乱鳥の書きなぐり

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180:『日本絵巻大成11 長谷雄 絵師草紙』より「絵師草紙」 中央公論社 小松茂美(編)

2012-12-13 | 絵巻物、縁起絵巻、巻物、絵解き掛け軸、屏風




  180:『日本絵巻大成11 長谷雄 絵師草紙』より「絵師草紙」


 小松茂美(編)

 日本絵巻大成 11

 中央公論社

 1977

 定価 ¥8800(税込)

   

「絵師草紙」を読む。

 冒頭の詞書と最後の方の絵数枚が、こころもとない何者かによって切り取られつがれている。
 残念…

「絵師草紙」と言うからには筋書きが二転三転するのかと思いきや、そうでもない。
 仕事で肩すかしを喰らい、頼みに行く。
 頼みは仕事+近く
 いつまでたっても返事がないので、絵師は悟りをひらく
 絵師は仏門帰依を企て一人の娘を真言の寺に入れ、自らの後世を祈った。

 絵師と聞けば 芝居『傾城反魂香』を思い浮かべる。
 絵師の師匠は立派な暮らしだが、名取りにならねば暮らしは険しそうだ。

「絵師草紙」ではいっぱしの仕事が命じられる(可能性があったのだから)、どういう立場なのか…
 それにしても極貧の暮らしぶりに対し、『傾城反魂香』と同じく妻がおおらかで出来が良い

 貧乏を描く場合、あばら屋と 鼠や空の茶碗や鉢がころがって描かれることが多い。
 逆に貴族や金持ちの風習としては、庭先に犬や物乞いがねだる場面が描かれる場合も多々あり。
 絵巻物って、風習をいろいろ知ることができて面白い(*^-^*)


 輸送用ダンボールに入れたまま、写真を写しています^^
 このカバーをとると、普通に箱に入った本です^^







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