人は高齢になると、高い音や早口が聞き取り難くなります。そのため、高齢者に話しかけるときには、ゆっくりとはっきりした口調で、また落ち着いた声で話すことが大切です。
聴力全般が衰えていることも多いため、聞き慣れない言葉は聞き逃すこともあります。それを踏まえ、聞き慣れた言葉で話すことも高齢者との会話をスムーズに進めるコツになります。例えば地方の施設の場合、標準語よりその地域で使われる方言を使った方が伝わりやすい場合があります。
また、言葉以外のコミュニケーションを同時に使うことも大事です。例えば、大きくうなずくことで、肯定する気持ちや深い関心を表現することが可能です。それだけでなく、手を握ったり背中をさすったりすることで同情の気持ちや励ます気持ちを表現することもできます。
それに加えてコミュニケーションを取る際、高齢者の正面から話しかけることでより伝わりやすくなります。というのも、高齢になると視界が狭くなり、また、背後からの音も聞き取り難くなります。そのため、背後や斜め横から話しかけても反応できないケースがありえるのです。
さらに、コミュニケーションで大切なのが、相手の話の腰を折らないということです。高齢になると言葉がスムーズに出ないことがあります。また話が堂々巡りをすることもあります。一つのことを話すのにとても時間がかかるのです。
こういう場合でも、時間をかけて最後まで話を聞いてあげることが大切です。話を途中で切り上げたり、先回りをして結論を言ってしまうと不機嫌になる人もいます。そのため、うなずきながら話を終わりまで聞いてあげることで、気持ちを分かってもらえたと実感する人が多いのです。
そして、高齢者と話すときには、目線の高さを合わせるようにし、悲しい話や深刻な話をするとき以外は、笑顔で向き合うようにしましょう。表情が硬かったり、仏頂面でいると会話をしにくくなるので、気を付けてください。
このように、高齢者の身体や気持ちを理解することこそ、高齢者との円滑なコミュニケーションにつながると言えるでしょう。今回の記事を作成する中で、高齢者の身体の変化について具体的に解説したサイトを見つけました。為になる情報が記されていたので、ここで一緒に紹介しておきます→(詳細)