ビビッド能里子トーク・サロン

医学的にも珍しい満十年の認知症介護について。自己分析や気分転換、幸せを感じる心の癖の付け方、メチャ料理など楽しく書きます

目で会話して

2021-07-12 09:04:42 | エッセー

 スーパーへ行ったらとても混んでいて、レジは大行列だった。

私が並んだ列には、スマホを持ってレジ係と何を話しているのか、なかなか

終わらい中年の女性がいた。他のレジは3人位済んでいるのにと、私はイラ

イラした。すると私の前に並んでいた女性が「ホント遅いわね。何していい

加減にしてほしいわ」と私に目で話しかけてきた。

「ホント、いくら何でも時間がかかり過ぎですよね」と私も目で答えた。

 それでもまだ終わらない。「もう!頭にきた!」と、また振り返って

私を見たので「私だった同じよ、早くしてくれないかしら」と答えた。

 ようやく終わってその人の番になり、次は私だったが、彼女は「ようやく

終わった。じゃね」と会釈したので私も返した。一言も言葉を交わさないで

意思の疎通ができる(ノンバーバル、コミュニケーション)は、心理療法の

ワークショップ(体験的セミナー)で何度も経験した。

 でも、まったく知らない人と、目だけで意思の疎通ができたのが私は

とても嬉しくなって、ほのぼのした気分になり(人間ってステキだな)と

感じた。雷が鳴って怖かった大雨の夕方だった。

コメント
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