和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

明治神宮で講演。

2021-12-14 | 地域
私は、明治神宮に行ったことがない。

平川祐弘氏の文章は、〈注〉も面白い。
その文章の中で、気になったのは明治神宮の売店でした。

〈注〉 私どもの共著には平川祐弘・牧野陽子著
『神道とは何か――小泉八雲のみた神の国 日本〉
(錦正社、2018年)というバイリンガル版もある。
明治神宮の売店などで求めることが出来る。
これは西洋側の神道理解の中でハーンの解釈を
良しとする見方で書かれた。

(p356「Hanada2022年1月号」)

どうやら、平川・牧野は揃って外国でも発表をしているようです。
この1月号には、こうもありました。

「私たちは外国でも二人続けて発表した。
攻撃的な調子で私が硬派の英語発表をすると、
牧野さんが穏やかな美しい英語で話す。

一番バッター平川、二番バッター牧野のコンビがよかった、
確実に連続ヒットで出塁という感じで、外国人学者からも
一目置かれた。それで各地から声がかったのである。

退屈な発表をされると聴衆が席を立ってしまう。
東大駒場の月例講演会でも一度つまらぬ話をされると、
次回から聴衆が減る。発表の出来不出来は選別せねばならない。
・・・・」(p355)

はい。明治神宮の売店でも売っている、
「日本語と英語で読む 神道とは何か 小泉八雲のみた神の国、日本」
これをひらくと、たしかに(私は英語はダメですが)
一番バッター・二番バッターのコンビの講演は魅力でした。

うん。ここでは、その魅力を再現できないので、
しかたないなあ、牧野陽子さんの「あとがき」の
はじまりを引用しておくことに。

「・・の講演が行われた平成29年6月3日は、
さわやかに晴れわたった美しい日だった。

土曜の昼下がりの明治神宮は参拝の人々で静かに賑わっていたが、
原宿の帰りらしい若者に加えて、外国人観光客の多さが印象的だった。

三々五々連れ立って参道を歩みながら、大きな鳥居を見上げるもの、
神社の杜の大樹の繁みに目をやるもの、中には参道に敷き詰められた
小石の音を確かめるかのように足元をふと眺めるものもいた。

そんな外国人の姿を見ながら、私は子供の頃、八年間の欧米生活
から帰国して両親とともにお詣りしたときのことを思い出した。

境内の樹々のたたずまいに安らぎを覚え、
社殿を囲む深い杜が包み込んでくれるように思えて、
日本に帰ってきたのだと理屈抜きに実感したのだった。
 ・・・・・」(p133)


はい。講演内容は、さらに豊かさに富んでおりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする