田上選手おめでとう。本当に凄い。
嬉しくて嬉しくて、スポーツ新聞は滅多に買わないんだけど・・・
買っちゃった。しかも阪神タイガース御用達のデイリーを
田上選手出身の神奈川県はJR横浜駅の売店で・・・ 買っちゃった。
ちょっと回顧になるが、4年前の平成18年6月10日のことを語ってみたい。
ナイトゲームとなった全日本大学野球選手権の2回戦か3回戦だったと思う。
対戦相手は東京6大学代表の法政大学だった。
この春シーズン、上級生の層の厚かった創大野球部の外野陣において
入学して間もない1年生でレギュラーの一角にくい込んだのが田上選手だった。
忘れもしない法政大学戦、同期の1年生大塚投手が先発したものの
早々と捉まり序盤を終えて3対0
粘り強く中盤追い上げたが、法大はエース平野を余裕で温存
流れ的には、やや劣勢といったところだった。
4回に主砲小早川の一発で1点返すと、5回は相手のバッテリーエラーで1点
3対2と追い上げ、くいさがる創価の粘りに
堪りかねた法政は逃げ切りを狙って、6回頭からエース平野を投入してきた。
6回表、3番田中がセカンドゴロ、4番小早川はサードゴロ
簡単に二死を取られたが、ここからドラマが始まった。
5番佐伯が右中間真っ二つの三塁打を放つと、
6番遠藤がセンター前にはじき返して、ついに法政を捉えた。
なおも遠藤は二塁へ盗塁を決め二死2塁、
ここでバッターボックスへ向かうのは7番の田上
平野投手の快速球にくらいつく、けっして良い当たりではなかったが、
叩きつけた打球は平野投手の頭上をワンバウンドで越えると
相手ショートが差し出すグラブの先をしぶく抜けてセンター前に転がった。
2塁から遠藤が快速を飛ばして戻り、ついについにゲームを引っ繰り返した。
そして4対3で迎えた8回の裏、このゲームの最大の見せ場がやった来る。
3回から先発大塚をリリーフしたエース勝又は快調に飛ばす。
先頭打者を三振に切って取ると、次の打者も三振に打ち取るが
これを名捕手小早川が後逸した上に暴投、
二死走者なしのはずが一死2塁の大ピンチ、重たい雰囲気が流れたが
ミスをした小早川が自らの牽制で2塁走者を刺した。
これで二死走者なし、すると今度は勝又が油断したか?
打者にライト線に二塁打を許すと、次打者を歩かせ二死12塁
さらにはサードへの内野安打も加わって二死満塁の大ピンチ
迎える次打者の当たりは、金属バットかと思うような凄い快音だった。
思わず「あっ!」と声が出た。
痛烈な打球は、低いラインドライブを描いてライト田上の真正面へ飛んだ。
ライトと重なりそうで、見辛い打球だったと思う。
拝み取りだった。キャッチボールのように胸の前でグラブを立てての捕球
まさに・・・ 拝み取りだった。
快音を発した打球は、ライト田上のグラブに収まった。
ひと呼吸おいて、スタンドから歓声が上がった。
何もなかったかのように、全力疾走で創価ナインがベンチに戻って来た。
そして試合は、9回表に3番田中のタイムリーで1点加えた創価が
9回裏の一死13塁のピンチも5-4-3の併殺で凌ぎ、
20時47分、5対3で歴史的な勝利をあげた。
この歴史に残る試合で、打って、守って、走って1年生田上が結果を出した。
まさに全国に向けて、創価に田上ありと宣言した試合だった。
ゲームセット後の神宮球場前、
たくさんの応援の人の中から田上君のお父さんを見かけた。
「おめでとうございます。凄い、本当に凄い。」と声を掛けさせていただくと
1年生を使ってもらえるだけでも感激なのに・・・
応えてくれて本当に嬉しい。と潤んだ目で話して下さった。
あれから約4年が経ち、田上選手は阪神タイガース育成選手に指名された。
そして今春、育成選手から堂々と支配下選手登録を勝ち取った。
見事だ。あっぱれだ。
更なる努力で、1軍を目指してほしい。
背番号61が、甲子園のグラウンド狭しと走る姿を見せてほしい。
頑張れ、田上選手
君に幸あれ!
