映画『きっと、うまくいく』(原題:3 Idiots)のDVDをやっと見た。
本当に素晴らしい映画だった。
緻密に構成されたストーリーと、インド映画の笑いや踊り。現代インドが抱える問題と、日本が抱える問題も似ているのかもしれない。こうして誰の心にも深く伝わる作品で作るのは、本当にすごい。
生や死や愛や人の成長、そして最後には大きな希望と笑いもある。
人が生きる、というのはどういうことか、そうし . . . 本文を読む
連休中にアニメ映画「この世界の片隅に」(監督:片渕須直、原作:こうの史代、音楽:コトリンゴ)を見て、猛烈に感動して、1日その余韻に浸っていた。日本人全員必見の映画!このアニメの素晴らしさは、間違いなく世界中に伝わるだろう。
いまこの時代に生きている人全員が、このアニメが伝えようとしていることを受け取り、受け渡していかないといけないと思う。日本で得られている平和な時代は、様々な人の思いにより受け渡 . . . 本文を読む
以前もご紹介しましたが、同世代の渡辺真也さんがつくった素晴らしいロードムービーでもある映画『Soul Odyssey - ユーラシアを探して』。
ユーラシアという一つの大陸を通して、西洋と東洋とを、言語、神話、芸術・・・様々な角度からルーツをたどる映画です。
ユーラシアは、「Euro+Asia」で、言葉の中にも、EuropeとAsiaがひとつであることを示されています。
ただ、表面的にはそのつな . . . 本文を読む
天才お笑い芸人であるアップダウンのお2人が、自分の脚本にこんな素晴らしいアニメを作ってくれました!
題して<からだ会議>です。9分19秒の映像。
以前、ディズニーの<インサイドヘッド>というアニメを見て、すごく面白かったんです。
ただ、<脳内会議>なので、まさに頭の中だけでからだのことを考えてるご時世が反映されてるなぁと地団太踏んだものでした。
大事なのは<からだ会議>なんだと、自分の中の100 . . . 本文を読む
一条さんの映画本の紹介の流れでふと思い出しました。
自分も民俗学の映画上映会自体をボチボチと続けています。
一人で見るのもいいものですが、みんなで見て、そこで受け取ったものを共有する機会を作りたいと思っています。
民俗学の暮らしから本質を学び、自然と調和した暮らしを現代に再構築したいと思っています。
暮らしの中に、人びとのすべての営みが包含されていますし、自然と調和した医療も、自然と調和した暮ら . . . 本文を読む
『あなた、その川を渡らないで』(監督・撮影:チン・モヨン 2014年 韓国)という映画を見た。
号泣につぐ号泣。自分の体を浄化するように涙がこぼれおちてきた。
色んなタイミングで、ふと涙がこぼれた。
98歳の夫と89歳の妻。結婚76年目の夫婦生活を映したドキュメンタリー映画。
通常のドキュメンタリー映画と違い、定点観測のように一定の距離を保ちながら淡々と映像は流れて行き、撮影者のコメントも全く . . . 本文を読む
脚本・総監督が庵野秀明さん!監督が樋口真嗣さん!の映画『シン・ゴジラ』。
なんとしても映画館で見たかった。
本当にすごい映画で、しばし放心状態となり。驚きの連続。
「自分だったらどうする?!」ということを本気で考え続けたおかげで、完全に並行現実に入り込んでしまい、元の世界に戻ってくるのに苦労しました。嗚呼、いま生きていることが幸せだと、かみしめつつ。
色んな問題が象徴的に比喩的に埋め込まれてい . . . 本文を読む
8月20日公開の「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」(トム・ムーア監督)を観ました。アイルランド神話をもとにしたアニメーション映画です。
とてもとても心を動かされ、感動しました。泣きました。素晴らしい映画でした。
東京では<恵比寿ガーデンシネマ>でしか今のところやっていません。恵比寿ガーデンシネマも素敵なところにある映画館ですよね。(いづれユジク阿佐ヶ谷でも上映するようです)
トム・ムーア監督 . . . 本文を読む
神田で「奄美のノロのまつりと奄美の泥染」上映会・Share会だった。
とても素晴らしい時間を過ごしました。
○「シシリムカのほとりで アイヌ文化伝承の記録」(2015-10-23)
と同じで、民映研(民族文化映像研究所)の映像です。
もう故人となった映像民俗学者である姫田忠義監督の愛と情熱が静かなタッチで込められています。
こちらには100本以上の日本の貴重な民俗学の映像が保管されているのです。 . . . 本文を読む
今年の年末に始まった、NHKスペシャル「新・映像の世紀」、やはりすばらしい。
1995年の「映像の世紀」から20年も経ったのか・・・。
録画したものを正座して見た。
●NHKスペシャル「新・映像の世紀」(2015年度)
第1集 第一次世界大戦 百年の悲劇はここから始まった(2015/10/25放送)
第2集 グレートファミリー 企業帝国の出現(2015/11/29放送)
第3集 第二次世界大戦 . . . 本文を読む
10月2日でちょっと前の話になりますが、民映研(民族文化映像研究所)の「シシリムカのほとりで アイヌ文化伝承の記録」の上映会を実施。
すごく面白かった。突然アイヌの方々が気になって気になってしょうがなかったのです。
そこで分かったのは、アイヌというのは生き方(Life Style)のことなんだろう、ということ。
映像になると、どうしても<アイヌ風>の演出をしてしまいがち。
記号的なアイヌにな . . . 本文を読む
知人から紹介され、ヴァンダナ・シヴァさんの活動を紹介している、「ヴァンダナ・シヴァのいのちの種を抱きしめてwith辻信一 (ナマケモノDVDブック)」というDVDを見ました。
●動画 【予告篇】ヴァンダナ・シヴァの いのちの種を抱きしめて
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・ヴァンダナ・シヴァ (Vandana Shiva) www.navdanya.org/
環境活動家、科学哲学博士。有機農業や種 . . . 本文を読む
『チョコレートドーナツ』という映画、何の予備知識もなく見たけど素晴らしい映画だった。泣いた・・・。
ダウン症の子とゲイのカップルを中心として話は展開される。
テーマは差別、自由、愛、・・・・。
シンプルな展開の中に、色んな要素がつまっていた。
俳優の演技も素晴らしく。
弁護士で出てくる彼も、世の中をよくしたい、という思いだが元々あっただろう。
おそらく、それは色々な仕事に共通するものだと . . . 本文を読む
チャップリン「独裁者」(1940)より
(→Youtube動画)
70年以上の時空を超え、チャップリンからの伝言。
1940年、第二次世界大戦、核戦争。
地球が滅亡するのではないかということが極めてリアルだったギリギリな時代。
だからこそ、チャップリンの声のトーンには、切実さとコトバにならない叫びが言外から響きつづけている。
「助け合い」「自由」「美しさ」「人類愛」「優しさ」「思いやり」「 . . . 本文を読む
映画「かぐや姫の物語」、そういえば2012年の年末に見たのだった。
ブログに書こうと思い、なぜか書けなかった。
映画でも、あまりに衝撃を受けたのか、席から立てなかった。。。
感動が全体的な感情というより、感動は部分的な感情として存在していて、その他に色々な感情(それは未だに言語化できない)がピースとして存在していて、その全体的な布置や塊として衝撃として受けたというか。
自分の中でいまだ無形のも . . . 本文を読む