本日、昨日の2018年1月13日に公開開始された『劇場版マジンガーZ/INFINITY』を鑑賞してきました。しかもなぜかワタクシの近所の映画館はMX4D対応だけでした。
『劇場版マジンガーZ/INFINITY』
監督は志水淳児さんという方。wikiによるとロボットアニメの監督をやるのは本作が初。これまでは東映の人気アニメ『ONE PIECE』、『プリキュア』シリーズの監督をやってきた方のようです。上映時間は1時間35分。アニメ映画としては普通の長さですね。
あらすじ
光子力研究所の仲間たちと力を合わせ、さらにスーパーロボット・マジンガーZを操り、人類を滅亡の危機に陥れようとした悪の科学者Dr.ヘルと彼の率いる地下帝国を壊滅させた兜甲児。それから10年の月日が流れ、世界は平和を取り戻し、彼は祖父や父と同じ科学者の道を歩んでいた。ある日、兜は富士山の地中で巨大な構造物と未知の生命反応に遭遇。それを機に人類は新たな脅威にさらされ、兜は再び人類を守ろうとマジンガーZを操縦して過酷な戦いに身を投じることになる(シネマトゥデイの当該記事より引用)。
『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』予告編2
補足ですが、10年後といってもTVアニメ版『マジンガーZ』および『グレートマジンガー』の10年後という設定(『グレンダイザー』はどうした?)なのです。これまでもマジンガーZの続編的作品がOVAなどで制作されてますが、正当なTVアニメ版の続編って実は初めてだと思います。
それゆえか、観客の年齢層がけっこう高かったですね。ワタクシの目についた方たちだけでも50歳オーバーしてる人がかなり来てました。
感想
昨年末に、このブログでも昔の東映まんが祭り版マジンガーZを取り上げた際に『劇場版マジンガーZ/INFINITY』の宣伝動画を貼って盛り上げてきたものの、ど~せ、ファンからは「これじゃない」って言われちゃう作品になってしまうんだろうな~と思ってました。そりゃああんな全身合わせ目ばっかりのメカデザインを見ちゃうと誰でも不安になっちゃいますよ。
でもね。いい意味で期待を裏切ってくれました。本作からは作り手のマジンガーへの強い愛(特にTV版)を感じます。OPはTV版の主題歌(アレンジ版ですが)ですし、TV版に出てきたキャラクター達がちゃんと出てきますからね。
そして、とにかく今作のマジンガーは気持ちの良いくらい強くカッコイイ。たぶん一番これがやりたかったんでしょうね。
復活し強化されてあるハズの機械獣軍団を画面狭しと、ちぎっては投げちぎっては投げと無敵の強さを見せつけてくれます。当初CGアニメでのメカ表現が非常に心配だったのですが、とにかくマジンガーを動かして暴れさせたいためにあえてCG表現を選んだんだなぁと強く感じました。
クライマックスは雑兵の機械獣戦、あしゅら男爵&ブロッケン伯爵戦、ラスボス戦と大迫力のアクションシーンの連続で目が離せなかったです。
いや~個人的には地獄大元帥戦での合体攻撃(甲児のマジンガー、鉄也のグレート、シローのイチナナ式の三体で)はかなりアツかったですね~。
それから10年後という設定。これまでの続編的位置のOVAなどは違い各キャラがそれぞれ大人になっている点も見逃せないです。兜甲児は研究者、弓さやかは光子力研究所の所長になり、昔よりも多くの物事を背負う立場になっています。少年のままの甲児くんには大人になったファンたちも感情移入しにくいでしょうしね。
そしてなによりマジンガーZ、グレードマジンガーに登場した人物のその後がしっかり描かれているものファンには嬉しい。
主人公としては不遇なラストを迎えてしまった剣鉄也は軍人となり、炎ジュンが結婚しもうすぐ子供が生まれる(2人は孤児設定)とか、軍人になって勇敢に戦う甲児の弟シロー。そしてラーメン屋になったボス&ヌケ、ムチャ(違和感なさすぎる)。
