最初に説明しておきます。
今年、自宅で飼育している『オオムラサキ』の世代交代は1年に1回です。
つまり、今年の初夏に生まれた幼虫が蝶になるのは来年の春(初夏)になります。(なるはずです。)
蝶は様々な形態で冬越しをしますが、『オオムラサキ』は幼虫で年越しをします。
我が家で飼育中のオオムラサキは6月に孵化した幼虫ですから、本来なら今頃は、せいぜい4齢幼虫のはずなんです。
ところが8月中には4齢幼虫になってしまいました。(今年の異常な暑さのせい?)
通常ならここから茶色の越冬幼虫になって、涼しくなった頃、落ち葉の下で冬眠体勢になるはずが…。
9月初めには、なんと5齢幼虫になってしまいました。(実際は脱皮の見落としも考えられるので6齢かもしれません。)
これはもしかして…と思っていたら。
金曜日の晩からエノキの葉裏に糸を吐き始めました。
『オオムラサキ』の飼育は今年初めてですが、今までの経験からこれが蛹化の準備だということは予想できます。
そして15時頃、予想通り逆さまに身体を固定し前葉になりました。
機材:OLYMPUS E-M1 + LEICA MACRO ELMARIT 45mm F2.8 + FL600R
こうなると解っていれば、植木鉢のエノキに移動させたんですけどね~。 ISO200 1/125 F8
絵的には以前に上げた、『ゴマダラチョウ』や『アカボシゴマダラ』と変わりないので、少し省略します。
ほぼ丸一日経って蛹化が始まりました。
『ゴマダラチョウ』『アカボシゴマダラ』に比べると大きな蛹でした。
今朝の蛹です。
残りの2頭も5齢幼虫になりましたが、大きさは今回の『一太郎』君に比べると長さ比で1/2程度です。
それでもまだ油断は出来ません。
おそらく『一太郎』は、このまま羽化して成虫の『オオムラサキ』になってしまうのでしょうが、もうペアリングの相手がいるはずも無し。
解っていてもこのまま放すしか無いんでしょうね。
なんとなく気の重い話ですが…。
確認のため、山梨県北杜市の『オオムラサキセンター』に電話して、こんなことがあるのかどうか問い合わせてみました。
答えは、『オオムラサキセンター』でも何回か経験があるそうです。
…それでは仕方ないですね~。
とりあえず無事に羽化するところを見守りたいと思います。
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