スーパーへ行ったらとても混んでいて、レジは大行列だった。
私が並んだ列には、スマホを持ってレジ係と何を話しているのか、なかなか
終わらい中年の女性がいた。他のレジは3人位済んでいるのにと、私はイラ
イラした。すると私の前に並んでいた女性が「ホント遅いわね。何していい
加減にしてほしいわ」と私に目で話しかけてきた。
「ホント、いくら何でも時間がかかり過ぎですよね」と私も目で答えた。
それでもまだ終わらない。「もう!頭にきた!」と、また振り返って
私を見たので「私だった同じよ、早くしてくれないかしら」と答えた。
ようやく終わってその人の番になり、次は私だったが、彼女は「ようやく
終わった。じゃね」と会釈したので私も返した。一言も言葉を交わさないで
意思の疎通ができる(ノンバーバル、コミュニケーション)は、心理療法の
ワークショップ(体験的セミナー)で何度も経験した。
でも、まったく知らない人と、目だけで意思の疎通ができたのが私は
とても嬉しくなって、ほのぼのした気分になり(人間ってステキだな)と
感じた。雷が鳴って怖かった大雨の夕方だった。