毎日新聞2014年5月4日の今週の本棚。
そこに、磯田道史評で
後藤和久著「巨大津波 地層からの警告」
(日経プレミアシリーズ)がありました。
これ、まだ出版されていないんだなあこれが。
でも、売り切れよりはいいか(笑)。
ところで、磯田道史氏の書評の最後を引用。
「地震学者による被害想定やハザードマップの問題点は、ある前提のものとで被害を仮想計算することである。・・しかし、仮想はあくまで仮想。人間が勝手においた前提の上に立つフィクションである。行政や鉄道会社は出費がかかるから、前提でいかようにもできるシミュレーションの被害想定で津波対策をしたがる。しかし、被害がきたら保険金を払わねばならない保険会社はどうか。損害保険料率算出機構のホームページをみると、津波浸水の『実績』データを大事にしていることがわかる。行政がこの前提条件を自由にし、過小な被害想定をしているところも目につく。著者がいうように物証からみた『過去の津波の浸水実績に基づく津波想定』を今後も進めていかねばならない。」
そこに、磯田道史評で
後藤和久著「巨大津波 地層からの警告」
(日経プレミアシリーズ)がありました。
これ、まだ出版されていないんだなあこれが。
でも、売り切れよりはいいか(笑)。
ところで、磯田道史氏の書評の最後を引用。
「地震学者による被害想定やハザードマップの問題点は、ある前提のものとで被害を仮想計算することである。・・しかし、仮想はあくまで仮想。人間が勝手においた前提の上に立つフィクションである。行政や鉄道会社は出費がかかるから、前提でいかようにもできるシミュレーションの被害想定で津波対策をしたがる。しかし、被害がきたら保険金を払わねばならない保険会社はどうか。損害保険料率算出機構のホームページをみると、津波浸水の『実績』データを大事にしていることがわかる。行政がこの前提条件を自由にし、過小な被害想定をしているところも目につく。著者がいうように物証からみた『過去の津波の浸水実績に基づく津波想定』を今後も進めていかねばならない。」