(写真は当麻寺に咲いていた テッセン)
記録だけ・感想なし・脱線多し
蜷川幸雄演出 『夏の夜の夢』
1996年8月
パナソニック・グローブ座
作 ウィリアム・シェイクスピア
訳 小田島雄志
演出 蜷川幸雄
音楽 宇崎竜童
出演 白石加代子
瑳川哲朗
つみきみほ
大沢たかお
山下裕子
大石継太
松田洋治
林永彪 他
コーヒーを飲みながら、蜷川幸雄演出の『夏の夜の夢』を観た。
面白かった・・・。
星に例えるなら、★★★★★ ★★★★☆以上かな。
観ながら、テレビに向かって いい場面で拍手してしまった。
バカだな^^;;
演出家によってこんなにも違うものかと感心することしきりなす。
兎に角大笑いし、感動した。
今年、少しばかりの舞台を観た。
歌舞伎や能、ミュージカルや雑伎団など。
今年は歌舞伎においては松嶋屋さんや籐十郎さんの出番が多く嬉しかった。
なのにどういう訳か芝居はあまりぱっとせず、印象が薄いと言う、残念さ。
心に響いたものと言えば、三輪神社の『能楽』と『神歌』、上海で聴いた『評弾』、そして 今日テレビで見た蜷川幸雄演出の『夏の夜の夢』といってもいいかもしれない。
白石加代子さんは、やはりすごい。
表情がすごい、声がすごい。
『夏の夜の夢』にあわせた仕草が、すごい。
インパクトのあるお顔と目力は、アングラ劇団をも感じさせ、身震いするは、ハラを抱えて笑うはで、観ている方も忙しい。
パック訳の動きが尋常ではないと思っていたが、説明を読んで納得。
京劇の役者を起用していたらしい。
私は動きが激しいので息が切れるから、口パクなのかと思っていたのだが、そういったからくりがあるとは、思いも寄らなかった。
つみきみほさんが出演されていて、少し驚いた。
彼女は18年前頃に、屋久島でであったことがある。
つみきみほさんは当時と変わらずお美しい。
当時、CM撮影で屋久杉まで登られたらしい。
その頃はまだ健在だった屋久島パインホテルに、多くのスタッフと泊まられていた。
私は毎年そのホテルに宿泊していたので、ホテルの従業員とはよく話していた。
スタッフの態度のおおへいさに、ホテルの従業員が嘆いていたことを覚えている。
『夏の夜の夢』は、途中 能楽や歌舞伎、質の良い子供用演劇のようにも変化。
宇崎竜童さんの音楽も素晴らしく、品良い。
歌舞伎の決め台詞や一本調子になると、にやけた歌舞伎役者よりは 白石加代子さんや瑳川哲朗さんたちの方が、よほど上手いからたまらない。
歌舞伎は今や脇が甘いなと思っているのは私だけではないようで、先だっても歌舞伎愛好家がロビーで集まっておられた時、同じような話をなさっていた。
6~70歳代の、週に何度か来るといった 見巧者のおじさまたちの話であった。
そういうと、先日 南座の顔見せの演目と出演者が来ていた。
それによると、私にとっては観たい演目と観たくない演目がはっきりと分かれていた。
ここでは何を観たくないかは申すまい。
ただ 私は、基本 古典歌舞伎が好きである。
昼の部の仁左玉(?こんな風によんでいいかしらん・・・)の『じいさんばあさん』と夜の古典歌舞伎には惹かれるな。
「『じいさんばあさん』の表情を観たいでしょう・・・。」
と家族に言うと、
「今年のは・・・昼夜とも別にいいわ。」
と言った返事。
家族にそういわれると、何だか行きづらい。
去年の顔見せも観たではないか・・・。
ここはひとまず、気がつかない振りをして強行といたすか?
だが、嫌いとまではいわないが、荒根の役者も出ることだし、私としてもどうしたものか思案中。
松嶋屋や籐十郎丈や吉右衛門丈や仁左玉コンビもみたいな・・・。
悩む乱鳥である。
さぁて、
「どうしょう。
どうしょ・・、
どうしょ・・、どうしょ・・ぅ。」
って、梅川か。
シアターテレビジョン説明 ↓
シェイクスピアの悲劇を数多く演出し国際的にも高い評価を得てきた演出家・蜷川幸雄が、初めて手がけたシェイクスピアの喜劇。京都の竜安寺を模した石庭には、紅い薔薇と岩が配され、頭上からは白砂が静かに降りしきる…。日本的なビジュアル感覚に満ち溢れた美しき夢の舞台は、1994年に初演、翌95年のイギリス公演でも絶賛された。妖精パックの動きを京劇俳優が、声を日本の俳優が演じ分けるという演出にも注目。
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