勾玉

2023-10-19 04:04:11 | 日記

勾玉
どんな勾玉が高い価値とされたのか。國學院大學博物館の深澤太郎准教授は「原料が価値を大きく左右した」と言う。
「当時、特に貴重だったのは翡翠の勾玉です。産地が限られて希少な上、硬度が高く整形が難しい。だからこそ貴重であり、祭祀の捧げ物や死者の副葬品に用いられたのです。[魏志倭人伝]にも、倭国(日本)の献上品の一つに翡翠の勾玉があったと推測できる記述があります」

 それにしても、なぜ勾玉はあの形になったのか。ルーツは諸説あり、はっきりとは分かっていない。ただし、深澤氏は「縄文後期には勾玉に近い牙の形をした翡翠の加工品が作製され、やはり穴を開けてペンダントのように使った形跡がある」とのこと。そうして、弥生時代には勾玉が出てきたという。
 古墳時代の前期になると、緑の碧玉を使った勾玉も増えてきた。翡翠の代用品と考えられる。さらに軟質の滑石で勾玉の形を模した祭具も現れたという。


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