メタマク、いよいよ東京にやってまいりました~~
青山劇場、10年ぶり
柴田恭兵
だった頃に「ブラッド・ブラザーズ」を見て以来です。無事にたどり着けるか不安だったし、仕事帰りでギリギリの時間だったので心配だったんですけど、何とか時間前に到着
向かい側が青山学院大学で学生がいっぱ~い。。。じいもまだまだ仲間入りでき……ないですよね
殴らないで~~
ではでは、本日の観劇記に入りまっす。ネタバレ&長文になってますので、引き返したい方はこの辺で。。。
青山初日、じいは松本千秋楽を見ているので、ついつい比較をしてしまうんですよね~~短期間の公演とはいえ千秋楽だったので舞台の勢いが違ったし、松本公演は初見だったので、新感線の舞台に、ただただすご~~いって圧倒されてたし。その点はご了承くださいませ
まずは演出、構成のこと。劇場の事情なのか
短縮バージョンに変更されてました。まぁ、松本は4時間超えの長~~い公演でしたからねぇ
じいの記憶、曖昧なので自信はないんですけど、冒頭の3人の魔女のシーンや出っ歯親父、門番のギャグが短くなっててしつこいギャグがなかったような……あと、2幕の最初の方でエクスプローラーが「あの娘のブーツは豚の耳の匂い」を歌うところも短縮されてたみたい。あとは、大体同じだったと思うんですけど、殺陣などがすっきりしてきて舞台の流れがすっきりしてきた印象がありました。
青山劇場、まつもと市民芸術館と違って花道はなし
なので、伝令係の登場は下手側の扉から入ってきて客席の間の通路を通って登場
じい、今日は通路側の席に座ってて後ろから声が聞こえてきたのでびっくりしちゃいました
ちなみに、松本千秋楽では「山菜の天ぷら」だったアドリブ、今日は「電車で妊婦さんに席を譲ったのに目を合わせてお礼を言ってくれなかった~~」みたいな内容でした
あと、2幕終盤で未来クン扮するレスポールJrたちがランダムたちを倒そうと決起するするところ、松本では上手通路を最後方まで走っていって歌ってましたけど、今回は下手通路を中程まで上がって右側の扉前の台の上で歌ってました。未来クン
の方はそちらのお席がオススメか
公演の方ですが……初日で、しかも演出が変わってて、ってことなのか、ちょいと居心地が悪かったような公演
まず、歌
先週からCDを聞きまくりだったせいか、洗練された歌に慣れてしまって、出演者の方々の歌がぎこちなく感じてしまったんですよ。音程の取り方とかも微妙
な感じで……もちろん、生歌の迫力にかなうものはないと思うんですけどね~~公演を重ねる毎に感情が乗ってくると嬉しいかな
でも、喉には気をつけてほしいですね
あと、キャストの方々の絡み、まだまだぎこちなさが残るような……個々のシーンでは「おぉ
」と思うんですけど、「目の前にいるのはまさに○○(=演じている役)」と感じるにはちょいと遠いかな
もしかしたらじいが舞台に集中してなかった
のかもしれないけど、ちょっとだけだけど、内野さんにもそんなことを感じてしまって……(とはいっても、最後はやっぱり心を持っていかれましたけど
)
第1幕、今回は全曲脳内再生できる状態で臨んだので、冒頭の「きれいは汚い~」からノリノリで一緒に口パク
後ろの席の人、かなり迷惑だったかも
このシーンの内野さん、なんともいえないセクシーさがあるんですよね
醸し出す色気というか熱気というか……衣装もじいのお気に入り
っていうのもあるんですけど、今日もやっぱりこの時点で魂が幽体離脱
ツボだったのはランディ夫妻のバカップルぶり
ランディ、本当にカワイイ
男っていう生き物のアホさ全開なんですけど、放っておけない甘え方。あれは罪だ
ランディ夫人@松たか子さんが「私の殺意」を歌うシーン、夫人にまとわりつく姿、とっても情けな~~い姿。でもぉ~~実はじいもあんな風にされたいなぁ~なんてアホなことを思ってしまいました。で、アホついでに妄想も一つ
