ゴワッパー5ゴーダム:第36話 決戦!ジゴクダー
-あらすじ-
ついに姿を現す皇帝ジゴクダー。マグマの塊でできた巨体は街を破壊し、森を焼き尽くす。被害を抑えるため、ジゴクダーを北極へ誘い出すゴーダム。作戦は功を奏しジゴクダーは寒さにあがき始めた。ジゴクダーの体内へ潜入したゴーダムは、ジゴクダーを形作る巨大なチテイバーを発見。チテイバーへ核動ウィルスを撃ち込むとジゴクダーは激しく悶絶しながら崩れ去った!同時に、大洗博士のコンピュータが復活。ゴーダムは奇顔島と共に海底へ去っていく・・・・・・。
(ゴワッパー5ゴーダムDVD-BOXのブックレットより引用)
-感想-
ついに最終回。皇帝ジゴクダーとの決戦が描かれます。
最終決戦ってことで町中を暴れまわるジゴクダー。それに苦戦するゴーダム。
最後の最後まで気の抜けない展開で最終回に相応しいエピソードでした。
それから最終決戦の一方、ドラマ部分では地底国に進軍しようとする荒船師団長とそれを制止する志摩さんが描かれます。
ただ敵を滅ぼして終わるという展開ではなく、ドラマでもしっかり最終話を描ききっています。
ゴーダムの変形シーンがなかったのは残念ですが、久々のノーマルゴーダムの活躍もよかったですね~。
作画についても常にゆらゆら動くジゴクダーの身体を描くことは難しい作画だったと思いますが、そこはさすがタツノコ。
非常に巧く、そして見ごたえのある作画になっています。
最終回ってんで制作側も気合が入ってたことが伺えます。
エピローグが少しアッサリしてるのが気になりましたが、これはこれでいいでしょう。
☆今回の見所、つっこみ所☆
見所はジゴクダーとの最終決戦シーンでしょう。
全長30mあるゴーダムより遥かに巨大なジゴクダーと正面からぶつかってもまともに太刀打ちできないと判断したゴワッパーたちは、志摩さんからの助言もあって北極へ誘い出します。
寒さで弱らせようという作戦なワケですが、これがなかなか巧い。
そして荒船師団長の「生き物なら必ず弱点があるはず」という言葉にヒントを得た志摩さんはゴワッパーにジゴクダーも内部にチテイバーがいることを見抜き、対チテイバー用の核動ウィルスで攻撃することを指示します。
ゴーダムのセンサーでジゴクダーのチテイバーの位置を突き止めたゴワッパーは核動ウィルスで攻撃、ついにジゴクダーを滅ぼすのです。
何気に志摩さん活躍してますね。
それはさておき、強大なジゴクダーに人間側は一団となって戦う様子はまさに最終回!興奮しないワケがない。
それからドラマ部分、担当は志摩さん。
地底国への進軍をするために志摩さんに地底国への水先案内人を依頼する荒船師団長。
しかし、志摩さんは「地底人すべてが悪いワケではない」と反対します。
志摩さんは体力的にはヘタレですが、こういうところで意思をハッキリ見せるところはまさに”漢”ですね!
このシーンで25話に出てきたロマンダのことを思い出しました、「地底人は悪いやつばかりじゃない」という彼の言葉と共に・・・。
それにロボットアニメでもヒーローものでも敵側が全て”悪”っていう設定の方が分かりやすいから全滅させるパターンもよくあるワケですが、”敵側すべて悪ではない”という設定は目新しいどころか、ちゃんと味方側の人間が全滅をさせないようにするという展開はもっと新しかったと思います。
何気にすごいシーンではないかと思うのですが・・・。
しかも後付の設定ではなくて15話、25話などでちょっとずつ描かれていた設定ですからね・・・。
最終回のこの展開も予定していたことなんでしょうね。すごいな。
もし、志摩さんが地底国への進軍に強力し、もし地底国が全滅してしまったら、ワタクシはこのアニメをきっと嫌いになっていたでしょうね。
エピローグ、大洗博士はゴワッパーたちに永遠の平和を託しゴーダムとともに消え去ります。
全体としては少しアッサリしているエピローグでしたね~。
でもゴーダムが消え去った後に洋子を先頭にゴワッパーたちが「ゴーダム!」とゴーダムに乗っていたときの掛け声をかけながら走り去るシーンが印象的でしたね。
もう使う必要のない”掛け声”ですが、大洗博士の意思を確かに受け継いだということを現しているのではないでしょうか?
つっこみも志摩さんから・・・。
北極への誘導がいいとして「多少の洪水の被害はやむをえない」っておいおい。
アンタ判断しちゃイカンだろ?
