最近でていた「阿久悠のいた時代」(柏書房・責任編集篠田正浩・齋藤愼爾)の編集後記を覗いてみました。その齋藤愼爾さんの言葉に、こんなのがあったのです。
「例年忘年会の流れのカラオケ店で、各自一曲歌わなければならないという取り決めに、吉本隆明氏は『五番街のマリーへ』を歌った。『ジョニイへの伝言』を熱唱した年もある。戦後思想の巨人と阿久悠氏との予期せぬコラボレーションに私(たち)がある種の衝撃をうけなかったといえば嘘になる。・・」
え~と。このあとが肝心なのですが、それはそれとして、引用の吉本氏といえば「現代日本の詩歌」(毎日新聞)という楽しい語りの一冊を思い出しました。そこでは俳句・短歌・現代詩に混じって中島みゆき・松任谷由美・宇多田ヒカル・西条八十と歌詞が紹介されていくのでした。なぜ思い出したかというと、ここでは阿久悠は登場してなかったのでした(確か登場しなかったと思います)。カラオケで歌うけれども、取り上げないという微妙な位置のありか。それを思うのでした。
「例年忘年会の流れのカラオケ店で、各自一曲歌わなければならないという取り決めに、吉本隆明氏は『五番街のマリーへ』を歌った。『ジョニイへの伝言』を熱唱した年もある。戦後思想の巨人と阿久悠氏との予期せぬコラボレーションに私(たち)がある種の衝撃をうけなかったといえば嘘になる。・・」
え~と。このあとが肝心なのですが、それはそれとして、引用の吉本氏といえば「現代日本の詩歌」(毎日新聞)という楽しい語りの一冊を思い出しました。そこでは俳句・短歌・現代詩に混じって中島みゆき・松任谷由美・宇多田ヒカル・西条八十と歌詞が紹介されていくのでした。なぜ思い出したかというと、ここでは阿久悠は登場してなかったのでした(確か登場しなかったと思います)。カラオケで歌うけれども、取り上げないという微妙な位置のありか。それを思うのでした。