自然ウオッチングセンタースタッフのブログ

北海道札幌で、自然観察や環境教育を通し、自然とのふれあいを進め、自然への理解を深める活動を行っている団体です。

2018年9月25日(火) さっぽろ自然散歩「青葉中央公園~厚別南緑地」

2018年09月25日 | さっぽろ自然散歩
今日のさっぽろ自然散歩は、青葉中央公園を散策後、サイクリングロードを厚別南緑地まで歩きました。約2.5kmの行程は、さっぽろ自然散歩としては長いコースです。


今日歩くコースを説明

 青葉中央公園は、火山灰の台地が沢で削られた谷に作られた公園。グラウンドや花壇のほかに、湧き水に涵養された湿地や、コナラなどの森林もあり、自然観察にもよい場所です。


オシロイバナ

 オシロイバナは、本州ではよく庭などに植えられ、子どもの遊びに使われます。北海道ではあまり見かけませんが、ここでは花壇に植えられていました。花壇の脇には、サルトリイバラが生えていました。これも札幌では見かけない植物です。
 花壇などは、地元の方が大事にお世話している様子が感じられ、いい雰囲気でした。

 青葉中央公園を抜けるとサイクリングロードです。ここ厚別区では「陽だまりロード」、白石区では「こころーど」、北広島にゆくと「エルフィンロード」と、1本の道なのに名前が変わるのはなぜ?、などとお話しながら歩きます。
 この道は昔の国鉄千歳線の軌道跡だそうです。参加者から、「蒸気機関車が走っていた」「単線だった」などの昔のお話も聞けました。途中の厚別南公園は昔の上野幌駅だった場所。当時を偲ばせるオンコの大木がありました。


旧上野幌駅のオンコ

 厚別南緑地では、道の両側の斜面があちこちで崩れ、火山灰の地層が露わになっていました。台風21号の大雨によるものか、その後の胆振東部地震によるものでしょうか。話題は、地震による液状化の被害や、厚真の山崩れなどにも広がってゆきました。


9月の災害により崩れた火山灰の斜面

 厚別南緑地を抜け、国道274号に出たところで終点。予定通り約2時間で歩き、新札幌に戻るバスに間に合いました。
 このコース、公園や緑地が連続していて、もっとじっくり時間をかけても見るものはたくさんありそうな道でした。


【観察したもの】

(植物)
クリ、サワシバ、ミズナラ、コナラ、ヤマグワ、シナノキ、ホオノキ、コシアブラ、ハウチワカエデ、エゾイタヤ、コンコロールモミ、バンクスマツ、イチョウ、メタセコイア、ヨーロッパトウヒ、イチイ、
ツルウメモドキ、ヤマブドウ、サルトリイバラ、アクシバ、ツリバナ、オオカメノキ、メギ、ニシキギ、イボタ、フジ、エゾヤマハギ、オオカメノキ、ハクウンボク
イヌタデ、ヒメジョオン、タンポポモドキ、アキノキリンソウ、ユウゼンギク、ミゾソバ、キツリフネ、ハナツリフネ、オシロイバナ、タガネソウ、マムシグサ、オオウバユリ、オオイタドリ、ツクバネソウ、
シシガシラ、ゼンマイ
(野鳥)
シジュウカラ

shima

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