今、話題沸騰の映画「パラサイト 半地下の家族」を見に行った。(高の原イオンシネマ)
http://www.parasite-mv.jp/
半地下に住む家族が、金持ちの一家にたかるように、その豪邸に忍び込み、めちゃくちゃな悲劇になる顛末のこの映画は、カンヌとアカデミーと2冠を達成した。
今週のアエラドットコムで、オスカーウォッチャー・Ms.メラニーが、なぜオスカーが取れたかを分析していたのに、超共感!
いわく「コメディー、ミステリー、社会派ドラマなど、ジャンルが入りまじる構成、想定のできない方向に進んでいく物語。舞台となる家のセット、カメラワークから配役に至るまで、一ミリの狂いもなく作られたこの作品は、娯楽性を兼ね備えた芸術作品であり、それはまさしくハリウッドが求めるもの」
とにかく、直情的というか、どんどん観客を、引き込んでいくスピーディさが、半端ない。同じく、カンヌを取った是枝監督の「万引き家族」は、家族のメンバーが、それぞれにウソや秘密を持っていて、その疑似家族の関係性が、少しわかりにくいと感じたものだ。日本映画独特の余白というものか、観客に謎解きを示唆したりするところがあった。のに、比べると、まあ、こちらは弾丸特急!
またまたネタばれになるが、豪邸の死角には、半地下ならぬ「全地下」の存在が、追い打ちをかけて、テンポ良くストーリーを、転がしていく。
格差社会というものを、極端なまでに、見せつけるが、日本人が見ても、アメリカ人が見ても、現代を生きる人間であれば、住む場所が違っても、この映画の面白さに、引き込まれる。
貧乏家族が、放つ匂い=(臭いのだ)が、キーポイントになった。半地下に住むお父さんを、暴走させる引き金になった。着眼点が、凄いと思った。おススメ度満点!