和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

え?呼んだ?

2015-11-26 | 道しるべ
ホンを読んでいないので、
漫画をパラパラと見ています(笑)。

そういえば、
「新潮45」に連載されている
辣椒さんの「中国亡命漫画家」。
その12月号が印象に残る。
四コマ漫画が15並んでいます。
その四コマ漫画のひとつを紹介。

どこから紹介しましょうか。
四コマ漫画の3コマ目に
大黒さまよろしく、
大きな袋を肩にかけて
一見、白い柔道着のような
和服を着て、幟をもっている
日本人が通りかかっています。
肩にかけた大きな袋には、
ODAの文字。
右手の幟には「日中友好」の文字。
頭には日の丸のハチマキ。

4コマ共通して、
眼鏡の江沢民の顔が登場して
おります。

それでは、1コマ目から順に
文字を紹介してきます。

1コマ目。
「天安門事件で社会情勢が
不安定化したとき・・・」

中央の江沢民の大きい顔。
腕組みして会議に臨んでいます。
ひとりが
「共産党の威信が低下してます」


2コマ目。
江沢民のアップ。
テーブルを叩きながら
「愛国教育を徹底的にやれ!」
「怒りの矛先を共産党以外に向けさせろ!」

3コマ目。
中央に思案する江沢民。
「もっとも使い勝手のよい敵役は・・・?」
その左端上を、先ほど紹介した
ハチマキの日本人が通りかかります。


4コマ目。
先の上目つかいの江沢民が
目線を日本人にむけて
「日本!」
左手でODAの袋を肩にかけ
右手で「日中友好」の幟をもち
もう両手はふさがっている
日本人が立ち止まり
「え?呼んだ?」。

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辞書購入。

2015-11-22 | 地域
古本の
三省堂編修所編「辞書のはなし」を
パラパラめくっていると、
辞書がほしくなる。

武藤康史の文に触手が動き、
1961~1962年刊の全7巻の
平凡社「国民百科事典」を
購入したくなる。

それが昨日届いて、
夜はとりあえず、全ページを
パラパラと読まずに、写真や絵を
ながめてすごす。
第7巻には袴の紐のたたみ方が
絵入りで素人にもわかりやすく
順番に描いてある。
うん。なるほど。なるほど。
日本に腰を据えて、
世界を俯瞰している
というような雰囲気が
絵や写真を見ていると伝わります。
現代から、そのころの日本へと
戻ってきたような。
ふるさとへ帰り着いたような
「国民百科事典」なのでした。
買ってよかった。

古本はてなクラブ(小金井市貫井北町)
4500円+送料1000円=5500円
1968年2版16刷のもので、
函も本もきれいでした。



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本買いの時。

2015-11-20 | 地域
本を読んでおりません(笑)。
そうすると、どうなるか。
本を買う。ついつい買う。
本を読む。すると遅々として読めないと、
すっかり忘れていたことに気づく(笑)。
うん。本を買う時は、本を読んでいない時。

とりあえず。
年賀はがきを買う。
今年は何を読んだのだろう。
いつも、途中で読みかけたままでした。
はい。

そうだ、ゆっくりと辞書への興味が
わきました。
本を読んでいるというよりも、
辞書を引いているような
本の読み方をしている私に
気づきます。
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巻によって。

