コロナ禍とか関係なく…なかなか髪を切らない私。
以前『本質は細部に現れる10箇条』なるものを教えていただいたことがあったのだが、これがなかなかに当てはまっていて痛い。
まず「性格は〝顔〟に出る」というものから始まり、「清潔感は〝髪〟に出る」というのが5番目に書かれている。
検索してみると元ツイはタロさん(@tama_easy)という方の格言らしいのでぜひ読んでいただければと思う。
ふむ。
清潔感…いや、大事!
だって清潔感のない人がつくったものなんてほしくない。
最近一刀彫の結衣ちゃんと話していて話題に上ったのも、人は見た目の印象がほとんどらしいということだった。
そしてこの印象というのがブランドイメージにも直結しているのではないかという。
最近では野菜だって生産者さんの顔が見えて、それで消費者の私たちは安心感なんかを得ているのだ。
名前を出して活動している以上、引きこもりだから、外に出ないから、なんて言い訳は通用しない部分も多分にある。
特にこれまでのような職人のイメージを変えたい!と凛九は活動しているわけで、つくる物が第1なのは当然だが、つくり手もブランドイメージのひとつとして少しは意識しないとなのだろう。
つくり手であり販売員でもあるのだから、販売員がブランドの顔であれば必然的につくり手であっても顔になってしまう。
なんて恐ろしいことだ。
というわけで、さて、髪を切る。
この行為は私の中で正直とてつもなく面倒くさい。
しかし面倒くさいけれど行けばスッキリするし気持ちがいいのも確かである。
カットしてもらったら印象が劇的に変わるとわかっているのに、どうしてだろう、なぜかついつい後回しにして行かない。
行けない。
予約のハードルが高すぎる。
昔はアシンメトリーにしてみたりベリーショートにしてみたりツーブロックにしてみたりパーマかけたりと、流行りとか気にせずそれなりに好きな髪型を楽しんでいた私だが、このところやりたい髪型が見つからずにいたせいかもしれない。
それでもありがたいことに取材とかしていただく機会が極たまにちょこーっとあるので、その時にはきちんとしないとなと、さすがの私も思うのだ。
今回もそれだった。
華道の雑誌の取材だ。
(ありがとうございます!!!)
せっかく切るならば…と画像検索していた時にふと思い出した。
そうだ…
「私はおかっぱに憧れていた!」
専門学校の頃だろうか。
ファッションデザイナーとかパリコレのモデルとかそういったものを勉強の一環で見る機会が多く、その時に感じたおかっぱの力。
この時の私にはものすごく個性的に写って見えた。
特に印象に残っていたのが「コム・デ・ギャルソン」の創始者である川久保玲さん。
カッコイイ。
そうしてみると、コシノジュンコさんも強烈なおかっぱだし、ファッションデザイナーではないけれど草間彌生さんのおかっぱもインパクトがある。
あれ?もしかして世界で活躍する日本人女性はおかっぱがトレードマーク!?
ランウェイを歩く日本人のモデルさんもボブの人は少ないけれど、前髪ぱっつんは非常に多い。
アジア顔にぱっつんが似合うのか、日本のイメージなのか。
20年前の話だから、いまのファッションデザイナーなんかは違うのだろうが、それでも思い立ったらやらないと気が済まない質の私。
おかっぱのイメージ写真をフォルダに詰め込んで髪を切りに行ってきた。
さすがに川久保玲さんのおかっぱはやめておきましょうと言われてしまい丸いシルエットに。
以前LINEニュースで「おばさんのぱっつんは痛い」という見出しを見た。
いいじゃないか。
世間の声に遠慮なんかしないで楽しもう。
むしろこの歳だからこそ独特の雰囲気が出るのではないかと、そんな期待をしている。
そしていちばん大事なのは、髪型に負けない人間になること。
よし、頑張ろう。