乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

映画 『切腹』は素晴らしい☆  小林正樹監督 1962年  仲代達矢 三國連太郎 丹波哲郎

2011-05-23 | 映画




         映画 『切腹』





 監督 小林正樹

息子の青春(1952年)
まごころ(1953年)
この広い空のどこかに(1954年)
三つの愛(1954年)
美わしき歳月(1955年)
壁あつき部屋(1956年)
あなた買います(1956年)
泉(1956年)
黒い河(1956年)
人間の條件・第一・第二部(1959年)
人間の條件・第三・第四部(1959年)
人間の條件・完結篇(1961年)ヴェネツィア国際映画祭サンジョルジュ賞・イタリア批評家賞
からみ合い(1962年)英国アカデミー賞国連平和賞
切腹(1962年)カンヌ国際映画祭審査員特別賞
怪談(1965年)カンヌ国際映画祭審査員特別賞、ローマ映画祭監督賞、米アカデミー外国語映画賞ノミネート
上意討ち 拝領妻始末(1967年)ヴェネツィア映画祭国際批評家連盟賞
日本の青春(1968年)カンヌ国際映画祭コンペティション参加
いのちぼうにふろう(1971年)
化石(1975年)
燃える秋(1978年)
東京裁判(1983年)ベルリン映画祭国際批評家連盟賞
食卓のない家(1985年)ヴェネツィア映画祭招待作品



 1962年 日本 モノクロ 134分

 ★★★★★ ★★★★★ +私の気持ち★★★ (13/ 10 10点超え)


 キャスト

 仲代達矢
 三國連太郎
 岩下志麻
 丹波哲郎
 井川比佐志
 石浜朗
 三島雅夫
 中谷一郎
 佐藤慶
 稲葉義男






 映画『切腹』を見る。

 素晴らしくて、一時間半くらいかなと、時間が短く感じる。

 まだ見ておられない方にはお勧めいたします。




 

 問答で始まる『切腹』を見ていて、わたしは古い語りも芸能を思い浮かべた。

 語りから問答の形に移行した芸能。

 淡々と続く問答に、日本の形式を感じ、能楽の前シテとワキとのやり取りや勧進帳の弁慶と 富樫左衛門殿やり取りを感じた。



 話しは進み たけみつ での切腹の場。これには驚いた。

 真剣でもつらい切腹は、時代を経ると切腹はつらく残酷なので、腹を付くや否や介しゃくしたと、以前読んだ本に書かれていた。

 映画の中でも、
「略式ではなく、正式に腹をかき切っていただきたい。横だけでなく、縦十文字に願いたい。」(要約)
との台詞。

  たけみつ でそれを求める残酷さに、耳を疑った。

 

 最後は歌舞伎の終わりのように、一言で言うと派手にチャンバラとなる。

 井伊家は現実の暗い間で恐ろしさにおびえながら、過信が部屋に入るや否や、あくまでも井伊家の対面・面子を表向きに出す。

 一人一人のドラマが複雑に絡み合い展開するが、根本的に対面で事は進み、何事も無かったように幕を閉じる。



 あらすじも仲代達矢さんもあまりにも素晴らしく、明け方まで眠る事が出来なかった。

(余談だが前日の南都春日・興福寺古儀 薪御能でも感動し、二日連続の寝不足だった。…笑)



 最後、一言。

 現在の岩下志麻さんも美しいが、お若い頃の彼女は魅力的。

 未婚の化粧から、妻になったお歯黒、眉隠し(本来は剃る)のメークへの変化は、女性にとっては見どころ。




    



 おつきあい下さいまして、ありがとうございます。



   


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雑    | トップ | 映画 『うなぎ』   今村昌... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事