2015-11-13 | 書評欄拝見
内容は忘れてるのですが、
あの本は、読みごたえがあったなあ。
というような本があります。

「喧嘩両成敗の誕生」も
そういう一冊。
だからって、読み返そうともしません(笑)。
ただ本棚に並べて、忘れておりました。

読売新聞11月8日の読書欄。
その「空想書店」。
その「11月の店主」が
清水克行氏でした。

え~と。清水克行?
すぐ下にある。簡単な紹介があり、
著書に「喧嘩両成敗の誕生」とある。

ということで、普段は読まない
「空想書店」を読んでみました。

その回は「マイベスト日本中世史」。
そこから、すこし引用。

はじまりは、

「日本史関係の出版物には昔から
全20巻とか15巻といったシリーズ企画物が
多い。」

中頃にこうあります。

「次々と新刊書籍が刊行されるこの時代、
たまに街のふつうの本屋さんで、何年も前に出た
『日本の歴史』シリーズが依然として全巻揃えて
棚を飾っているさまを見かけると、
『よくぞ並べておいてくれた!』と、
店主の矜持に拍手を送りたい気持ちになる。
ただ、そんな書店主の努力に水をさすようで
恐縮なのだが、シリーズ物の『日本の歴史』には
巻によって『アタリ』『ハズレ』が大きいのも事実だ。
よく一般の方々から『日本の歴史シリーズでは、どの
出版社のものが一番いいですか?』と聞かれるのだが、
『断然××社がいいですよ』とは、とても即答できない。
どうしても『鎌倉前期なら○○社』
『南北朝時代なら、やっぱり△△社』というような、
答え方になってしまう。・・・
各社の日本の歴史シリーズのうち、最も良質な巻だけを
セレクトして、『おすすめマイベスト日本通史』を
店頭にならべる本屋さんというのはどうだろうか?
刊行時期も出版社も超越した、歴史書のドリームマッチだ。
・・・・」

う~ん。写真入りの5冊が並びます。
空想書店から、今日2冊届きました(笑)。
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そしてなくしたら。

2015-11-11 | 産経新聞
今日の産経新聞11月11日。
曽野綾子の「透明な歳月の光」が楽しかった。

「・・朝読んだ印刷物の中のどこかにその言葉が
あったのだろうが、それを再び捜し出すことは
不可能に近い。私の家は仕事柄、毎日たくさんの
本や雑誌が送られてくる。それらのすべてに目を
通すことはとうてい不可能なのだが、それでも
私は本や雑誌を作る人たちの苦労を知っているから、
処分する時も胸が痛む。
一番悲惨なのは、ついさっき、ほんの1時間前に、
読んだ文章を再び捜し出せないことがある時だ。
すばらしいことが書いてあったので、そこを何と
しても正確に引用して世間の人にもっと多く読んで
もらいたいのに、どの雑誌だったかどうしても
思い出せないことがある。・・・・
言葉は宝石とそっくりだ。
小さくとも輝いている。そしてなくしたら、
なかなか捜し出せない。・・」


うん。本題は別のところにあるのですが、
それはそれとして、この箇所だけ引用しました。
うん。
「すばらしいことが書いてあったので、そこを何と
しても正確に引用して世間の人にもっと多く読んで
もらいたいのに」
この言葉はいいですね。
この言葉の旗印のもと、これからも
当ブログを続けさせていただきます。
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地図を書ける人。

2015-11-09 | 道しるべ
曽野綾子著「人は怖くて嘘をつく」(産経新聞社)。
うん。いい題ですね。題にひかれて購入しました。
ちなみに、「産経新聞連載『透明な歳月の光』
(2012年7月25日~2015年7月29日収録)から
表題に沿ったものを掲載し、追記したものです」
と最後のページにありました。

そのまえがきに、気になる箇所

「だいたい多くの途上国で地図を書ける人は
めったにいない。軍人にも警察官にもいない。
現実の位置関係を図に置き換えるというのは
抽象化の領域で、かなり高度の知的作業らしく、
ほとんどの人にできないのである。
日本に帰ってこの話をすると
『えっ、警察官や軍人もできないのですか』と
驚かれるがどうもそうとしか思えない。
それなら初めから知りませんと言えばいいのに、
だれもが教えるというのはどういうことか。
私はいまだにその理由の真実を知らないのだが、
どうも知らないということは何より不親切な
悪いことになっているらしい。とりあえず何か
答えを出す方が、相手っが満足するからいいのだ
という理由を挙げる人もいる。
距離に関する嘘も、中近東ではしばしば笑い話になる。」


うん。
「現実の位置関係を図に置き換えるというのは
抽象化の領域で・・」

というのが気になりました。
何か、それに関する本が読みたいと思うと、
ちょうど、11月1日の毎日新聞読書欄
「今週の本棚」で
三浦雅士の書評で高階秀爾著
「日本人にとって美しさとは何か」(筑摩書房)
が載っておりました。
うん。こういう本を読みたかったんだ。
だいぶ前から(笑)。

