安全性の判断

放射能の話は聞き飽きているかもしれませんが、

少しお付き合いください。


小さいお子さんをかかえている方はもちろん、

皆さん食品の安全について気になっていると思います。

特に、乳製品などは、内部被曝を避けるために、

色々なところで調べてはみるのですが、あまり芳しくありません。

というのも、日本での暫定基準があまりにも高いと思うからです。


乳幼児向けの製品をつくるメーカーさんには、

その部分でとても注意を払っていただきたいと思います。

しかし、調べれば調べるほど、日本の高い基準を遵守

（国の基準を遵守するのは本来は当たり前ですが）

しているところばかりで、

自社として製品汚染度を調べているメーカーはごくわずかという現実のようです。


どうして、私のところは何もでませんでした

というメーカーがいないか不思議でもありますし、

けっこう放射性物質が出たから、

何もいえないのではないかと勘ぐってしまいます。


汚染度合いを調べているメーカーでも、

それを公表しない理由に、「お客様を混乱させるので・・・」

という理由が多いのは、前の号でお話させていただいたように、

『教えないことがパニックを防ぐのだ』という間違った解釈だと思います。


自分で測定できる機械を持っていれば良いのですが、

測定器は高価なものなので、

とても個人的にどうできるものではありません。

国や自治体に期待したいところだと思います。


今回の震災で、私たちも色々と被害にあった家を見せていただきました。

残念なことに、大丈夫ですとは言えない家もありました。

前述の食品メーカーのように、もし、

「この家は少し壊れていますが、お客様を混乱させてしまいますので、

あまり詳しいことはいえません」ということはありません。


危険であることをお伝えするのは勇気のいることですが、

やはり、安全でないものに、安全ですよとは言えないと思うのです。


衣食住は特にそうですが、人の安全に関わる仕事をしている方は、

「誇り」を持っていただきたいと思います。


健康な暮らしとまじめな家づくり
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