ヘルスリテラシーは、健康に関する情報を手に入れてそれを理解し、活用するための意欲や能力のことで、国際的にも注目されています。しかし、日本人のヘルスリテラシーは他国と比較して、高いとは言えないのが現状です。
その要因として考えられるのは、身近で何でも相談できるプライマリ・ケアが十分でない点が挙げられます。このプライマリ・ケアが十分であれば、患者の抱えている問題の多くに対応でき、パートナーシップを継続した医療が受けられるのです。
一方で、日本ではこうした専門の訓練を受けた医師の数が少なく、日本プライマリ・ケア連合会認定の専門医師は、2015年9月時点で約500名程度です。医療現場では、医師および看護師が患者と行うコミュニケーション次第で、治療結果に影響が及ぶことも少なくないと言われています。
このコミュニケーションに影響を与える要素の一つが、患者のヘルスリテラシー能力です。従って、患者それぞれの能力に応じて、向上をサポートしながら医療提供を行えるかどうかが鍵となるでしょう。
さらに、患者はヘルスリテラシー能力だけでなく、理解力の違いもさまざまです。また、治療に関して積極的か受け身かという点にも違いがあるでしょう。
こうしたことから、医療現場においてはそれぞれの患者の能力や特性を推測し、それに応じて的確な情報を提供しなければいけません。また、体調に関して積極的に確認するなど、しっかりしたコミュニケーションも大切です。
この記事では、簡単にヘルスリテラシーについて紹介しました。より詳しくは情報サイトが参考になりますが、そこで得た情報をうまく活用できれば、ヘルスリテラシーへの第一歩に繋がるのではないでしょうか。