ということで注文して、
本が届きました。さっそく
「絵と文字」という文から引用。

「もともと日本においては、
絵と文字は相性が良い。西欧文化圏では、
絵を描くには柔かい筆を用い、文字を書くのは
硬い尖筆によるというのが本来で、
絵と文字とは別の世界に属するものという
基本的認識があるが、日本では絵も文字も
筆一本で間に合うので、両者は同じ仲間だ
という意識が強い。この点はもちろん中国に
おいても同様で、古くから両者は『書画』という
一つのジャンルでまとめてくくられていた。
・・・・」

う~ん。「絵と文字」の文の最後を引用。

「今日、日本の『マンガ』が世界的に人気が
高いのも、その理由の一端は、画中における
文字の利用がきわめて多彩自在であることに
よるものであろう。さらに言えば、若い人の
あいだで流行っている電子メールに、
ニコニコマークなどの絵文字が多用されている
ことも、千年の伝統につながっているに違いない
のである。」(~p141)
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読書週間。

2015-11-05 | 道しるべ
読書週間は
10月27日~11月9日。
なのだそうです(笑)。

うん。私は
何だか、読書しない週間
になりそうな、そんな雰囲気。
それでも、
「この本面白いぞ」
という書評を読むのが
私は好きなんだなあ。
その言葉につられて、
本を買い。本を身近に置く(笑)。

昨日は
「日本の米カレンダー」を注文する。
ウチと、それに身近に配る分を数部。

今日も、
古新聞の整理。
読まずに、見ては棄てる分を
より分けるだけなんです。

飯島耕一の詩集
「ゴヤのファーストネームは」を
読み返したくなる。
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あくまで村上さん。

2015-11-04 | 書評欄拝見
古新聞の整理をしてたら、
村上春樹著「職業としての小説家」の書評に惹かれる。

順番としては
岡ノ谷一夫(生物心理学者・東京大教授)
      読売新聞9月31日

沼野充義(東大教授・スラブ文学)
     毎日新聞10月11日

山上直子(論説委員) 産経新聞10月25日

佐倉統(科学技術社会論・東京大学教授)
    朝日新聞10月25日

以上の4名の書評を読み比べられました。
そのうち3人が東大教授で、あんまり
日本文学とは異なる人による書評
というのが興味深い。

印象に残るのは山上直子さんの
書評の最後の言葉。

「あくまでイメージなのだが、
イチロー選手が野球をするように、
この人は小説を書いている。」

岡ノ谷一夫氏の書評には

「村上さんは、きちんと朝早く起き、
走り、料理もし、規則正しい暮らしをする。
日常を素材として想像力によって小説を書く。」

「村上さんの本は、あくまで村上さん自身の
やり方・考え方を書いたものだ。しかし
どんな職業の人であれ、プロであるとは
どういうことかを本書は伝えてくれる。
プロには精神のタフさが必要で、
それを支える肉体に鍛錬が必要である。
このことは形を変えて何度も出てくるから、
村上さんの心の声なのだろう。」

沼野充義氏の書評の最後は

「村上作品に対して否定的な読者にとっても、
この作家がどのように独自な存在であり、
現代社会において持続的にプロの作家である
ことが何を意味するのか、知るためにぜひ
読むべき一冊である。」


佐倉統氏の書評も紹介。

「そのために彼は、
一度英語で書いてから日本語に翻訳し、
さらにコツコツと叩き上げていくことによって、
望む文体を作り上げていった。
村上のこの試行は、大瀧詠一や山下達郎たちに
よる、日本語でポップスを不自然でなく歌う
音楽語法の模索に符号する。戦後の日本人が、
自分たちの生活や心情っを適切に表現する
言葉と歌を手に入れたのは、
1970年代から80年代初頭にかけてと言えそうだ。」


はい、私は
「職業としての小説家」を
いまだ読んでおりません。




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フォルクスワーゲン

2015-11-03 | 産経新聞
古新聞が、7月頃から手つかずに
積み重ねてあったのですが、
11月にはいって、その整理。
といっても別に読むわけではなく、
パラパラとめくって、
読まずに、とにかく気になるのは
ページごと切り取ることに。
そして、切り取られたページは、
まあ、読まないわけです(笑)。


さてっと、気になったのは
独フォルクスワーゲン。

産経新聞7月29日の一面下に
「トヨタ首位陥落」の見出し。
「4年ぶり、VWを下回る」
記事のはじまりを引用。

「トヨタ自動車が28日発表した
2015年上期(1~6月)のグループ
世界販売台数(日野自動車、ダイハツ工業を含む)
は前年同期比1・5%減の502万台で、
独フォルクスワーゲン(VW)の504万台を下回り、
4年ぶりに首位を明け渡した。
米ゼネラル・モータース(GM)は486万台。・・」


