横浜は2週連続で大雪となりました。14日は早退勧告が出た会社が多かったようで、午後4時頃には帰宅ラッシュとなり、震災時の停電を思い出しました。さて、2月11日は久々に上州方面に足を延ばし、音楽・オーディオ三昧の1日となりました。Phile-webつながりで、ストラさんの企画「ストラディバリウスを聴く会」に参加し、その足で高崎のにらさん宅へお邪魔してきました。大雪の合間の好天で、北関東だけでなく信州や上越の山々を拝めた点でも満足でした。写真は会場となった音楽サロン、シャコンヌ近くの竜舞駅からのスナップです。中央に米粒ほどですが、男体山の姿が見えます。
11時20分頃開始と伺っていましたので、午前中は電車のぶらり旅と決め込みました。小金井行きのJR線で久喜まで行き、館林、太田、竜舞と東武線を乗り継ぎました。シャコンヌホールに到着すると、玄関にはこんな洒落たお出迎えが・・・。車で来られた方が多かったようで、私は最後の到着となりました。看板にもありますように、この日は東京フィルのヴァイオリン奏者、黒沢誠登さんの公開リハーサルです。お使いのヴァイオリンは、名器ストラディバリウスで、企画の目玉です。伴奏のピアノは地元の、小沢由希子さんでした。黒沢さんとは初顔合わせだったようですが、息の合った演奏を披露いただきました。
これまでヴァイオリン絡みのコンサートには何度か行っていますので、いわゆる名器と呼ばれるヴァイオリンの音を聴く機会はありました。例えば千住真理子さんもそうでした。ただ、実際には名器だからどう、といった聴き方はしませんね。どうしても音楽や演奏に気持ちが向かいます。従って今回の聴き方が普段と異なったのは確かです。とてもふくよかな音だと感じました。柔らかさと厚みが同居する感じです。選曲はいわゆるアンコールピースが中心で、私には助かりました。1階、2階を比べましたが、私は2階の方が音が伸びやかに聴こえました。時間と共にヴァイオリンも場に馴染んできたとは、にらさんの評です。
おいしいコーヒーとランチをいただいた後は、ホールの機器を使ったオーディオタイムです。オーナーのシャコンヌパンダさんが長年かけて築かれたシステムです。ご自作のホーンスピーカーを中心にしたマルチアンプシステムで、送り出しはデノンのトランスポート/DACでした。大空間でのオーディオと言えば、ダイナのマラソン試聴会を思い出しますが、エアボリュームとのミスマッチに機器が可哀そうに思えたことがあります。この空間で鳴らすために追い込まれているわけですから、その点は心配無用でした。物腰の柔らかいシャコンヌパンダさんとは、あらためてクラシックやオーディオの話ができればと思いました。
因みに私が持ち込んだのはViktoria MullovaとGiullano Carmignolaによる「2つのヴァイオリンのための協奏曲」(ヴィヴァルディ)です。これはデジタルイコライザーを指南いただいた世田谷のOさん宅で知った作品で、ヴァイオリンの掛け合いが聴きどころです。何となくシャコンヌホールのイメージに合うのかなと思って選びました。高音の繊細さと低音の押し出し感が、上手くバランスされていました。
15時半頃にサロンを退席して、次に向かったのは、にらさんお住まいの高崎です。太田から高崎までは高速を使って1時間かかりませんでした。まだ夕刻には時間が十分ある中、赤城山や妙義山は勿論、遠くは浅間山や谷川方面の山々が見れました。かなり陽が長くなっていることを実感します。
にらさん宅には2時間ほど滞在させていただきました。私より若干お若いにらさんですが、オーディオ歴はずっと長いです。聴かれる音楽も渋いですね。にらさんの年代で、中学の頃にRickie Lee Jonesを聴くって、普通ではありません。きっかけは、当時のFM誌のようです。オーディオへの拘りも相当です。GRFさんのブログを当初から読まれていたそうです。その象徴が米国スペクトラルのアンプです。このアンプを所有している時点で日本では稀有なマニアになってしまいます。米国ハイエンドメーカーが音の調整に使っているとのことでした。MITのケーブルもアンプに合わせた選択です。
