昼間には、風に乗って梅の香りがします。梅の若枝並に細い造りのクルシャ君は、顔の線も殊更に繊細にできております。クルシャ君の数年先のことを思うと、この繊細さが不安です。猫たちが老いて細くなる終末を何度か見て来た飼主はそろそろクルシャ君に代わってあげたい、などと思うのです。寝過ぎで変な夢見たんですね。寝直して下さい。ウルタールのうる: 3巻 (うるたやBOOKS)明鹿 人丸うるたや