こういったメインを張っていたキャラだけでなく、ボスの遠縁で光子力研究所で活躍したみさとが娘連れで出てきたり、光子力研究所ののっそり博士、せわし博士(もりもり博士は遺影で登場)も新メカに乗って活躍と、グレートで出なくなってしまったキャラについても、「あのキャラはどうした?」というファンの疑問にもちゃんと回答をしてくれる”かゆいところに手が届くファンサービス”ぶりには脱帽でした。ちなみに弓教授は日本の総理大臣になってました。
”だいたい”3分でわかる「劇場版マジンガーZ / INFINITY」
ボスは相変わらずイイ奴で、もちろん本作でもボスボロットでコメディリリーフ的に大活躍してくれます!!ホントにファンサービスはこれでもかってやってくれます。
そうそう、触れておきたいのはキャスティング。
もちろんTV版とは全然違うキャストではありましたが、実力派の演者さんばかりでしかもかなり豪華でしたね~。
主役の甲児役森久保さんは若き才能あふれる科学者であり熱い魂を持ったロボット乗りでもある兜甲児を上手く演じてくれました。
この他、Dr.ヘル役に石塚運昇さんを始め、剣鉄也役に関俊彦さん、ブロッケン伯爵役に藤原啓治さん(病気療養後の復帰一作目らしい)、あしゅら男爵(男)の宮迫博之さん(この人声優も上手いです)、ボス役に高木渉さん、ムチャ役に山口勝平さんなどなどベテランかつ超豪華なキャスティングに加え、TV版で兜甲児役だった石丸博也さんやさやか役だった松島みのりさんもゲスト出演していました。
前情報を仕入れずに劇場に行ったので、ワタクシはすごくびっくりしてしまいました。彼らの声を聴くだけでも楽しかったです。
ところで肝心のストーリーですが、これには賛否分かれると思います。本作のストーリーはざっくり言って、いまどき珍しいくらいの”勧善懲悪”ものなのです。
悪者登場⇒世界滅亡のピンチ到来⇒でも最後の希望がある⇒昔の仲間を集める⇒反撃の狼煙を上げる⇒ラスボスまでは無双⇒ラスボスでピンチ⇒”元気玉”的展開⇒勝利!!!
わかりやすすぎます。小難しい展開をしてほしい人には物足りないストーリーだと思いますね。ただ、ワタクシは小難しいストーリーとか最初から期待なんてしてないので、全然気にならなかったです。
というか本作はそんなところを見せる映画じゃないのです。とにかく”悪に打ち勝つ無敵のマジンガーZ”を魅せたい映画なので、この映画を観て「ストーリーがダメ」って言ってる人は本作の狙いを完全にとらえ間違えていますね。
まぁでもツッコミどころは結構あって、あっさり陥落する新しい光子力研究所(襲われてるのに気づくのがやたら遅い)とか、結局なんでドクターヘルが甦ったのか?説明もないし・・・。まるで昔の東映まんが祭り版みたいじゃん!って思ってしまいました。
でも、そう思う自分に、もう一人の自分が強烈なツッコミを入れてきました。
そうまさに「こまけぇこたぁいいんだよ!!」ってツッコミでした。そう本作はこまかいことを考えてはいけないのです(笑)。ただね、ちょっとファン寄りの内容すぎるんですよ。ワタクシのように各キャラクターに思入れがないとこの作品を楽しむのは難しいかもしれませんね。
そういう意味でも東映まんが祭りみたいですよね。既存のTVアニメの豪華版というポジションの映画で、それ以上ではないとも言えると思います。
これを言っちゃえば小粒に見える本作ですが、ロボットアクションシーンについては昨今のロボットアニメの中では随一と思いますのでロボットアクション好きには必見だと思いますね。
ロボットアニメに小難しい話も質の高いアクションも両方を求めるのが昨今の流れかとは思うのですが、ロボットアクションに重きを置いたような本作のようなアニメでもアリだと思うんですケドね。
小説読んでもわからないほどの内容じゃないので、コレクター向けアイテムってところかな?