嬉しくて嬉しくて、スポーツ新聞は滅多に買わないんだけど・・・
買っちゃった。しかも阪神タイガース御用達のデイリーを
田上選手出身の神奈川県はJR横浜駅の売店で・・・ 買っちゃった。
ちょっと回顧になるが、4年前の平成18年6月10日のことを語ってみたい。
ナイトゲームとなった全日本大学野球選手権の2回戦か3回戦だったと思う。
対戦相手は東京6大学代表の法政大学だった。
この春シーズン、上級生の層の厚かった創大野球部の外野陣において
入学して間もない1年生でレギュラーの一角にくい込んだのが田上選手だった。
忘れもしない法政大学戦、同期の1年生大塚投手が先発したものの
早々と捉まり序盤を終えて3対0
粘り強く中盤追い上げたが、法大はエース平野を余裕で温存
流れ的には、やや劣勢といったところだった。
4回に主砲小早川の一発で1点返すと、5回は相手のバッテリーエラーで1点
3対2と追い上げ、くいさがる創価の粘りに
堪りかねた法政は逃げ切りを狙って、6回頭からエース平野を投入してきた。
6回表、3番田中がセカンドゴロ、4番小早川はサードゴロ
簡単に二死を取られたが、ここからドラマが始まった。
5番佐伯が右中間真っ二つの三塁打を放つと、
6番遠藤がセンター前にはじき返して、ついに法政を捉えた。
なおも遠藤は二塁へ盗塁を決め二死2塁、
ここでバッターボックスへ向かうのは7番の田上
平野投手の快速球にくらいつく、けっして良い当たりではなかったが、
叩きつけた打球は平野投手の頭上をワンバウンドで越えると
相手ショートが差し出すグラブの先をしぶく抜けてセンター前に転がった。
2塁から遠藤が快速を飛ばして戻り、ついについにゲームを引っ繰り返した。
そして4対3で迎えた8回の裏、このゲームの最大の見せ場がやった来る。
3回から先発大塚をリリーフしたエース勝又は快調に飛ばす。
先頭打者を三振に切って取ると、次の打者も三振に打ち取るが
これを名捕手小早川が後逸した上に暴投、
二死走者なしのはずが一死2塁の大ピンチ、重たい雰囲気が流れたが
ミスをした小早川が自らの牽制で2塁走者を刺した。
これで二死走者なし、すると今度は勝又が油断したか?
打者にライト線に二塁打を許すと、次打者を歩かせ二死12塁
さらにはサードへの内野安打も加わって二死満塁の大ピンチ
迎える次打者の当たりは、金属バットかと思うような凄い快音だった。
思わず「あっ!」と声が出た。
痛烈な打球は、低いラインドライブを描いてライト田上の真正面へ飛んだ。
ライトと重なりそうで、見辛い打球だったと思う。
拝み取りだった。キャッチボールのように胸の前でグラブを立てての捕球
まさに・・・ 拝み取りだった。
快音を発した打球は、ライト田上のグラブに収まった。
ひと呼吸おいて、スタンドから歓声が上がった。
何もなかったかのように、全力疾走で創価ナインがベンチに戻って来た。
そして試合は、9回表に3番田中のタイムリーで1点加えた創価が
9回裏の一死13塁のピンチも5-4-3の併殺で凌ぎ、
20時47分、5対3で歴史的な勝利をあげた。
この歴史に残る試合で、打って、守って、走って1年生田上が結果を出した。
まさに全国に向けて、創価に田上ありと宣言した試合だった。
ゲームセット後の神宮球場前、
たくさんの応援の人の中から田上君のお父さんを見かけた。
「おめでとうございます。凄い、本当に凄い。」と声を掛けさせていただくと
1年生を使ってもらえるだけでも感激なのに・・・
応えてくれて本当に嬉しい。と潤んだ目で話して下さった。
あれから約4年が経ち、田上選手は阪神タイガース育成選手に指名された。
そして今春、育成選手から堂々と支配下選手登録を勝ち取った。
見事だ。あっぱれだ。
更なる努力で、1軍を目指してほしい。
背番号61が、甲子園のグラウンド狭しと走る姿を見せてほしい。
頑張れ、田上選手
君に幸あれ!