今日は24節気では言わずと知れた春分の日、祝日。サラリーマンは3連休。暑さ寒さも彼岸までというわけ。太陽が真東からのぼり真西に沈む。昼と夜が同じ長さになる24節気ではおおきな節目。月末、桜の開花をまちながら一気に活動期をむかえる。春分の初候、「雀始めて巣くう」頃とあり20日から24日あたり。旬のキーワードは暁と曙、蕗、ホタテ貝、関東タンポポ、ひばりなどが「日本の72候を楽しむ」に紹介されている。
春はあけぼの。ようよう白くなりゆく、山ぎは少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
清少納言、枕草子。第一段より・・・なつかしい文章だ
昨日はボランティア事前全体研修の3回目。博物館科学課長Kさんの話があり文化財保存と公開は表裏一体というお話。震災でドロドロになった文化財が避難場所に運ばれたときの避難住民の反応はどうか。そのときはいやな顔をされても癒しの場として美術館や博物館の早期再開をのぞむ声が多いらしいが文化財は大切という市民の共通認識がどれほど醸成されているかは疑問。
このセクションは文化財の永遠の保存を目的に科学的アプローチをしている部門。九博はうえの写真の喫茶コーナー以外一切の飲食物の持ち込み、飲食が禁じられており、4Fの文化交流展示室など薄暗くて来館者が不満の声をもらすこともあるらしい。
文化財の永遠保存を阻害する要因は何か。天変地変以外に光や湿度や害虫ということになる。金属文化財は50%、紙は55%、うるしなどは60%に湿度コントロールがされているとのこと。大変だね。古文書などの紙の文化財の敵はシバンムシやクロゴキブリとのこと。食べかすは彼らの一番の温床。だから飲食コーナーは上の写真の一角に厳しく限定されているとのこと。
エックス線CTや科学の粋をあつめて文化財をチェック分析し対応している九博の文化財保護姿勢とスキルは他の博物館からも注目されているレベルにあるとのこと。4月から、この使命の一端にかかわることになる。
ゲスト講話で「こども光プロジェクト」代表のSさんの話があった。勤務経験も専門知識もなかった普通の主婦が息子さんが通っていた「ひとと自然の博物館」との縁をチャンスにママの目線で「子供と自然と博物館の専門家をつなぐ」というコラボに果敢にチャレンジ、金も人脈もないところから持ち前の熱意と誠意創意で共感してくれるミュージアムや企業をふやし全国レベルでボラんてぃや活動を展開しているお話。かわりものが多い専門家相手に一主婦がここまでできる。立派ですね。札束で政治家のほっぺたをたたき動かさんとする輩が多いご時世に実に立派な女性でした・・・
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