MOS-YANの自然観察日誌

身近な自然を探したら…

えっ、なんでオオムラサキがサナギに?

2018年09月23日 | 昆虫

最初に説明しておきます。

今年、自宅で飼育している『オオムラサキ』の世代交代は1年に1回です。

つまり、今年の初夏に生まれた幼虫が蝶になるのは来年の春(初夏)になります。(なるはずです。)

蝶は様々な形態で冬越しをしますが、『オオムラサキ』は幼虫で年越しをします。

我が家で飼育中のオオムラサキは6月に孵化した幼虫ですから、本来なら今頃は、せいぜい4齢幼虫のはずなんです。

ところが8月中には4齢幼虫になってしまいました。(今年の異常な暑さのせい?)

通常ならここから茶色の越冬幼虫になって、涼しくなった頃、落ち葉の下で冬眠体勢になるはずが…。

9月初めには、なんと5齢幼虫になってしまいました。(実際は脱皮の見落としも考えられるので6齢かもしれません。)

これはもしかして…と思っていたら。

金曜日の晩からエノキの葉裏に糸を吐き始めました。

『オオムラサキ』の飼育は今年初めてですが、今までの経験からこれが蛹化の準備だということは予想できます。

そして15時頃、予想通り逆さまに身体を固定し前葉になりました。

機材:OLYMPUS E-M1 + LEICA MACRO ELMARIT 45mm F2.8 + FL600R

こうなると解っていれば、植木鉢のエノキに移動させたんですけどね~。    ISO200  1/125  F8

絵的には以前に上げた、『ゴマダラチョウ』や『アカボシゴマダラ』と変わりないので、少し省略します。

ほぼ丸一日経って蛹化が始まりました。

『ゴマダラチョウ』『アカボシゴマダラ』に比べると大きな蛹でした。

今朝の蛹です。

残りの2頭も5齢幼虫になりましたが、大きさは今回の『一太郎』君に比べると長さ比で1/2程度です。

それでもまだ油断は出来ません。

おそらく『一太郎』は、このまま羽化して成虫の『オオムラサキ』になってしまうのでしょうが、もうペアリングの相手がいるはずも無し。

解っていてもこのまま放すしか無いんでしょうね。

なんとなく気の重い話ですが…。

 

確認のため、山梨県北杜市の『オオムラサキセンター』に電話して、こんなことがあるのかどうか問い合わせてみました。

答えは、『オオムラサキセンター』でも何回か経験があるそうです。

…それでは仕方ないですね~。

とりあえず無事に羽化するところを見守りたいと思います。

 

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