昨日、気象庁から10月の天候まとめが発表されました。1946年の統計開始以降、北日本、東日本、西日本では10月として1位の高温となりました。気象台など全国153の観測地点のうち139地点で月の平均気温が10月として歴代1位の高温を記録。また長期的な気候変動の15地点の観測値による日本の平均気温基準値からの偏差は+2.21℃で、これまで1位だった1998年の+1.28℃を0.93℃上回り、統計を開始した1898年以降で最も高い記録となりした。
気象庁の発表資料の抜粋です
地域別の気温偏差を見ると、この夏以降、異常な高温が継続していることがわかります。
今年は、富士山の初冠雪が遅れています。これまでの最晩記録は2016年の10月26日。1894年の統計開始以降の130年間で最も遅い記録を更新中のようです。富士山頂では昨日夕方に-1.3℃まで下がったものの、降水が続く今日の気温は暖気が入ったため4 ℃で推移、夕方には6℃を越えてきました。初冠雪はしばらく先になりそうです。
気象庁の説明によると、偏西風が平年より北に偏って流れたため日本付近は暖かい空気に覆われた。さらに日本の東で高気圧が強かったため、日本付近には南から暖かい空気が流れ込みやすかった。これらのことから、気温は全国的にかなり高くなったようです。気象庁発表の1か月予報によると、11月も高温傾向が継続しそうです。