ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

「早く死にたい病」なんて言われて・・・

2017-02-23 06:38:30 | エッセー
 友人からの美しい文字が綴られた手紙には「新しい先生にご指導頂くように
なってから、早く死にたい病(死にたい訳ではなく、目標はほぼ実現したし
長生きするとみんないなくなって淋しいから、自分が一番先に死んでも良いと思って
いた)も消えてますます元気になられ、新しいセミナーを企画していることを喜んでいます」
と書いてあった。私は天性明るく天真爛漫なので、「いつ死んでも良いの」と言っていたで
友人達には「早く死にたい病」と思われていたのかと、少々驚くと同時にちょっと
だけ可笑しかった。

 文学少女だった私は15歳のとき、人生を変えるような精神的なショックを
受けたが、それ以来「過敏な物音恐怖症」は、未だに治らず他人を驚かして
迷惑をかけている。それは物音に瞬時に悲鳴を上げたり、体が震えたり、時にはクシャミ
などで飛び上がることもあり、コントロールはできず困っている。
 その事件以来厭世主義者になり「25歳位まで死にたい、40歳過ぎて生きて
いるなんて信じられない」などと、今思うと若気の至りで大変おこがましいことを
考えていたが、今ではそんな気持ちはまったくない。
 でもこんなに長生きするなんて信じられないけど、生きてしかも超元気。

 夫は年齢が上で男性の平均寿命は短く、さらに心臓の持病があり、認知症を
発症してから7年目になった。最後まで私が面倒をみるのが当然で、とても先
に死ぬことなどできない。天性燃える心の持ち主なので、「何となく生きている
のは嫌い」だから困っていた。でも、一年ほど前、人生の先輩の先生とお知り
合いになってから、考えが180度変わったのは、「生きている限り人様のお役に
立ちたい」と、真剣に思えるようになったことだ。
 多分これほど「色々なジャンルのセミナーを開ける」のは、おそらく私しか
いないと、毎日その資料づくりをガンバっているのがし楽しくてならない。
 
コメント
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