vagabond moon

BLOG OPEN

エルボー。

2009-06-16 02:25:04 | 人間は考える葦である
本日帰京。

温泉につかり、
美味いものを食らい、
友人と杯を交わし、
充実の故郷だった。


が、
それらすべて吹き飛ばす、
悲しいニュースが届く。

三沢光晴、急死。


なんてことだ。
あの受け身の達者なレスラーが、
こともあろうに試合中亡くなるなんて。

よほどの心労、ストレスがあったんだろう。
プロレス人気の落ち込みはそれほど酷い。


馬場、猪木の時代を経て、
マスコミ全盛の時代には、
週刊プロレス、週刊ゴング、紙のプロレス、を読みあさり、
CSでみちのくプロレスまでチェックしていた、
そんな俺も、
ほとんどプロレスを観なくなってしまった。


その理由は、
実は三沢が興したノアにある。


もともと新日本ファンだった俺は、
テレビ中継で観るノアの試合の凄まじさに圧倒され、
情けないぞ新日本という敗北感を抱えて、
対岸でプロレスを眺める傍観者になってしまった。

皮肉だが本当だ。
プロレスを観なくなったきっかけはノアにある。
そういう人、
新日本ファン、
多いんじゃないかな。


あのときスライドしてノアのファンになっていれば、
こんなことは起こらなかったのかもしれない。


なんだか自分が加害者のような気がしてしまう。


今、あらためて思う。

全日本の後期と、
ノアで見せてくれた、
三沢の試合は凄かった。
素晴らしかった。

もういちど、
プロレスを観てみようと思う。


子供の頃、
強い男に憧れたのは、
プロレスがあったからだ。


無念である。
合掌。