10日~12日にかけて北アルプスの針ノ木岳と蓮華岳に登ってきました。北アルプス入りは、コロナ前の槍ヶ岳以来、3年ぶりです。針ノ木岳はちょうど北アルプス北部・南部の境に位置し、学生時代から登りたい山の一つでした。台風が関東に迫っていましたが、何とか天候は持ち応えてくれました。幸い、槍・穂高・立山・剣と主要な山々を展望することができました。普段、いろんな山に登っていますが、アルプスはスケールが違うので、それなりに気合が入ります。10日深夜に都内を出発し、登山口のある扇沢を目指しました。
扇沢は黒部ダム観光の拠点でもあります。家族旅行で大町から室堂に抜けたのは、もう17、8年ほど前になります。第7波の真っ最中でしたが、観光客で結構賑わっていました。
扇沢の喧騒をよそに、我々は登山道を行きます。しばらく沢沿いのブナ林を進みます。最初のうちは斜度も緩く、陽も遮られ、快適でした。
更に進むと、本日のメイン、針ノ木雪渓が見えてきました。日本三大雪渓の一つです。大きな雪渓を登るのは、学生時代の白馬大雪渓以来となります。
雪渓ではアイゼンを使いました。アイゼンが雪面をしっかり捉えてくれるので、余計な力を使わずに済みます。雪渓の終わりまでは余裕の展開でしたが、ここから稜線に出るまでは、かなりの急斜面で難儀しました。
つづら折りの急登を終えて漸く針ノ木小屋(針ノ木峠)に到着です。槍ヶ岳、穂高岳が迎えてくれました。ここで昼食休憩とし、その後は空身で蓮華岳を往復することとしました。
何度か偽ピークに騙され、漸く標高約2,800mの蓮華岳山頂に到着です。この往復の間、徐々に天候が良くなり、見えていなかった山々が見え出しました。
北アルプス南部です。遠く槍ヶ岳、常念岳が見えます。手前の稜線は2014年に登った烏帽子岳~舟窪岳~七倉岳と続く稜線です。結構アップダウンがあります。しんどかったことに納得です。
眼下に広がるのは大町の市街です。遠く、浅間山まで見えます。夏の午後でこの見晴らしは想定外でした。
目を北に転じると、立山と剣岳です。他の山には無い存在感を放っていました。写真の視野からは外れますが、遠く能登半島を確認することもできました。出来過ぎです。
再び針ノ木小屋に戻ってくると、お隣の名峰、鹿島槍ヶ岳がどっしりとした姿見せてくれました。この後、メンバー3人でビールジョッキ(グラスです!)で乾杯し、初日を終えたのでした。
その2に続きます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます