●五体俳句041・腸(はらわた)03・八木忠栄
○「一献の酒はらわたをかき鳴らす」(八木忠栄01)
季語(無季)
この一献(いっこん)の酒は日本酒。飲み続けるとこの感覚は解らなくなりますが、この飲み始めの一献。酒が体内を下って熱さを覚える時です。それを「かき鳴らす」と表現しました。
○八木忠栄(やぎちゅうえい)
代表句「臓物の位置を正して冬ごもり」02
季語(冬ごもり)
1941年新潟県生まれ。詩人。日本大学芸術学部卒。「現代詩手帖」編集長、スタジオ200、銀座セゾン劇場総支配人などをつとめた。個人詩誌「いちばん寒い場所」主宰。俳号は八木蝉息(やぎ・ぜんそく)。
ひとりの唄
ながいながいホウタイをまく
ぼくひとりで
気のとおくなるようなしろさ
気のとおくなるようなながさ
ここはどこかといって
ひろいひろいニッポンのひとつところ
……
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