というのは、仕事をするにあたって、あるお客さまが
「仕事の精度は、人間より機械の方が平均値が上だけど、
腕が良ければ、平均を上回ることができる。
しかし、腕が悪ければ平均を下回ってしまう」
とおっしゃっていました。
私たちの世界でいうなら、
手刻み(手づくり)するのがいいのか、
プレカット(機械加工)にしたのがいいのか、
ということを、比べてのことなのですが、
それで、どちらを選んだ方がいいのか迷っていらっしゃいました。
「うちには、腕のいい棟梁がそろっているので、
手できざむのも心配ないですよ」
と口で言ってはみたものの、
腕の良さを説明する難しさというものを痛感しました。
ある雑誌の実験データでは、
手きざみとプレカットを比べて強度を調べたら、
むしろ、手きざみの方が良いなんていう報告も
載っていましたので、どちらを選んだとしても、
大きな問題はないと思います。
もちろん棟梁の腕の良し悪しがあるのは言うまでもありませんが・・
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