秋田県現代詩人協会会員、矢代レイさんの詩展が、7月1日から秋田市山王の「秋田銀行本店」ロビーで開催されている。
『ピッタインダウン』(起き上りこぼしの意)という個人誌の発行人でもある矢代さんは、この詩展や勉強会開催など精力的な活動
をしている。かつて、ある事故に遭いながらも、その理不尽さや精神的な苦悶を乗り越えることが出来たのは「詩」であり、詩を書く
ことで「生かされた」、と熱っぽく語っていたことがある。それらが第4詩集『濁黒(KURO)』(2019年書肆えん)に表出されたの
は象徴的でもある。
詩展は前回の展示会以降の作品を展示している。副題は「しなやかな言葉」(上掲の画像、参照)。『ピッタインダウン』の既刊号
を遡って見てみると、第2回目から副題がつけれるようになり、「詩とわたし」「詩を楽しむ」「詩と生きる」「詩に導かれて」とあっ
た。それぞれその回の詩に対する思いを表わしていると思われる。
詩作品や、画像と詩を組み合わせたパネルの展示は、詩とは縁遠い?と思っている人でも接しやすいのではないかと感じた。また、
不特定多数の人が出入りする銀行が会場というのは大きなメリット。
会場を訪れた時は、市民の方が作品を読んだり詩集を手に取ったりしていた。
会期は7月31日(水)まで。時間は9時から15時。なお、土日祭日は休み。無料。