お次はジコクダー。
まんまと北極におびき出されたこのお方。
北極の寒さに「地上にはこんなに寒いところがあったのか?」とおっしゃいます。
アンタ、地上を征服しようとしてるワリにそんなことも知らんのか?
まぁ本体はアメーバみたいなヤツですからね・・・・。
ついに最終回を迎えたゴパッワー5ゴーダム。
36話でしたが、結構長かったです。
最終話まで高い水準のクオリティを維持し続けたことはさすがタツノコといったところですね~。
では総評をば。
作画面では崩壊してない回がないとはいえ、当時の他アニメのレベルを見比べれば明らかに高い水準を維持してて感心しました。
キャラデザインも天野さん独特の味があってよかったのですが、メカニックデザインが少し個性的過ぎますね。
ワタクシは大好きですが、ズングリむっくりで短足の主役ロボットは類を見ないかっこ悪さ・・・。
でも見慣れてくればカッコよく思えてくるから不思議です。
ストーリー・全体的にハードなもの、コミカルなものを巧くミックスして子供が見て飽きないものを作っています。
回によっては”タツノコ”特有の残酷話、後味の悪いエピソードもあってトラウマになりそうでした。
まぁトラウマ回の方が印象には残るのですがね。
演出については、まずはキャラ設定としてのり助の使い方が巧いと感じました。
ゴワッパー最年少メンバーということでマスコット的コミカルキャラの役回りを与え、さらに戦闘や作戦に積極的に関わらせTVの前の子供達をのり助に同化させ、物語にのめりこませる演出は見事を言わざるをえません。
普通のロボットものなら傍観役に回ることの多い年少キャラですからね。
続いてキャラクターの話をすれば”リーダーが女性”試みは新しいだけでなく意外にしっくりときてこの物語の大きな魅力となっています。
”カッコイイ女の子”とはこのリーダー洋子のためにある言葉でしょうね。
また、物語当初は”母親”的な洋子と”父親”的な大洗博士が物語を支えることによって他のメンバーがうまくドラマの中で機能していく構図は見事でした。
途中から大洗博士が退場し、他のメンバーの成長により”母親”から”姉”役に変化していっても豪がメンバーの”兄”として成長することにより当初の構図が大きく崩れることなかったことも評価できます。
でもロボット戦闘について、当初はゴーダムでのバトルより生身・ミニメカでのバトルの方が比重が重かったのでロボット戦を見たかったワタクシとしては物足りないところもありましたね・・・。
ちなみに若き日の富野御大が演出している回も多かったのですが、この頃の御大は意外に普通。というか手堅い演出をしている印象でした。
御大最後の演出回において変形の使い方は非常に巧くもう少し続いていたらもっとロボット戦が面白かったに違いありません。
音楽はいかにも”タツノコ”~ってカンジでまぁよかったと思います。
主題歌も意味不明なところがあるもののアニキの歌は聞き応えがあっていいし、EDの方も楽しいですよね~。
ゴワッパー5ゴーダムED2
ここまで魅力的な作品がなぜ”埋もれた名作”になってしまったか、それは35話のMithui2000さんのコメントにもあった”あざとさ”に欠ける部分とそれに加え、裏番組がグレンダイザーだったことにあると思います。
しかもグレンダイザーは1976年2年目に突入した人気作品で、その牙城を崩せなかったことが大きな要因だったのでしょうね(この他にも1976年には人気作が多かったですね)。
ゴーダムの放送時間が途中で変わってしまうのですが、グレンダイザーが影響していることは間違いないでしょうね。
観てもらえば分かる魅力なんですけどね・・・。
ながなが書いてきましたが、これでも書き足りないんですが、あえてこのヘンでやめておきます。
また書きたいことがあったら別の記事で書くことにします。
この記事を通してゴワッパー5ゴーダムの魅力が少しでも伝わったでしょうかね~。
これでこの作品がもっと評価されて、スパロボに参戦してくれればワタクシとしてはうれしいんですけどね。
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-あらすじ-
