(宇宙の写真は、Stars and Dust in Corona Australis (by.NASA’s Astronomy Picture Of The Day; 2015 January 8 *Corona Australis :みなみのかんむり座(南の冠座)、南天の星座でトレミーの48星座の1つ。)
立花隆さんの『宇宙からの帰還』でのInterviewでは、宇宙という視点を実際に . . . 本文を読む
『仏教とわたし』に関して、書きました。最後にあります。
まず、長い前置きから。
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映画監督の後藤サヤカさん。女性性と男性性とが同居するパワフルさと繊細さを両立させた稀有なお方です。
『Buddhist -今を生きようとする人たち-』という映画を作られています。
まだ見ていないのでいつか上映会をしながら、自分も見たい。
「自然と共に生きる」暮らしが続く沖縄の久高島を、現代の女性の視点で . . . 本文を読む
日々の一歩一歩が、色んな分岐点の決断になっていて、どこに足を踏み出すかで未来は大きく変わる。
その複雑な因果関係の仕組みを、自分が理解できなくても、自然はそういう絶妙なバランスで動いている。調和のバランスとして。
自然の調和的なネットワークの中へと、明確な意思をもって足を踏みいれさえすれば、自分も人類も調和的な世界へと仲間入りすることになる。
どの世界に生きるかは自分の意思で選択できる。自由意 . . . 本文を読む
神話や昔話や祖先や死というものは、魂を遠い過去へと結びつけ、自分の存在の根を確認するためのものだ。
その道は常に開かれているのだが、自分の足で歩もうと決めた時に、そのドアは開かれる。
日常と次元の異なる世界が開けた時、今までとは異なるエネルギーがそこからもたらされる。
そこに、自分の内なる世界の広がりを再発見する。
そういう再発見は、年齢によらない。
その人の人生の向き合い方に応じて、適切な時 . . . 本文を読む
<意識の言語化>は、深層意識(無意識)を構造化するため、成長や発達のために大事なことだと思う。
それはカウンセリングや心理療法が果たしている役割でもある。
ただ、<意識の記号化>が起きると、その人は自由さと弾力性を喪失し、本質や魂がそっと奪われる。
閉鎖的な集団で、呼吸しない膜の中の空間で生きていると起きやすい現象だと思う。
<記号>は閉鎖的な集団の中で情報伝達のスピードは速いが、外部とのコミ . . . 本文を読む
大変だ、困っているというとき、ほんとうの意味では困っていないことが多い。
なぜなら、人というのは、本当に困ったら、なんとかするからだ。
だから、まだ何もしようとしていないということは、まだほんとうの意味では困っていないと考えた方がいい。
その状態で、得られるものと失われるものとが均衡していて、綱引きをしている状態であって、そういう動的平衡の中で安定しているからだ。
困っていると言いながら何もし . . . 本文を読む
ひとは、誰もが、信じるものを求めている存在なのだろう、と思う。
だから、だれかの考えが自分とあわないと、そこに過剰に抵抗する人もいる。
それは、信じているものが否定されるのではないか、信じているものに裏切られるのではないか、自分の過去が無に帰するのではないか、、、、というおそれがその人を揺さぶるからだろう。
何かの刺激で、信じる場所、そして同時におそれの場所が振動すると、ほとんど本能的で反射的に反 . . . 本文を読む
国立競技場の問題、そしてオリンピックのロゴ問題・・・・。
個人攻撃をする報道ばかりなのが気になる。
個人のせいにするよりも、そういうことが起こり得ない場づくりや環境づくりの方が大事だと思う。
破壊のエネルギーと創造のエネルギーは等価なもので、それは向かう矛先の違い。目指すべきレイヤーの違い。
破壊と創造が等価であることを、神話は神のメタファーで紡いでいる。
個人を批判するエネルギーを少し . . . 本文を読む
むずかしい、と思えば、永遠にむずかしい。
かんたんだ、と思えば、かんたんな気がしてくる。
できない、と思えば、本当にできない。
できる、と思えば、できるかもしれない。
特別だ、と思えば、特別意識が芽生える。
普通だ、と思えば、なんともない。
だから、かんたんだ、できる、普通だ、と思うようにしている。
あらゆる人が、むずかしい、できない、特別な人だけだ、という呪文をかけてきても、気にし . . . 本文を読む
個人的な善悪の問題は、その人の視点の長さの問題であり、過去や未来としっかりつながっているか、という問題でもある。
悪いことをすると、いづれ別の形に変換されて自分に返ってくる。
後で思い返して過去の行為を後悔する、ということは、未来の自分が今の自分をどう見るかという長期的なVisionに欠けていたということだ。
自分という存在は時間存在の中で幅を持って存在している。自分という存在は、今だけではな . . . 本文を読む
能楽の大成者、世阿弥を学べば学ぶほど世阿弥が好きになるので、能楽の稽古をちゃんとしようと思う。
あたまではなくからだで学びたい。数年かけて能楽を稽古しにいくことにした。
日本の芸能には、からだやこころの智慧がすべて凝縮されている。それを医ではなく、美の世界にまで昇華させていった歴史がある。
お会いして、能楽師 井上和幸先生の放つ存在感は素晴らしかった。
頂いた紙に記してあった世阿弥の言葉に . . . 本文を読む
(トップ写真は、三木成夫先生の「生命形態学序説―根原形象とメタモルフォーゼ」うぶすな書院 (1992/11)より。腸管(植物性臓器)の歴史。)
いろいろな社会の問題をみるとき、「からだ」の問題に戻って考えてみるといい。
ひとのからだは60兆個の多細胞システムで、60兆個の細胞がひとつのからだを実にうまく成立させている。
一と多の絶妙な共存と調和のサンプルが、全員に考える素材として与えられて . . . 本文を読む
物理学から学ぶメタファーは数多い。
物理学で分子のポテンシャルエネルギー曲線(レナード=ジョーンズ・ポテンシャル(Lennard-Jones potential))というものがある。
分子間の距離が近すぎると、電子同士が反発を起こすため不安定となる。
逆に遠すぎても相互作用がなくなり遠ざかる。
ほどよい距離で、最もいい相互作用をする。
ほどよい位置は、分子の性質や種類ですべて異なる。
これは . . . 本文を読む
(トップの写真は、ドイツの写真家Markus Reugelsの作品「LiquidArt」シリーズから)
Londonでは水が硬水だった。硬い水。
硬水と軟水の違いは、ミネラル(マグネシウムとカルシウムを合計した量)を数値化したもの(「Ca濃度(mg/ml)x2.5+Mg濃度(mg/ml)x4.1」)で分類されて、数値が100以下のものを軟水、300以上のものを硬水と言う。
日本のほとんどの . . . 本文を読む
互いが大地に深く深く根を張っていれば、ダイアログは常に柔軟でCreativeになる。
なぜなら、大地を介して互いがつながっているから。
違いを、魅力として受け取ることができる。
花瓶同士や花壇同士での対話は、互いが信念体系の土俵から一歩も出る事がない。
お互い学ぼうとしない関係性だ。違いを、敵として受け取る。
その二つの対話は、見た目は似ていても、まったく違うものだ。
医療でも他の . . . 本文を読む