本作の前日譚的な漫画だそうです。これを読んでおけばTV版観てなくてついていけるかの?ちなみにグレンダイザーはこなかったって設定になってるっぽいですね。興味あります、コレ。
もちろん最新作”X”に本作は参戦しませんが、OG以外のシリーズなら、必ずマジンガーは参戦するのでいずれかは参戦することでしょう。すごく待ち遠しいですね。
話の中で並行宇宙に触れるシーンもあるので、他のマジンガー作品と絡めたり、共演したりすると面白いんですが・・・。
あ、最後にMX4Dはいらんです。腰痛持ちには腰がしんどかったです。
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『劇場版マジンガーZ/INFINITY』
監督は志水淳児さんという方。wikiによるとロボットアニメの監督をやるのは本作が初。これまでは東映の人気アニメ『ONE PIECE』、『プリキュア』シリーズの監督をやってきた方のようです。上映時間は1時間35分。アニメ映画としては普通の長さですね。
あらすじ
光子力研究所の仲間たちと力を合わせ、さらにスーパーロボット・マジンガーZを操り、人類を滅亡の危機に陥れようとした悪の科学者Dr.ヘルと彼の率いる地下帝国を壊滅させた兜甲児。それから10年の月日が流れ、世界は平和を取り戻し、彼は祖父や父と同じ科学者の道を歩んでいた。ある日、兜は富士山の地中で巨大な構造物と未知の生命反応に遭遇。それを機に人類は新たな脅威にさらされ、兜は再び人類を守ろうとマジンガーZを操縦して過酷な戦いに身を投じることになる(シネマトゥデイの当該記事より引用)。
『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』予告編2
補足ですが、10年後といってもTVアニメ版『マジンガーZ』および『グレートマジンガー』の10年後という設定(『グレンダイザー』はどうした?)なのです。これまでもマジンガーZの続編的作品がOVAなどで制作されてますが、正当なTVアニメ版の続編って実は初めてだと思います。
それゆえか、観客の年齢層がけっこう高かったですね。ワタクシの目についた方たちだけでも50歳オーバーしてる人がかなり来てました。
感想
昨年末に、このブログでも昔の東映まんが祭り版マジンガーZを取り上げた際に『劇場版マジンガーZ/INFINITY』の宣伝動画を貼って盛り上げてきたものの、ど~せ、ファンからは「これじゃない」って言われちゃう作品になってしまうんだろうな~と思ってました。そりゃああんな全身合わせ目ばっかりのメカデザインを見ちゃうと誰でも不安になっちゃいますよ。
でもね。いい意味で期待を裏切ってくれました。本作からは作り手のマジンガーへの強い愛(特にTV版)を感じます。OPはTV版の主題歌(アレンジ版ですが)ですし、TV版に出てきたキャラクター達がちゃんと出てきますからね。
そして、とにかく今作のマジンガーは気持ちの良いくらい強くカッコイイ。たぶん一番これがやりたかったんでしょうね。
復活し強化されてあるハズの機械獣軍団を画面狭しと、ちぎっては投げちぎっては投げと無敵の強さを見せつけてくれます。当初CGアニメでのメカ表現が非常に心配だったのですが、とにかくマジンガーを動かして暴れさせたいためにあえてCG表現を選んだんだなぁと強く感じました。
クライマックスは雑兵の機械獣戦、あしゅら男爵&ブロッケン伯爵戦、ラスボス戦と大迫力のアクションシーンの連続で目が離せなかったです。
いや~個人的には地獄大元帥戦での合体攻撃(甲児のマジンガー、鉄也のグレート、シローのイチナナ式の三体で)はかなりアツかったですね~。
それから10年後という設定。これまでの続編的位置のOVAなどは違い各キャラがそれぞれ大人になっている点も見逃せないです。兜甲児は研究者、弓さやかは光子力研究所の所長になり、昔よりも多くの物事を背負う立場になっています。少年のままの甲児くんには大人になったファンたちも感情移入しにくいでしょうしね。
そしてなによりマジンガーZ、グレードマジンガーに登場した人物のその後がしっかり描かれているものファンには嬉しい。
主人公としては不遇なラストを迎えてしまった剣鉄也は軍人となり、炎ジュンが結婚しもうすぐ子供が生まれる(2人は孤児設定)とか、軍人になって勇敢に戦う甲児の弟シロー。そしてラーメン屋になったボス&ヌケ、ムチャ(違和感なさすぎる)。
