珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

男たちの旅路

2014-03-01 16:53:00 | その他
ソチ五輪が終わり、日も長くなり、何となく春を感じる場面が増えてきました。今回は最近見ているドラマ、山田太一作「男たちの旅路」の話題です。70年代後半~の作品で、何度か再放送もされているはずです。年初から毎週日曜日にNHK BSで放送されていて、欠かさずに録画しています。警備会社が舞台で、主人公は鶴田浩二さん演じる吉岡司令補です。戦争時代からの生き残りの司令補は、年齢ギャップのある若手ガードマン(水谷豊さん、桃井かおりさん、森田健作さん、柴俊夫さん)と何かと衝突しますが、徐々にお互いを認める部分が出てきます。

鶴田浩二さんは、流石に私の世代だと接点は薄く、TVで手を耳に当てて歌っている姿を断片的に思い出す程度です。ですから、印象的には本ドラマの影響が大きく、頑固な吉岡司令補の姿がそのままイメージに重なります。亡くなられたのが87年ですから、「男たちの旅路は」晩年の部類に入ります。一方、若手ガードマンの代表、水谷豊さんは熱中時代でのブレーク間際ですし、桃井さんも以後、大女優への道を歩みます。役者さんにとっても交差点のようなドラマだったと感じます。そして水谷さん自身はすっかり当時の鶴田さんの年齢を追い越し、杉下右京役で活躍中。30年の年月を感じます。


このドラマに彩を与えているのが、バックで流れるサウンドです。楽曲の提供はゴダイゴのリーダー兼キーボードプレイヤー、ミッキー吉野さん。好曲揃いのアルバムです。このドラマのために作曲したというより、過去にあたためてきた曲をドラマ向けにアレンジしたようです。私が気に入っているのは、吉岡司令補のテーマです。トランペットが奏でる哀愁あふれるメロディは、司令補が都電の線路脇を歩くシーンにピッタリです。以前に紹介した「太陽にほえろ!」もそうですが、サントラ盤が充実していた時代でもありました。CD化したディスクユニオンさん、いい仕事するではありませんか。


こちらはNHKの広報誌、グラフNHKからです。80年代に入っての第4部、スペシャル編の予告記事です。中原理恵さんが、ゲストで登場です。ただし、水谷さんも、桃井さんも、この段階では出てきません。桃井さん演じる島津悦子が不治の病で命を落とす第3部が、ドラマの一区切りだったように思います。


ちなみに、同じグラフNHKの表紙です。元キャンディーズの伊藤蘭さんですね。「男たちの旅路」でも直接ストーリーには関係しない形で、ゴダイゴやキャンディーズが登場していました。そして蘭さんは、水谷さんの奥さんですから、話題的にもがつながったというわけです。


最後にディスクユニオンつながりで、もう一枚CDを紹介します。発端は、じょんびさんのストラ邸訪問だったと伺いました。ジュディオングさんによるジャズスタンダード集です。こうして聴けるのも、ディスクユニオンのツボを抑えた復刻CDのお蔭です。東京フィルの演奏をバックにしたゴージャズなジャズヴォーカルを楽しめます。特に「あなたと夜と音楽と」「素敵な貴方」といった、ムードある作品がいいですね。調べてみるとNHKの音楽番組「ザッツミュージック」から生まれたアルバムとのこと。言われればジェームス三木さんとの番組をかすかに憶えているような、いないような・・・。
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2 コメント

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Unknown (RF)
2014-03-11 09:41:21
このジュディ・オングさんのCDを見たのが切っ掛けで、日本の女性歌手のスタンダードとジャズアルバムを集め始めました。楽しいですね。
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ジュディオング (横浜のvafan)
2014-03-11 21:11:35
GRFさん?ですね。こんばんは。

きっかけとなったとは、記事にした甲斐がありました。
ひばりさんのアルバムも、できればレコードで入手
したいと思っています。和製女性ジャズヴォーカルは
私もツボです。

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