日常

竹宮惠子『地球へ…』

2014-06-06 22:46:04 | 
本職の仕事で呼ばれ、小倉へ。
そこには北九州市漫画ミュージアムという素敵な場所があり驚く。

そこには大量の漫画があった。

5万冊ほどある中から突如目に飛び込んできた、竹宮惠子さんの『地球へ…』(テラへ)を一気読み。
1978年。SF漫画。
あまりにすごすぎて意識失いそうになった・・・・。(^^;  

人類のエゴで自然が破壊され尽くされた未来の話。、
「人類が地球を窒息させている」とある人間が結論付、すべての判断をマザーコンピューターにゆだねた。
地球を再生するため、全ての人間はマザーコンピュータとともに植民惑星へ移動。
人類は、出生も死もすべてコンピュータに管理された時代。
人工子宮で培養された人類は、『目覚めの日』という14歳の誕生日(楳図かずお『14歳』との一致!)までは洗脳されて隔離された世界で生きる。『目覚めの日』前後で、今までの記憶は消去され、マザーコンピュータで作られた人工的な記憶や知識を注入され、“大人”になる。
人類の敵と教育された超能力保持者“ミュウ”。ミュウは思念だけで会話することができ、感情の増幅で思念の力で人類に幻覚を見せることもできる。
マザーコンピュータの管理体制を見抜いて支配から逃げ出したミュウたちと、人類とはどういう展開を見せるのか。
そういう宇宙的な次元で人類の未来を考えるSF。
とまあ、ここまで書いて、文章で表現する限界を感じました。
是非ぜひ、ピーンと来た方は漫画をお読みください。


美内すずえさんの「アマテラス」(未完)(1987年)も、あまりにすごすぎて悶絶したけど、『地球へ…』(テラへ)もとんでもないクオリティー。この方々はきっと共鳴してる。 

諸星大二郎さんの「暗黒神話」「孔子暗黒伝」も1978年だし、大友克洋さんのAKIRAも1982年からの連載。楳図かずおさんの『漂流教室』は1972年、『わたしは真悟』は1982年、、、、上げ始めるときりがないけど、この時代にすでに100年先くらい見越した漫画作っているのがすごい。
日本の漫画は素晴らしい!!(もう何度も言ってるけど、言い過ぎることもない。)

影響を与え合っているマンガ年表を作りたくなったけど、仕事の出張先なので本職の方に意識をギアチェンジして、仕事に戻ってます。


明日は、超多忙な中お時間を作っていただいた一条真也さま(読書会の神様!)とお会いできるので楽しみ!

2 コメント

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『地球へ』がお好きでしたら (長慶子)
2016-05-02 11:14:13
『銀の三角』、萩尾望都著と『Wombs』白井弓子著などをお読みになってなければ如何でしょうか?

前者は静的な雰囲気の音楽と絡んだSFで、後者は動的なミリタリーものです。
子宮を使って戦う女性だけの戦闘部隊の様子を様々な葛藤を交えて描いています。
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Unknown (INA)
2016-06-06 15:59:04
>長慶子さん
『銀の三角』萩尾望都、『Wombs』白井弓子はご推薦ありましたので購入しました。
読むのが楽しみです。
SFは、日本漫画は本当に面白いの多いですよね。特に女性漫画家の方々のImaginationには脱帽します。定期的に漫画チェックしていますが、年々進化していて、本当にうれしいです。(^^
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