vagabond moon

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折れた鍵盤。

2014-03-12 18:37:21 | 人間は考える葦である
あの日から3年と1日。
亡くなった尊い命を思うと、いまだに胸が締め付けられる。
リアルタイムのテレビの悲惨な光景は、死ぬまで忘れないだろう。


たくさんの時間が流れた。
なのに20万人以上の方々が依然仮設住宅住まい。
原発は汚染水を流し続け、その実態は姿が見えない。


被災地を聖火ランナーのルートにするとか、
常磐自動車道を開通させるとか、
首相は耳触りのいいことばかり言うけれど、
そんなことより、
毎日の暮らしを不自由ないようにするのが、
政治と行政の使命に違いない。


あの日、日本は地震国であることを強烈に思い知らされた。
大自然は経済最優先で突っ走ってきた国の背中に冷や水を浴びせかけた。
立ち止まって考える良い機会かも知れないと思ったはずなのに、
我々はまた日々に流れて生きている。


写真は、
棚からの落下物で3年間折れたままのキーボード。
ENSONIQ TS-12。