送り出しはミッチェルエンジニアリングのADプレーヤーGyroDec(変えました?)、レビンソンのCDプレーヤーNo.390SLです。カートリッジはベンツマイクロとオーディオテクニカのモノラルを使い分けています。
SPはディナウディオSPECIAL25です。以前はConfidenceを使われていたので、ディナウディオへの拘りもお持ちです。一時期、米国系ハエインドSPに浮気をしたなんて話も出ました。アンプが癖がない(そっけない)ので、SPが同じ路線だと音が痩せるようです。SPの配置もかなり試行錯誤をされて、現在に至っています。結局、短辺配置に落ち着いています。
音の印象をまとめます。とても凝縮された音で、センターのチューニング材付近にエネルギーが集中する感じがあります。濃い音でした。圧巻はエリントンのアナログ盤「This One's for Blanton 」で、ピアノ、ベースの鮮度感、躍動感は申し分ありませんでした。比較のため聴いたCDとの差は瞭然です。一方、音場表現は拙宅とは真逆の方向で、この点が話題のネタになりました。にらさん曰く、敢えて広がりを断っているとのこと。実在感は二人とも重要視していますから、これは面白いと思いました。音場については一人一人好みも違うので、それぞれがベストを求めればいいと、最近は思うようになりました。
長かった上州、音楽・オーディオ三昧の締めは、高崎駅での夕食です。駅まで歩いて、釜飯で有名な「おぎのや」に居酒屋感覚で入りました。上州ワインを飲みながら、オーディオ談義の続きです。こんにゃく、上州うどん(つけ汁)、それに梅酒、どれもおいしかったです。
翌日は仕事でしたので、ぶらり旅というわけにはいかず、大宮まで新幹線を使いました。
ストラさん、シャコンヌパンダさん、にらさん、そして当日参加されたPhile-webの皆さん、楽しい上州の1日をありがとうざいました。
11時20分頃開始と伺っていましたので、午前中は電車のぶらり旅と決め込みました。小金井行きのJR線で久喜まで行き、館林、太田、竜舞と東武線を乗り継ぎました。シャコンヌホールに到着すると、玄関にはこんな洒落たお出迎えが・・・。車で来られた方が多かったようで、私は最後の到着となりました。看板にもありますように、この日は東京フィルのヴァイオリン奏者、黒沢誠登さんの公開リハーサルです。お使いのヴァイオリンは、名器ストラディバリウスで、企画の目玉です。伴奏のピアノは地元の、小沢由希子さんでした。黒沢さんとは初顔合わせだったようですが、息の合った演奏を披露いただきました。
これまでヴァイオリン絡みのコンサートには何度か行っていますので、いわゆる名器と呼ばれるヴァイオリンの音を聴く機会はありました。例えば千住真理子さんもそうでした。ただ、実際には名器だからどう、といった聴き方はしませんね。どうしても音楽や演奏に気持ちが向かいます。従って今回の聴き方が普段と異なったのは確かです。とてもふくよかな音だと感じました。柔らかさと厚みが同居する感じです。選曲はいわゆるアンコールピースが中心で、私には助かりました。1階、2階を比べましたが、私は2階の方が音が伸びやかに聴こえました。時間と共にヴァイオリンも場に馴染んできたとは、にらさんの評です。
おいしいコーヒーとランチをいただいた後は、ホールの機器を使ったオーディオタイムです。オーナーのシャコンヌパンダさんが長年かけて築かれたシステムです。ご自作のホーンスピーカーを中心にしたマルチアンプシステムで、送り出しはデノンのトランスポート/DACでした。大空間でのオーディオと言えば、ダイナのマラソン試聴会を思い出しますが、エアボリュームとのミスマッチに機器が可哀そうに思えたことがあります。この空間で鳴らすために追い込まれているわけですから、その点は心配無用でした。物腰の柔らかいシャコンヌパンダさんとは、あらためてクラシックやオーディオの話ができればと思いました。
