
2015年に発表された論文によると、良心性(辛抱強くやりきる力。責任感。誠実性)はより深みのある学習戦略という形で現れ、そして全般的な学業成績を向上させたという。
具体的には、学習戦略のうち、学ぶ内容の『なぜ』と『どうして』を掘り下げる戦略(深層処理)、一般に成績向上が見込めるとうたわれる学習の活用(方法論的学習)、学ぶ内容を自身にあてはめ関連性を見出す戦略(精密化処理)は良心性により強化され、成績を向上させる要因になったという。また神経症は深層処理と精密化処理を選択する負の要素であるという。
学ぶ内容をありのままに記憶し事実の正確さに重きを置く戦略(事実の保持)は良心性とはあまり関係がなく、定期テストの成績にのみ影響を与えたという。
このことから、良心性は学習においてできることを最大限に発揮しようと促す性格特性でもあり、その強さは成績という形で強く表れるということがわかった。
ーーー「また、良心性による効果は年齢不問で発生し、その効果量は……」
調べれば調べるほど湧き出てくる、良心性と成績の相関。
私がうっきうきでこれらの結果を並べると、ある人は
「性格は変わり様がないんだから、それ教えられても俺たち何にも出来ねぇんだけど」
と言い返してくる。
その思いに反論したい私が持つ手札は、基礎研究のあり様という極めて一般的な回答のみ。
これでもいいかもしれないが、これでは私が納得しない。
ちくせう。今に見てろ。良心性向上の可否について調べてきてやるからな。
参考文献
VerešováMarcela (2015) Learning Strategy, Personality Traits and Academic Achievement of University Students
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます