11月中旬。
吉野・下市町の果物農家「辰誠園」の
辰巳嘉直さんの柿の畑へ。
以前ブログでもご紹介しました、吉野では珍しい、サクランボも作っておられる農家さん。
それ以外に梨、柿も作っておられます。
「富有柿」がこれまた絶品!
果肉がギュッと詰まっていてち密。
しかも繊維質はほとんど感じず舌触りが滑らか。
さらにジューシー。
しかもただ単なるジューシーさではありません。
シロップでもかけたと思うくらい。
そして甘味も濃厚で、後味がサッパリしています。
サクランボと同じく、
標高400mの高台で育てられております。
朝晩の寒暖差が濃厚な甘味を生み出します。
糖質オフならぬ「窒素オフ」で、
ほとんど窒素を与えずに育てられています。
そのため、子孫本能が働き、
果実に栄養がタップリ行き渡ります。
また、窒素オフにすることで、
病気のリスクが減ります(窒素の多すぎはイメージとしたら糖分の摂りすぎと同じです)。
農薬を最小限に減らして栽培することが可能になります。
さらに、1個1個果実を見極めながら収穫されています。
辰巳さんの柿(富有柿)。
高さがあることに注目です。
上の写真は、倉庫に保管されていた、出荷待ちの大玉サイズです。
シーズンがもうすぐ終わりとのことで、
畑には小玉ばかりしかないとおっしゃってましたが、
果実がタテに長いため、小玉が大きく見えるのです。
シーズン終盤に実った(残った)果実も、
ボクはコダワリのバロメーターだと思うのです。
全然遜色ありません。
(但し子孫本能が強くなるのでタネは多くなる傾向があります)
雨が降ったあとでしたが、ブルームもしっかりと付いてました。
さらに、お客様の好みに合わせて収穫、箱詰めされています。
例えば、硬めの柿がお好きな方は、硬めを箱詰めされています。
これだけではありません。
食べごろの柿(早く食べてほしい柿)を最後(箱の一番上)に
箱に詰めてらっしゃいます。
こうすることで、お客様の手元に届いた時、
食べごろの柿から召し上がることになりますし、
お客様にとっては一番いい状態を召し上がることになります。
とはいえ、今年は台風とカメムシの影響で大変だったとのこと。
おいしい柿を育てるための苦労話、
たとえば葉っぱの残し方
(葉っぱを残すように育てると味は良くなるが見た目が劣り、
残さないようにすると見た目はよくなるが味が劣る)や品種の違い、
受粉樹としての古い品種の大切さ(長十郎(梨の品種)や禅寺丸(柿の品種)など)
農家さんのこだわりの違い、
シモイチの野菜果物の将来~プロモーションの仕方・・・などなど
畑と農作業小屋で、
気温7度(!)の中、カイロすら持たず、
合計1時間30分も(!)2人で話し込んでました。
辰巳さん
ありがとうございました。
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