がじゅまるの樹の下で。

*琉球歴女による、琉球の歴史文化を楽しむブログ*

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百十踏揚行脚~在りし日の勝連城~

2010年04月20日 | ・『百十踏揚』を読ム

■在りし日の勝連城■

城は、勝連半島を貫いて伸びる琉球石灰岩の脊梁大地の北端、
一番高い所に築かれている。

自然の断崖を縁取って築かれた城壁は、鋭く聳え立って、
人を寄せ付けない構えである。

天守に当たる一の郭は海抜90メートルあるが、
そこは南側――踏揚が降り立った南風原の港から
そのまませり上げて鋭くそそり立っており、
麓から眺めると、いかにも天を突くようだった。

(中略)

つまり、勝連城は南風原御門、北原御門、東御門と3つの外門と、
2つの内門をもった構えである。

そんな構えの中に、内部もまた高い内壁を巡らし、
下グスクから上グスクは見上げるように高い。

東グスクから眺めると、三段構えの上グスクは、
それ自体が、城の中の城といったところである。

 

「百十踏揚 226-」より (与並岳生著/新星出版)

 


このブログでも、幾度となく登場している勝連城跡ですが、
在りし日の勝連城の姿は、このようだったと考えられています。

この図はパンフレットや、入り口の案内板で見ることができます。

現在、勝連城跡見学で上ってくる方向は西原御門方面、ということになります。
(南風原御門の通路跡も一応ありますがネ…)

これを見ると、今「城跡」として見学できているのは
上の、ごく一部分なんだなー、ということが分かります。

勝連城跡の発掘調査は続行中。

下グスクの整備・公開も待ち遠しいです


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一歩一歩

2010年04月20日 | ・琉球歴史/文化風景

城はどこでもそうだと思うが、

高い場所にある。

 

首里城もまた然り。

正殿にたどり着くまでに、

歓会門、瑞泉門、漏刻門、広福門、奉神門と門が続き、
そのすべてで石段を登って行くことになります。

 

さあ、一歩一歩踏みしめて、

登っていこう。

 

 

デジブック 『*小春日和*』
600アクセス突破しました

いつぞや、記事にしたときから倍増でございます。
ありがとうございます

デジブック「肝高の勝連グスク」「琉球王・尚巴志」もよろしくです



ショクバの歴女のA氏、
今日少し話す機会がありました。

A氏 「テンペストって読んだことあります?」
和々 「はぁ~もぉ~、6回くらい読みましたよ!(笑)」

というわけで、そのとき読んでた「百十踏揚」も一緒にオススメして
順調に琉球史仲間に引っ張り込む作戦です(笑)


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