ついに姿を現す皇帝ジゴクダー。マグマの塊でできた巨体は街を破壊し、森を焼き尽くす。被害を抑えるため、ジゴクダーを北極へ誘い出すゴーダム。作戦は功を奏しジゴクダーは寒さにあがき始めた。ジゴクダーの体内へ潜入したゴーダムは、ジゴクダーを形作る巨大なチテイバーを発見。チテイバーへ核動ウィルスを撃ち込むとジゴクダーは激しく悶絶しながら崩れ去った!同時に、大洗博士のコンピュータが復活。ゴーダムは奇顔島と共に海底へ去っていく・・・・・・。
(ゴワッパー5ゴーダムDVD-BOXのブックレットより引用)
-感想-
ついに最終回。皇帝ジゴクダーとの決戦が描かれます。
最終決戦ってことで町中を暴れまわるジゴクダー。それに苦戦するゴーダム。
最後の最後まで気の抜けない展開で最終回に相応しいエピソードでした。
それから最終決戦の一方、ドラマ部分では地底国に進軍しようとする荒船師団長とそれを制止する志摩さんが描かれます。
ただ敵を滅ぼして終わるという展開ではなく、ドラマでもしっかり最終話を描ききっています。
ゴーダムの変形シーンがなかったのは残念ですが、久々のノーマルゴーダムの活躍もよかったですね~。
作画についても常にゆらゆら動くジゴクダーの身体を描くことは難しい作画だったと思いますが、そこはさすがタツノコ。
非常に巧く、そして見ごたえのある作画になっています。
最終回ってんで制作側も気合が入ってたことが伺えます。
エピローグが少しアッサリしてるのが気になりましたが、これはこれでいいでしょう。
☆今回の見所、つっこみ所☆
見所はジゴクダーとの最終決戦シーンでしょう。
全長30mあるゴーダムより遥かに巨大なジゴクダーと正面からぶつかってもまともに太刀打ちできないと判断したゴワッパーたちは、志摩さんからの助言もあって北極へ誘い出します。
寒さで弱らせようという作戦なワケですが、これがなかなか巧い。
そして荒船師団長の「生き物なら必ず弱点があるはず」という言葉にヒントを得た志摩さんはゴワッパーにジゴクダーも内部にチテイバーがいることを見抜き、対チテイバー用の核動ウィルスで攻撃することを指示します。
ゴーダムのセンサーでジゴクダーのチテイバーの位置を突き止めたゴワッパーは核動ウィルスで攻撃、ついにジゴクダーを滅ぼすのです。
何気に志摩さん活躍してますね。
それはさておき、強大なジゴクダーに人間側は一団となって戦う様子はまさに最終回!興奮しないワケがない。
それからドラマ部分、担当は志摩さん。
地底国への進軍をするために志摩さんに地底国への水先案内人を依頼する荒船師団長。
しかし、志摩さんは「地底人すべてが悪いワケではない」と反対します。
志摩さんは体力的にはヘタレですが、こういうところで意思をハッキリ見せるところはまさに”漢”ですね!
このシーンで25話に出てきたロマンダのことを思い出しました、「地底人は悪いやつばかりじゃない」という彼の言葉と共に・・・。
それにロボットアニメでもヒーローものでも敵側が全て”悪”っていう設定の方が分かりやすいから全滅させるパターンもよくあるワケですが、”敵側すべて悪ではない”という設定は目新しいどころか、ちゃんと味方側の人間が全滅をさせないようにするという展開はもっと新しかったと思います。
何気にすごいシーンではないかと思うのですが・・・。
しかも後付の設定ではなくて15話、25話などでちょっとずつ描かれていた設定ですからね・・・。
最終回のこの展開も予定していたことなんでしょうね。すごいな。
もし、志摩さんが地底国への進軍に強力し、もし地底国が全滅してしまったら、ワタクシはこのアニメをきっと嫌いになっていたでしょうね。
エピローグ、大洗博士はゴワッパーたちに永遠の平和を託しゴーダムとともに消え去ります。
全体としては少しアッサリしているエピローグでしたね~。
でもゴーダムが消え去った後に洋子を先頭にゴワッパーたちが「ゴーダム!」とゴーダムに乗っていたときの掛け声をかけながら走り去るシーンが印象的でしたね。
もう使う必要のない”掛け声”ですが、大洗博士の意思を確かに受け継いだということを現しているのではないでしょうか?
つっこみも志摩さんから・・・。
北極への誘導がいいとして「多少の洪水の被害はやむをえない」っておいおい。
アンタ判断しちゃイカンだろ?
お次はジコクダー。
まんまと北極におびき出されたこのお方。
北極の寒さに「地上にはこんなに寒いところがあったのか?」とおっしゃいます。
アンタ、地上を征服しようとしてるワリにそんなことも知らんのか?
