チーママの庭とウサギたち

チーちゃんのママことチーママです。植物とウサギと戯れ、マイペースでハンドメイドをしています。

日本の美 その2

2008-03-24 22:54:44 | 生活
ここは、どこまでも手を抜かない美しさがあります。
廊下の天上。


午後になって、ちょっとホッとした空気が流れた時に、部屋の障子が紅に染まりました。
なにごとならんと、皆で覗いてみれば・・・

席入りを待つお客様の為に敷かれた緋毛氈に、午後の陽射しが反射していたのです。

見ているうちにも、あたり一面が紅に染まり、皆ため息・・・




客間に通ずる廊下の途中に、なんとビックリ、立派な蔵がありました(@@)

扉の重厚さが、建物の風格を増しています。


蔵前の天上には、明り取りがあります。


退出する際に蔵の写真を撮っていたら、今日お世話になったお手伝いさんが、「せっかく写真を撮っているんだから」と、あるお部屋に案内してくださいました。

普段奥まで行く人もなく、皆気がついていないとか。
なんと、書斎だそうです。
ここで、原三渓や政界人や文学者が集う事もあったのかと・・・


中の本は何時からあったものかは、ご存じないそうです。

思わずうっとりしてしまうほどの雰囲気です。
こんなお部屋で読書をしたり、窓の外を眺めながら午後のお茶・・・
遠い目になってしまうばかり・・・(--)


オマケに・・・
部屋のにぎわしさの中にも、日本の美(^^;;


ママちんの帯は手刺繍に一部スワトー(透かし刺繍)で、蝶が飛んでいます。

同系色の着物と帯の取り合わせは、かーさんもママちんも好みではないのですが、蝶が使えるのは春から初夏まで。「今使わずに、何時使うのー!」という訳で、採用と相成りました。
全体を引き締める為に、グリーン系の帯揚げと帯締めです。

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2 コメント

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Unknown (ジロー)
2008-03-27 23:29:04
こんばんは チーママさん
伊豆高原桜並木の桜は七分咲き、こんどの土日は満開になりそうです。

お茶会のお世話、お疲れ様でした。和歌の専歌は喜ばれたでしょうね。お茶会を催すって大仕事なんですね。バラ栽培のほうがずっとずっと楽ですね。

緋毛氈に掃き出しのガラス障子から差し込む夕陽。美しい和建築の廊下がいいですね。格式を感じます。
この廊下、どこかで見たような・・・。思い出しました。沼津の御用邸です。昭和天皇がお座りになった御座の部屋に続く長い廊下です。板の廊下だったかなぁ。もっと質素だったと思います。

横浜三渓園の建物は贅をつくした和風建築の代表作ですね。でも、横浜に住む娘に言わせれば「貧しい女性を酷使して儲けた守銭奴の舘」だそうです。建築主はご存じ原富太郎(三渓)。横浜の豪商、原善三郎の孫娘と結婚し原家に入り、絹貿易で財を築いた人。群馬の富岡製糸場などを持ち製紙家としても大成功。女工哀史ではそこで働く女工達の過酷な生活が克明に記録されているそうです。「あゝ野麦峠」の映画は涙が止まりませんでした。

楽しいお茶会の思い出に、水を差すような話で申し訳ありません。失礼がありましたらお許しください。

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Unknown (チーママ)
2008-03-28 01:19:18
ジローさん
こんばんわ。
水を差すなど、お気になさらずに。
なるほど なるほどと、また一つ知識が増えました。あの頃は、働かなくてよい女性は家の塀の中にいるもの。働き手は、こき使われるが常識だったのですよね。貧富の差や男尊女卑。こうした歴史の上に、今の日本があるのだと忘れないようにしたいものです。
三渓が入り婿で、絹貿易で財をなした・・・という事は、横浜のシルクセンター(蚕貿センター)あたりもからんできそうですね。同じ資産家でも、大倉陶園の大倉親子とは従業員の扱いがずいぶんと違うのが、とても興味深いところです。

伊豆は花盛りが間近のようで。今年は満開の桜を見にいけるかしら?
夜桜を見たいよね、ってさっきママちんと話していたところですよ。
桜の花吹雪舞う中、奥様とお出かけくださいね♪
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