笛吹市民講座 スコレー大学開学式で 歌語り「おばあちゃんの手紙」を演らせていただきます。
生涯学習課のみなさんの開催決定までの運びの熱意と丁寧なお仕事には感動と感謝をしております。
広報3月号「ふえふき」に開催の告知をいただき、早速送ってくださいました。
企画、音響、映像、スタッフのみなさん、そしてあたし、みんなの想いがひとつのステージを創ってゆく、たまたまステージの上というポジションにあたしがいるだけで誰ひとりかけても、大切なことを伝えるその時間はありえない。
素敵なチームワークでその日を迎えられる事に心から感謝です。
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この日は「おばあちゃんの手紙」と同時に「樹より君へ」から「君へ」も松村誠さんの写真と画像とともに聞いていただこうと計画があります。
「君へ」をつくってからあたしには新しい夢があります。
今日、それを目標に、計画に、実現にむけはじめようと決めました。
小児科病棟でやせ細った男の子が泣きじゃくっている。
禁食・禁飲。
ビデオを観たり、ゲームをしたりベットからは立ち上がれないけれど、朝昼晩のある生活の中で口から食べ物を取れないのはどんなにつらいことか・・・。
今日は一週間ぶりかな・・・「水」を飲むことが許可されるはずだった。
体調が悪く、見送りに。
普段はおとなしく寡黙な子がポロポロ涙をながし、泣きじゃくりながら大きな声で訴えている。
「水が飲みたいよ!!」
「飲んでいいって言ったじゃないかぁ・・・水が飲みたい」
お母さんがなだめても泣きじゃくりは止まらない。
自分でナースコールをしている。
「ママ、水が飲みたいって看護婦さんに言って!」
7歳かな。。あの細い体のどこからあんな声がでるのだろう。
あたしは背中を向け、涙が止まらなかった。
お母さんはあたしの何百倍も辛かっただろう。
一口の水。
当たり前のしあわせが痛かった。
大切に思うこと。
毎日の当たり前を大切に思う。
これを形にしたいとおもいます。
下の子が生まれて2週間目、おっぱいを飲んでは1メートルほども噴水のように吹き上げることが続き、医者へ。
かかりつけの町医者から日赤へ、そして小児医療センターへ・・・。
わけもわからないまま紹介状を持たされ、3件の病院を掛け持ちしたあの日のことは一生忘れないだろうと思う。
「こんな小さな赤ちゃんがこんなに大きな泣き声が出るんだ!」と驚くような声で泣いたのは、バリウムを飲まされる時。
扉の外で泣き声を聴きながら震えが止まらなかった・・・。
検査の為、子供を預け「何でこの子だけが・・・」と思っていた私を立ち直らせてくれたのは、難病を抱えた子供のおかあさん。
「落ち着いてよく観て!あの子はうちのこと一緒でもう長くはないといわれている。あのおかあさんは3人のお子さんの3番目がダウン症で・・・」
周りを見回すと、みんなおかあさんは普通のお母さんと同じように笑顔を見せていたのね。
しっかりしなくちゃ!って思った。
そして、そんな頑張っているお母さん同士で泣ける場所を作っていることも教えてもらった。
みんな、みんな頑張っている!!
いっぱい泣いて、いっぱい愛して、いっぱいがんばろう!!ねっ?おかあさん!!
元気に育っていることは、当たり前の事ではないのよね。
生まれてくるという事も当たり前じゃない。
見える事も、しゃべる事も、息をする事も、水を飲む事もみんな奇跡なのだと。
だから、生きているいのちは大切にしないといけないとおもうのですね。
小さないのちの声がずーっと、耳から離れません。