印象です。シモバシラの花自体は減っていないので
寒さが長続きしないためか、秋の雨量が少ない影響なのか理由はよくわかりません。