超能力者マインドリーダーの悪戯

　夜働いているので、昼間寝ていると、「お化けがいる!」と、起こされた。時間を見ると、夕方であった。

　超能力者のマインドリーダは、他者の腹のなが読めるだけではなく、寝ているときに見る「夢」も読むこともできるのである。そのため、悪戯で、夢の本来のシナリオを変えられてしまっているのである。マインドリーダが単独でやるのではなく、口の代わりをしている女がマイクを使ってやるのである。「夢」の中に出てくる他者が話す内容を変えてしまっているのである。「夢」の中の他者が話すのと同時に口の代わりをしている女が話すのである。

　音楽をかけて寝ているのに、メロディーや歌詞よりも、この子達の声の方が聞こえてしまうのである。外の騒音や騒ぐ子供の声に有効のようであるが。

　「夢」の中に入り込むために結構大きな声を出しているようである。そのために覚ましてしまうのである。

　マインドリーダは、お化けの話をするのがスキなようである。が、残念ながら、内容は、覚えていない。声はマインドリーダーの口の代わりをしている女だと無意識で気がついているようだ。

　最近では、「外の男」がマイクを使って、「夢」の中に入ってくるようになった。奴らが入ってくると、すぐに＜目を覚ます。怒鳴るからである。