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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

●五体俳句041・腸(はらわた)03・八木忠栄

2011-05-17 00:33:32 | 五体俳句

●五体俳句041・腸(はらわた)03・八木忠栄

 

○「一献の酒はらわたをかき鳴らす」(八木忠栄01)

季語(無季)

この一献(いっこん)の酒は日本酒。飲み続けるとこの感覚は解らなくなりますが、この飲み始めの一献。酒が体内を下って熱さを覚える時です。それを「かき鳴らす」と表現しました。

 

八木忠栄(やぎちゅうえい)

代表句「臓物の位置を正して冬ごもり」02

季語(冬ごもり)

1941年新潟県生まれ。詩人。日本大学芸術学部卒。「現代詩手帖」編集長、スタジオ200、銀座セゾン劇場総支配人などをつとめた。個人詩誌「いちばん寒い場所」主宰。俳号は八木蝉息(やぎ・ぜんそく)


  
  ひとりの唄

   ながいながいホウタイをまく
   ぼくひとりで

   気のとおくなるようなしろさ
   気のとおくなるようなながさ
   ここはどこかといって
   ひろいひろいニッポンのひとつところ
   ……


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