梅雨が明けてから、横浜は夏日が続いています。幸い、横浜は海が近いせいか、35度を超えることがありません。それでも真昼の屋外は応えますので、散歩は朝か夕方にしています。今朝、散歩コースでは、稲の花を確認することができました。田の色は斑模様でありますが、少しずつ季節が進んでいることを実感しました。8月が終わると、今年も2/3が終了です。全体としては短い1年だったと感じることでしょう。オフ会、登山、旅行といったイベントは少なくなりましたが、その分、自分の時間の使い方を意識するようになりました。
さて、表題です。70年代前半の写真を紹介するわけではありません。TVを通して私が感じた昭和歌謡の原風景の話です。最近読んでいる本の記事でも触れましたが、私の中では60年代はモノクロのイメージです。記憶のシーンに色がつくのは70年以降となります。当時、歌謡曲に触れるメインルートはTVでした。年末のレコード大賞や紅白歌合戦は、そのハイライトでした。新三人娘、花の中3トリオ、新御三家、フィンガーファイブ、アグネス・チャンなどアイドルの活躍は知っていましたが、子供ながら何故か大人路線が気になっていました。
メロディーで強い印象を刻んだのが、欧陽菲菲の「雨の御堂筋」でした。時期的には幼稚園から1年生にかけての頃です。ベンチャーズが誰であるか、御堂筋が何処にあるかも知らずに聞いていました。「小ぬか雨」が雨の種類を表していることも後で知りました(苦笑)。小学校2年生の頃、布団に入って寝ようとする際、この曲のメロディーが頭を巡り、妙に切ない感覚となったことを憶えています。80年代に入って「ラヴ・イズ・オーヴァー」が大ヒットしましたが、ブランクが長かったため、すぐに「雨の御堂筋」とつながりませんでした。
由紀さおりの存在も気になっていました。清楚な雰囲気は、明らかにアイドルと一線を画していました。「手紙」はリアルタイムでは聴いていません。高校に入って偶然ですが、FM放送でエアチェックの機会がありました。当時の私のカセットテープには、80年代の洋楽、邦楽に混ざってレトロな「手紙」が入っていたわけです。この頃から既に雑食志向は形成されていたのかも知れません(笑)。少し前、ピンク・マルティーニとのコラボが話題になりましたが、聴くのは殆ど70年代前半の紙ジャケCDです。
ビジュアル的にインパクトを残したのが、金井克子の「他人の関係」でした。バックコーラスの男性陣を従えたイントロでの振りは強烈でしたね。TVの前に座ることに気恥ずかしさを感じていました。当然、歌詞の意味も知らずに聞いていたわけですが、画面から伝わる怪しい雰囲気をキャッチしていたのでしょう。このCD選書はヤフオクで仕入れました。後半の洋楽カヴァー集がなかなかです。「やさしく歌って」「アローン・アゲイン」「あまい囁き」辺りは、独特の気だるいヴォーカルとマッチしています。
75年のレコード大賞新人賞争いは、しっかりと記憶に残っています。最優秀新人賞は細川たかし「心のこり」でした。私バカよねー♪のフレーズが小学生ながらに受けて、応援していました。細川たかしと争い、新人賞を取ったのが、岩崎宏美、太田裕美、片平なぎさ、小川順子でした。とりわけ、勢いの宏美(ロマンス)×しっとりの裕美(雨だれ)のコントラストが思い出されます。曲はいずれも筒美京平作曲でした。当時の太田裕美の印象は、弾き語りするお姉さん程度でしたが、ずっと後に2度ほどマイブームが訪れました。
来週はお盆休みです。オーディオ部屋のクロス張替え工事を予定しています。オーディオ機器を、一旦、別の部屋に退避させる必要があります。その前に、しっかりと70年代歌謡を聴いて、お盆前の締めとすることにします。
ご賛同いただきありがとうございます。「ルームライト」は吉田拓郎ですね。明るい調子で、違った魅力があります。由紀さおりは、結構、8時だよ全員集合にも出ていたのも思い出しました。
はい、いたちょうさんとは、いろんな縛りで、オフ会できそうですね。
今後、シティポップ、アイドル抜きの純粋昭和歌謡大会やりましょうか(笑