本日は吉田川公園を歩きます。吉田川公園は豊平区の東端、清田区との境界に位置します。自然散歩では初めての場所です。雪の季節にもかかわらず、20人を超える参加者は予想外でした。
月寒丘陵を吉田川が削った谷に沿って作られた公園であること、明治の開拓期には吉田農場があったことなどをお話ししました。
ケヤキの葉の虫コブ
園内にはケヤキがたくさん植えられていました。ケヤキの落ち葉には虫コブがついています。雪虫(ケヤキフシアブラムシ)の虫コブです。昨秋雪虫の発生が少なかったことを反映して、虫コブも少なめのようです。
谷の斜面に残された自然林はコナラ林です。雪の下にはコナラのドングリがたくさん見られました。
吉田川です。川底や川岸の石は固定されていて、生き物の生息にはちょっと残念です。
ズミの実が大豊作。ヒメリンゴもありました。
シラカンバの果実も鈴なりでした。
雪面には一面にシラカンバの種子が散っています。矢印が種子、鳥の飛んでいるような形のものは種子を挟んで果実を形成していた果鱗です。
雪上には動物の足跡がきれいに残っていました。これはキタキツネの足跡。
これはエゾリス。右に向かって跳ねています。
エゾリスは何頭もいるようです。近くで観察することもできました。雪の下から餌を探したり木に駆け上ったり、自然な姿を見せてくれました。
■2024年12月10日 「吉田川公園」で見られたもの
【植物】ナナカマド、ヤマモミジ、イタヤカエデ、オニグルミ、トチノキ、ハリギリ、コナラ、カシワ、エゾヤマザクラ、ヒメリンゴ、ズミ、コマユミ、ツリバナ、シラカンバ、シダレカンバ、コバノヤマハンノキ、ハシドイ、ケヤキ、ヤドリギ、プンゲンストウヒ、ヨーロッパトウヒ、アカエゾマツ、ゴヨウマツ、モンタナマツ、チョウセンゴヨウ、ニオイヒバ、ガマ
【鳥・哺乳類】トビ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ヤマガラ、エゾリス、キタキツネ(足跡)
(島田)