産経新聞8月31日の一面見出しは
「スズキ、VWと提携解消へ」
分かりやすい表が載っています

2009年12月 スズキとVWが資本・業務提携を発表
2011年9月 VW、スズキが提携内容に違反していると
      見解を示す。
     スズキがVWとの資本・業務提携を解消すると表明
2011年10月 VWがスズキ株を保有し続けるとコメント
2011年11月 スズキがVW保有のスズキ株の返還を求め、
      国際仲裁裁判所に仲裁申し立て
2015年8月 スズキが、国際仲裁裁判所の決定に基づき、
     VWが保有する全てのスズキ株を買い戻すと発表

あとはご存じのとおり
たとえば、9月29日の一面

「独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は27日、
不正な排ガス規制逃れ問題を受け、
リコール(回収・無償修理)を含め、
違法なソフトウエアを搭載したディーゼル車両に
対する改修を検討していることを明かにした。
違法ソフトを搭載した車両は世界で1100万台、
独国内では約280万台に上る。
複数の独メディアが報じた。・・・・」
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厄除札の代り。

2015-11-02 | 詩歌
井伏鱒二の「厄除け詩集」を、
家に探すと講談社文芸文庫と
昭和52年出版の筑摩書房の単行本とがありました。
筑摩書房版には「後記」があり、
「後記」の最後に

「『厄よけ』は『厄除け』とした。
私としては自分の厄除札の代りにしたいつもりである。」


さてっと、
厄除け詩集の最後の詩は
『冬』でした。
はじまりの一行は

「三日不言詩口含荊棘」。

今回興味をひいたのは
この箇所。

「洒落た詩でなくても結構だらう
 書いては消し書いては消し
 消したきりでもいいだろう
 屑籠に棄ててもいいだろう
 どうせ棄てるもおまじなひだ」

そして、最後の一行は

「おまじなひには詩を書くことだ」


講談社文芸文庫の方には
「人と作品」を、河盛好蔵氏が
書いておりました。
題して「詩人井伏鱒二」。
その文のはじまりは、

「井伏夫人のお話によると、
井伏さんは生前は詩人と呼ばれることを
非常に悦ばれたそうである。」
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おい、ちょっと。

2015-11-01 | 古典
読売新聞
10月27日の編集手帳。
そのはじまり。

「学生寮にいた頃、出会った本がある。
ある晩、寝台で横になっていると、
『おい、ちょっとこれ読んでみろ』、
同室の友が文庫本を顔の上に差し出した。
井上靖の詩集で『北国』(新潮文庫)という。
・・・・
深夜の学生寮から40年余り、
ひと晩だけ借り受けた詩集は、
縁あってか長居をし、
いまもわが書棚に並んでいる。
『読書週間』が始まった。
人と人とがそうであるように、
人と本も<縁のもの〉で、
ほんの一瞬の出会いから
一生のつき合いが生まれることも
めずらしくない。
・・・・」

ちなみに、「編集手帳」の竹内政明氏は
北海道大学文学部哲学科宗教学専攻。

うん。「読書週間」でした。
今日は、「古典の日」らしい。

産経新聞
11月1日の産経抄。
その途中に、こんな箇所。

「・・・格言を引くなら『徒然草』、
文章の調子を調えるなら俳句に短歌に古川柳。
筆が滞れば古典にすがれ――
の図式に頼る当方も、・・・
現代語訳本に足を向けて寝られない。
『古典の日』のきょう1日、
古典の関係各位には深々と頭を下げねばなるまい。」


ということで、
読書週間と古典の日とを
新聞コラムを読むだけですごす(笑)。


そうそう。
注文してあった新刊本4冊が、
今日届く。

曽野綾子著「人は怖くて嘘をつく」(産経新聞社)
西尾幹二著「GHQ焚書図書開封11
 維新の源流としての水戸学」(徳間書店)
梯久美子文「勇気の花がひらくとき
 やなせたかしとアンパンマンの物語」(フレーベル館)
水木しげる著「わたしの日々」(小学館)

いずれも初版でした。
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