『大村はま国語教室』第8巻(筑摩書房・1984年)。
この解説(倉沢栄吉)を読んでみました。
アレレ~。苅谷夏子さんが、
中学生の頃の前田夏子として、そこに登場しております。
中学生の読書について、倉沢さんはこう指摘してます。
「そのうえ、中学生という時期は、個性の分化にともなって、
ひどく瞑想的な読書をして思想を固めようとする傾向や、
いわゆる文学少女的読書に埋没していく流れや、
娯楽読書をのみ繰り返している生徒の群れなど、
さまざまに分岐していく時期である。・・・・ 」( p499 )
うん。この巻の本文を読んでいないくせして、
解説から、もうすこし引用をさせてください。
「平凡なことだが、この巻にも示されている大村はま国語教室は、
『学習の充実と活性』の特色を見事に示している。
とかく、読書嫌い・本離れになりがちな現代青少年を、
どのようにして読書人としてまともに育てていったらよいかが、
事細かに、明確にふちどられて示されている。・・・・ 」( p500 )
「 発想の非凡さは申すまでもない。まえがきに・・・
〇 ・・・・
〇 ・・・・
〇 問題にあうと、助けを本に求める人というような意味で、
読書人という言葉を使ってみた。・・生きていくことに、
生活のなかに、読書を位置づけている人である。
・・こういう発想が大村はま国語教室を若々しくさせている。 」(p501)
うん。解説だけ読みそれで満足して、
本文を読まずに語りたがる私ですが、
若い発想を促してくれてる国語教室。
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