因みに私が持ち込んだのはViktoria MullovaとGiullano Carmignolaによる「2つのヴァイオリンのための協奏曲」(ヴィヴァルディ)です。これはデジタルイコライザーを指南いただいた世田谷のOさん宅で知った作品で、ヴァイオリンの掛け合いが聴きどころです。何となくシャコンヌホールのイメージに合うのかなと思って選びました。高音の繊細さと低音の押し出し感が、上手くバランスされていました。
15時半頃にサロンを退席して、次に向かったのは、にらさんお住まいの高崎です。太田から高崎までは高速を使って1時間かかりませんでした。まだ夕刻には時間が十分ある中、赤城山や妙義山は勿論、遠くは浅間山や谷川方面の山々が見れました。かなり陽が長くなっていることを実感します。
にらさん宅には2時間ほど滞在させていただきました。私より若干お若いにらさんですが、オーディオ歴はずっと長いです。聴かれる音楽も渋いですね。にらさんの年代で、中学の頃にRickie Lee Jonesを聴くって、普通ではありません。きっかけは、当時のFM誌のようです。オーディオへの拘りも相当です。GRFさんのブログを当初から読まれていたそうです。その象徴が米国スペクトラルのアンプです。このアンプを所有している時点で日本では稀有なマニアになってしまいます。米国ハイエンドメーカーが音の調整に使っているとのことでした。MITのケーブルもアンプに合わせた選択です。
送り出しはミッチェルエンジニアリングのADプレーヤーGyroDec(変えました?)、レビンソンのCDプレーヤーNo.390SLです。カートリッジはベンツマイクロとオーディオテクニカのモノラルを使い分けています。
SPはディナウディオSPECIAL25です。以前はConfidenceを使われていたので、ディナウディオへの拘りもお持ちです。一時期、米国系ハエインドSPに浮気をしたなんて話も出ました。アンプが癖がない(そっけない)ので、SPが同じ路線だと音が痩せるようです。SPの配置もかなり試行錯誤をされて、現在に至っています。結局、短辺配置に落ち着いています。
音の印象をまとめます。とても凝縮された音で、センターのチューニング材付近にエネルギーが集中する感じがあります。濃い音でした。圧巻はエリントンのアナログ盤「This One's for Blanton 」で、ピアノ、ベースの鮮度感、躍動感は申し分ありませんでした。比較のため聴いたCDとの差は瞭然です。一方、音場表現は拙宅とは真逆の方向で、この点が話題のネタになりました。にらさん曰く、敢えて広がりを断っているとのこと。実在感は二人とも重要視していますから、これは面白いと思いました。音場については一人一人好みも違うので、それぞれがベストを求めればいいと、最近は思うようになりました。
長かった上州、音楽・オーディオ三昧の締めは、高崎駅での夕食です。駅まで歩いて、釜飯で有名な「おぎのや」に居酒屋感覚で入りました。上州ワインを飲みながら、オーディオ談義の続きです。こんにゃく、上州うどん(つけ汁)、それに梅酒、どれもおいしかったです。
翌日は仕事でしたので、ぶらり旅というわけにはいかず、大宮まで新幹線を使いました。
ストラさん、シャコンヌパンダさん、にらさん、そして当日参加されたPhile-webの皆さん、楽しい上州の1日をありがとうざいました。
補足しますと、音ヌケポイントを重視し部屋を縦使い→右側だけ空間が広いため広がり方も極端に右寄りになってしまう→左右対称にするため妥協して右側を狭くした→結果、左右とも狭くなる、といった状況でした。今は横使いで奮闘中ですが、今度は空間は十分出るものの、逆に音ヌケがいまいちです。当たり前のように聴いていただけた低域が、特定箇所で被ります。ここを上手く両立できるといいのですが、狭いうえ不均等な部屋ゆえ難しい。ただいま三度目の挑戦中です。
お邪魔したのが、ずいぶんと昔に思えます。
その後、長辺配置にトライされたとは驚きました。
SP幅が固定できたのであれば、短辺方向における
SPの前後位置、リスニングポジションの前後位置を
振って、問題の低域がどう変わるかでしょうか?
落としどころがみつかるといいですね。