12月2日(日)、
野菜ソムリエコミュニティおおさか主催
「大阪農業復興応援イベント」に参加させて頂きました。
今年9月。
大阪に「台風21号」が襲来。
大阪市内でも街路樹が折れたり、屋根が吹き飛ばされたりしました。
農業にも甚大な被害が発生しました。
その額 約80億円。
しかも、メディアの報道では被害の全容はほとんどと言っていいくらい、流れていませんし、きちんと知られていません。
一方で被災された生産者さんは異口同音で、こんな時こそ野菜を食べてほしいとおっしゃられたそうです。
そこで、コミュニティおおさかの皆さんが、
被災された生産者をお招きし、被災の現状を知り、
野菜ソムリエとして何かできないか?を考える機会になればと
今回のイベントが始まりました。
ボクは奈良の野菜ソムリエですが、
「大阪もん」の野菜に携わっているひとり。
何かできないか?生活者に伝えることないか?
と思い、今回、参加させて頂きました。
第1回目はGreenGrooveの中島光博氏。
中島さんは和泉市で水耕栽培、露地栽培により、
日本では手に入りにくい野菜の栽培・販売を行っておられます。
特に一番人気は「ヨーロピアンサラダミックス」(お土産として頂きました)。
日本でもなかなか手に入りにくい個性の強い10種類のベビーリーフで、
しかも一番最初の芽だけを摘み取られています。
そのため、葉っぱ1枚1枚が肉厚で、味も濃厚なのです。
ボクの仕事先(大阪なんばの八百屋)でも取り扱ってますが、
すぐに完売御礼になるくらいの大人気商品なのです。
中島さんも例外でなく、甚大な被害にあわれました。
その額、約2800万。
(機会損失も含めて)
2800万を取り返すには、1億1000万売り上げないといけないそうです。
単純計算で1パック100円の野菜を110万個。
365日フルで毎日作ったとしたら、
1日何と約3000個売らなければなりません。
で、補助金などの行政のサポートもいろいろあるのですが、
もらえるかどうかも不透明とのこと。
しかも申請条件もややこしく、
被災前より耕作規模を縮小するともらえなかったり、
ハウスの場合は最低10年就農しないといけなかったり、
借りているハウスは対象外だったり・・・といろいろあるそうです。
一方で、生活者の「農家さん」や「野菜」に対する誤解も多々あり、
これが復興はもちろん、農業振興につながっていかないことをおっしゃってました。
たとえば、
●「農家=どこかノンビリしている」という世間のイメージ。
●旬の分らない生活者がいまだに多い
そうした方々が農家さんへ無理難題を要求することで、
余計な経費を強いられたり、大量の廃棄が発生したりして、
農家さんを圧迫することになるのです。
生産の現場も旬で動いているのは言うまでもありません。
●野菜の高騰の原因に、農業界の物価(肥料代やビニルハウスのビニル代、パイプ代など)の
高騰であることが意外と知られていない
生活者にこうした誤解を払しょくしてもらうようにし、
具体的な産地(都道府県だけじゃなく市町村まで!)や農家さんの名前もPRし、
農家さん一人一人の想いやコダワリなどをきちんと知ってもらうことが必要と感じました。
それが、復興の早道はもちろん、農業の担い手を増やすことにつながっていくと、
中島さんはおっしゃってました。
その後は中島さんを囲んで懇親会。
今回は会場でありますホテル・トラスティ大阪さんのビュッフェランチを頂きながら、交流させて頂きました。
こちらのランチ、野菜が美味しいのです。
しかも火加減も絶妙でした。
参加者の皆さん、
GreenGrooveの中島さん、
そして、野菜ソムリエコミュニティおおさかの皆さん
ありがとうございました。
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大阪に「台風21号」が襲来。
大阪市内でも街路樹が折れたり、屋根が吹き飛ばされたりしました。
農業にも甚大な被害が発生しました。
その額 約80億円。
しかも、メディアの報道では被害の全容はほとんどと言っていいくらい、流れていませんし、きちんと知られていません。
一方で被災された生産者さんは異口同音で、こんな時こそ野菜を食べてほしいとおっしゃられたそうです。
そこで、コミュニティおおさかの皆さんが、
被災された生産者をお招きし、被災の現状を知り、
野菜ソムリエとして何かできないか?を考える機会になればと
今回のイベントが始まりました。
ボクは奈良の野菜ソムリエですが、
「大阪もん」の野菜に携わっているひとり。
何かできないか?生活者に伝えることないか?
と思い、今回、参加させて頂きました。
第1回目はGreenGrooveの中島光博氏。
中島さんは和泉市で水耕栽培、露地栽培により、
日本では手に入りにくい野菜の栽培・販売を行っておられます。
特に一番人気は「ヨーロピアンサラダミックス」(お土産として頂きました)。
日本でもなかなか手に入りにくい個性の強い10種類のベビーリーフで、
しかも一番最初の芽だけを摘み取られています。
そのため、葉っぱ1枚1枚が肉厚で、味も濃厚なのです。
ボクの仕事先(大阪なんばの八百屋)でも取り扱ってますが、
すぐに完売御礼になるくらいの大人気商品なのです。
中島さんも例外でなく、甚大な被害にあわれました。
その額、約2800万。
(機会損失も含めて)
2800万を取り返すには、1億1000万売り上げないといけないそうです。
単純計算で1パック100円の野菜を110万個。
365日フルで毎日作ったとしたら、
1日何と約3000個売らなければなりません。
で、補助金などの行政のサポートもいろいろあるのですが、
もらえるかどうかも不透明とのこと。
しかも申請条件もややこしく、
被災前より耕作規模を縮小するともらえなかったり、
ハウスの場合は最低10年就農しないといけなかったり、
借りているハウスは対象外だったり・・・といろいろあるそうです。
一方で、生活者の「農家さん」や「野菜」に対する誤解も多々あり、
これが復興はもちろん、農業振興につながっていかないことをおっしゃってました。
たとえば、
●「農家=どこかノンビリしている」という世間のイメージ。
●旬の分らない生活者がいまだに多い
そうした方々が農家さんへ無理難題を要求することで、
余計な経費を強いられたり、大量の廃棄が発生したりして、
農家さんを圧迫することになるのです。
生産の現場も旬で動いているのは言うまでもありません。
●野菜の高騰の原因に、農業界の物価(肥料代やビニルハウスのビニル代、パイプ代など)の
高騰であることが意外と知られていない
生活者にこうした誤解を払しょくしてもらうようにし、
具体的な産地(都道府県だけじゃなく市町村まで!)や農家さんの名前もPRし、
農家さん一人一人の想いやコダワリなどをきちんと知ってもらうことが必要と感じました。
それが、復興の早道はもちろん、農業の担い手を増やすことにつながっていくと、
中島さんはおっしゃってました。
その後は中島さんを囲んで懇親会。
今回は会場でありますホテル・トラスティ大阪さんのビュッフェランチを頂きながら、交流させて頂きました。
こちらのランチ、野菜が美味しいのです。
しかも火加減も絶妙でした。
参加者の皆さん、
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そして、野菜ソムリエコミュニティおおさかの皆さん
ありがとうございました。
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