黄泉の国のトート閣下とシシィもこんな風になりそう
なんて思っちゃったりして。。。スミマセン
話を戻します。ただ、「私の殺意」って、2幕終盤の「私の失意」と対になっている曲なんですよね。今回は2回目の観劇ってことで、ラストも分かっていた上で観ていたので、何だか哀しくて切ないなぁ~とも感じながら見てました。
レスポール王の葬儀、「悲しみが~~大きすぎて~~」のところで、ランディが出棺しようとする王の棺にとりすがろうとして夫人に抱えられるシーンがあるんですけど、ここでの泣きっぷりと2幕での夫人を亡くした時の泣きっぷり、伝わってくる感情が全く違うんですよ
葬儀の時のは明らかに悲しみを“演じている”のが分かる
やっぱり凄い人だわ、内野さんは
第2幕、今日の冠くんのアドリブ演奏は内田裕也ファミリーでした。う~~ん、ごめんなさい
じいには意味不明……でした
あと、もう一つのアドリブ。現れたバンクォーの亡霊に「何か言え」というところ、松本千秋楽では「田中康夫」でしたけど、今日は「大河、主演おめでとう」でした。内野さん、ちょいと素に戻ってたような……苦笑い
これらのアドリブ、日替わりなので毎日チェックしないと
今回は、短縮バージョンでストーリー等も絞られてきたので、ストーリー展開のテンポが良くなってたような……1幕目で1981年と2206年の2つの時代と2つの役があったのが、2幕に入ってランディたちの心が狂い始めて錯乱状態に陥っていくにつれて、過去と未来が交錯してくる様子がすっごくよく分かりました。照明の変化によって2つの時代を区別している演出も効果的だったし。いや~~凄い演目ですよ、メタマクって
2幕、やっぱり「マクベス」なんですよね~~すっごく哀しい
しかも、登場人物がふと心を突くようなセリフを言うんですよね。伝令係の吉野家、じゃなくて、吉田が死ぬ直前にいう言葉…「最後は笑顔の報告がしたかった(だったかな
)」や、ランディ夫人が自分たちは大きい器ではなかったことを言うところで「小さい方にしとけばよかった」ってセリフ……考えさせられますわ
で、ダメ押しにずっしりきたのは、やっぱり内野さんの演技。今日、ちゅうも~~くしちゃったのが、医者が夫人の死を告げる場面。医者が話す前から「分かっているが…」と全てを悟っている様子。じいの乏しい経験からも分かるんですけど、悪い話って聞く前から何となく予感があるんですよね。で、事実を告げられて、分かっていたのに、覚悟してたのに、やっぱり受け入れられなくて。。。そんなことがちゃんと伝わってきて、心が重くなりましたわ。ただ涙が出るとか、そんな安っぽい悲劇じゃない、だからこそ終演後に心に石が乗っちゃった?みたいな感覚……凄すぎるよぉぉ~~とんでもない人のファンになっちゃったよ~~
カテコ、松本初日では挨拶なしだったらしいんですけど、東京初日は挨拶ありでした。歓声で聞こえなかった部分もあって
だったんですけど、松本で素晴らしい幕開けができて青山初日を迎えられたこと、1ヵ月の公演への意気込みを話されました。で、最後はいつもの指を開いた両手でバイバイ
素敵な声で「ありがとぉ~」って。。。そうそう、今日は袖に引っ込んだ出演者を舞台に呼ぶ時の内野さんの手、ちょいとヒラヒラってしてて、「閣下の手」を思い出してしまいました
とりとめのない駄文になってしまいましたが、一応初日レポということで。。。次は1週間後
それまでは再びメタマクCD中毒かな^^; あ、でもCDは聞きすぎない方がいいのかぁ?洗練しすぎたのに慣れちゃってもマズイし
でもぉぉ~~我慢できないですよね
って……そんなヘタレを言ってる場合ではなかった
しあさってから黄泉の国の友人が上京。エリザ三昧な日が始まるのでエリザモードにしなければ
でもぉ~~明日一日くらいはマクベスしててもいいですよね