こういったメインを張っていたキャラだけでなく、ボスの遠縁で光子力研究所で活躍したみさとが娘連れで出てきたり、光子力研究所ののっそり博士、せわし博士(もりもり博士は遺影で登場)も新メカに乗って活躍と、グレートで出なくなってしまったキャラについても、「あのキャラはどうした?」というファンの疑問にもちゃんと回答をしてくれる”かゆいところに手が届くファンサービス”ぶりには脱帽でした。ちなみに弓教授は日本の総理大臣になってました。
”だいたい”3分でわかる「劇場版マジンガーZ / INFINITY」
ボスは相変わらずイイ奴で、もちろん本作でもボスボロットでコメディリリーフ的に大活躍してくれます!!ホントにファンサービスはこれでもかってやってくれます。
そうそう、触れておきたいのはキャスティング。
もちろんTV版とは全然違うキャストではありましたが、実力派の演者さんばかりでしかもかなり豪華でしたね~。
主役の甲児役森久保さんは若き才能あふれる科学者であり熱い魂を持ったロボット乗りでもある兜甲児を上手く演じてくれました。
この他、Dr.ヘル役に石塚運昇さんを始め、剣鉄也役に関俊彦さん、ブロッケン伯爵役に藤原啓治さん(病気療養後の復帰一作目らしい)、あしゅら男爵(男)の宮迫博之さん(この人声優も上手いです)、ボス役に高木渉さん、ムチャ役に山口勝平さんなどなどベテランかつ超豪華なキャスティングに加え、TV版で兜甲児役だった石丸博也さんやさやか役だった松島みのりさんもゲスト出演していました。
前情報を仕入れずに劇場に行ったので、ワタクシはすごくびっくりしてしまいました。彼らの声を聴くだけでも楽しかったです。
ところで肝心のストーリーですが、これには賛否分かれると思います。本作のストーリーはざっくり言って、いまどき珍しいくらいの”勧善懲悪”ものなのです。
悪者登場⇒世界滅亡のピンチ到来⇒でも最後の希望がある⇒昔の仲間を集める⇒反撃の狼煙を上げる⇒ラスボスまでは無双⇒ラスボスでピンチ⇒”元気玉”的展開⇒勝利!!!
わかりやすすぎます。小難しい展開をしてほしい人には物足りないストーリーだと思いますね。ただ、ワタクシは小難しいストーリーとか最初から期待なんてしてないので、全然気にならなかったです。
というか本作はそんなところを見せる映画じゃないのです。とにかく”悪に打ち勝つ無敵のマジンガーZ”を魅せたい映画なので、この映画を観て「ストーリーがダメ」って言ってる人は本作の狙いを完全にとらえ間違えていますね。
まぁでもツッコミどころは結構あって、あっさり陥落する新しい光子力研究所(襲われてるのに気づくのがやたら遅い)とか、結局なんでドクターヘルが甦ったのか?説明もないし・・・。まるで昔の東映まんが祭り版みたいじゃん!って思ってしまいました。
でも、そう思う自分に、もう一人の自分が強烈なツッコミを入れてきました。
そうまさに「こまけぇこたぁいいんだよ!!」ってツッコミでした。そう本作はこまかいことを考えてはいけないのです(笑)。ただね、ちょっとファン寄りの内容すぎるんですよ。ワタクシのように各キャラクターに思入れがないとこの作品を楽しむのは難しいかもしれませんね。
そういう意味でも東映まんが祭りみたいですよね。既存のTVアニメの豪華版というポジションの映画で、それ以上ではないとも言えると思います。
これを言っちゃえば小粒に見える本作ですが、ロボットアクションシーンについては昨今のロボットアニメの中では随一と思いますのでロボットアクション好きには必見だと思いますね。
ロボットアニメに小難しい話も質の高いアクションも両方を求めるのが昨今の流れかとは思うのですが、ロボットアクションに重きを置いたような本作のようなアニメでもアリだと思うんですケドね。
小説 マジンガーZ / INFINITY | |
永井 豪 | |
KADOKAWA |
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永井 豪 | |
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もちろん最新作”X”に本作は参戦しませんが、OG以外のシリーズなら、必ずマジンガーは参戦するのでいずれかは参戦することでしょう。すごく待ち遠しいですね。
話の中で並行宇宙に触れるシーンもあるので、他のマジンガー作品と絡めたり、共演したりすると面白いんですが・・・。
あ、最後にMX4Dはいらんです。腰痛持ちには腰がしんどかったです。
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