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ついに最終回を迎えたゴパッワー5ゴーダム。
36話でしたが、結構長かったです。
最終話まで高い水準のクオリティを維持し続けたことはさすがタツノコといったところですね~。
では総評をば。
作画面では崩壊してない回がないとはいえ、当時の他アニメのレベルを見比べれば明らかに高い水準を維持してて感心しました。
キャラデザインも天野さん独特の味があってよかったのですが、メカニックデザインが少し個性的過ぎますね。
ワタクシは大好きですが、ズングリむっくりで短足の主役ロボットは類を見ないかっこ悪さ・・・。
でも見慣れてくればカッコよく思えてくるから不思議です。
ストーリー・全体的にハードなもの、コミカルなものを巧くミックスして子供が見て飽きないものを作っています。
回によっては”タツノコ”特有の残酷話、後味の悪いエピソードもあってトラウマになりそうでした。
まぁトラウマ回の方が印象には残るのですがね。
演出については、まずはキャラ設定としてのり助の使い方が巧いと感じました。
ゴワッパー最年少メンバーということでマスコット的コミカルキャラの役回りを与え、さらに戦闘や作戦に積極的に関わらせTVの前の子供達をのり助に同化させ、物語にのめりこませる演出は見事を言わざるをえません。
普通のロボットものなら傍観役に回ることの多い年少キャラですからね。
続いてキャラクターの話をすれば”リーダーが女性”試みは新しいだけでなく意外にしっくりときてこの物語の大きな魅力となっています。
”カッコイイ女の子”とはこのリーダー洋子のためにある言葉でしょうね。
また、物語当初は”母親”的な洋子と”父親”的な大洗博士が物語を支えることによって他のメンバーがうまくドラマの中で機能していく構図は見事でした。
途中から大洗博士が退場し、他のメンバーの成長により”母親”から”姉”役に変化していっても豪がメンバーの”兄”として成長することにより当初の構図が大きく崩れることなかったことも評価できます。
でもロボット戦闘について、当初はゴーダムでのバトルより生身・ミニメカでのバトルの方が比重が重かったのでロボット戦を見たかったワタクシとしては物足りないところもありましたね・・・。
ちなみに若き日の富野御大が演出している回も多かったのですが、この頃の御大は意外に普通。というか手堅い演出をしている印象でした。
御大最後の演出回において変形の使い方は非常に巧くもう少し続いていたらもっとロボット戦が面白かったに違いありません。
音楽はいかにも”タツノコ”~ってカンジでまぁよかったと思います。
主題歌も意味不明なところがあるもののアニキの歌は聞き応えがあっていいし、EDの方も楽しいですよね~。
ゴワッパー5ゴーダムED2
ここまで魅力的な作品がなぜ”埋もれた名作”になってしまったか、それは35話のMithui2000さんのコメントにもあった”あざとさ”に欠ける部分とそれに加え、裏番組がグレンダイザーだったことにあると思います。
しかもグレンダイザーは1976年2年目に突入した人気作品で、その牙城を崩せなかったことが大きな要因だったのでしょうね(この他にも1976年には人気作が多かったですね)。
ゴーダムの放送時間が途中で変わってしまうのですが、グレンダイザーが影響していることは間違いないでしょうね。
観てもらえば分かる魅力なんですけどね・・・。
ながなが書いてきましたが、これでも書き足りないんですが、あえてこのヘンでやめておきます。
また書きたいことがあったら別の記事で書くことにします。
この記事を通してゴワッパー5ゴーダムの魅力が少しでも伝わったでしょうかね~。
これでこの作品がもっと評価されて、スパロボに参戦してくれればワタクシとしてはうれしいんですけどね。
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自分は最終回あたりの記憶が結構残っていて
ドッグガーンの最期とか若干トラウマで、
地底国を最終的に攻撃しなかった事とか印象に残っていますね。
大人になって考えるとメッセージ色もある秀逸な作品だったんですね。
あと、ゴーダムのデザイン、僕も大好きですね。
個人的にあのズングリ感がたまりません。
忙しい中、最終回まで連載してくれてありがとうございました。
実際のアニメの視聴よりオレチャンネルの方が感無量っす。
だってヴァーチャルな視聴を充分楽しませて貰いましたから。
スカパーで観る前にこちらに来れて良かったです。
もっと気の利いたコメントできれば、なお良かったんですけどねw
また他の記事でお邪魔すると思いますので、
その時は、どうぞヨロシク。
返信が遅れがちになっておりまして誠に申し訳ないです。
さて、長かった連載もついに終わりました。
”地底人も悪いヤツばかりじゃない”というメッセージはそのまま現在戦争を行っている地域に向けて発信したいですね。敵国の人間がすべて悪いヤツじゃないと・・。
そう考えるとメッセージ性は高いアニメだったと思います。
ゴーダムのデザインはすごく個性的で一回転してもうカッコイイといわれてもいい気もします。あのレトロ感がたまらないですよね~。
”実際のアニメの視聴よりオレチャンネルの方が感無量っす。だってヴァーチャルな視聴を充分楽しませて貰いましたから。”とはワタクシにとっては最高のお言葉でございます。
ほぼ自己満足で書いたブログをこんなにまで楽しんでくれてうれしいです。
やった甲斐があったというものです。
少しオレチャンネルはお休みしてもうすぐ再会予定です。
次に取り上げる作品はまたもやマニアックなものなのですが、また楽しんでいただけるとありがたいです。